王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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文章の善し悪しをジャッジする基準・完結編2
- ジャンル : 日記
- スレッドテーマ : ひとりごとのようなもの
(3)のリアリティは、現実逃避型の娯楽に対する批判から主張されるケースが多く、A.心情描写のリアリティB.社会的事実や歴史的事実に対するリアリティC.科学、あるいは自然科学に基づいたリアリティ に大別されます。 A.の心情描写のリアリティは、日本の近代小説の理論的支柱となった、坪内逍遙の『小説神髄』(1885年)の頃から主張されているもので、これは主に江戸期の戯作批判、具体的には滝沢馬琴の『南総里...