王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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化粧＝悪が公的に喧伝されたのは、太平洋戦争勃発から終戦までの期間、特に敗戦が濃厚になった一九四三年以降で、物資の不足と反米教育の意味合いがありました。具体的には国民総進撃運動の時期を境に、まずお化粧をする余裕が国全体から消えていきます。これと平行してマスコミによる反米宣伝が盛んになっていき、ついには次のような文言が婦人雑誌に掲載されるようになります。毒獣アメリカ女 淫乱、酷薄、悪逆、非道、あらゆ...
明治中期から末期に掛けて、既婚女性の派手な化粧が批判の対象となったことは、前回書いたとおりですが、これは江戸期の化粧に関する常識とはかけ離れたものでした。何故なら、西洋人から「キモい」と批判されたお歯黒は結婚を、引眉は出産を意味するものだったからです（特に武士階級）。すなわち、これらの化粧は少女が大人になった証であり、少しでも有利な条件で結婚するという、明治期の化粧とは意味がかなり異なっていまし...
烏蛇氏とseven氏にコメントで化粧と社会主義の関係性について訊かれたので、日本における化粧史について軽く書きます。 まず、文明開化前にあたる江戸期の日本は世界有数の化粧大国でした。封建制度があったにもかかわらず、女性の大半が化粧をしており、そのイメージリーダーは役者や花魁など『玄人筋』の人達でした。つまり、花魁という身分の低い女性の化粧法を武士階級に属する身分の高い女性が真似するという転倒現象が既...
ここ数日は撮影で地方への出張が多くて疲弊。実は、今週も来週も似たようなスケジュールなので、どうしてくれようかと思案中。そんな中で、どういうワケか立て続けに恋愛に関する相談を受ける。「ああ、俺もそんな年齢になってしまったのだなぁ」と感慨にふけりつつも、「それなら、いっそのこと恋愛に関する文章でも書くか」と執筆を始めた直後に計画が頓挫。 その理由は明白で、恋愛という抽象概念が時代によって大きく変化し...
本日も勤労意欲に変化ナシ。撮影の準備に時間を費やしつつ、電話での対応や相談に追われる。その間に新作の構想を練っていたのだが、どう捻ってもポルノにならないことが分かってガックリ。半年以上前から暖めていたネタだっただけにショックが大きい。このブログで、ちょこまか公開するぐらいしか使い道が思いつかない。 で、そうしつつもカラオケ大会用の曲収集。実は私よりも３～４世代下のオタクから、「仁さん、カラオケ大...
ようやくインフルエンザの魔手から逃れ、一時は４０度越えまでした熱が下がったものの、勤労意欲も一緒に低下。「服でも買おう」と思い立ち、おフランス系のサイケデリック・トランスレーベルTURBO TRANCEレコードがやっているブランド、TURBO WEARのジャケットを購入。ワーキングウェアをベースにしたテクノ・トランス系の服は、とにかくポケットが大量に付いている（理由は秘密だ）ので、一度味を覚えてしまうとなかなか抜けら...
本日もインフルエンザは治らず。仕事を開始したものの、熱で頭がボーッとするために、作業はまったくはかどらない。こりゃあ、スケジュールの墨守は無理だわい。発売日の変更を考えないと俺が死ぬ。というか、もう半分死んでる。 仕方がないので、さっさと仕事を切り上げて、新年早々に締め切りが迫った他の編集者と年賀の挨拶。そこで、どういうワケか「革命的非モテ同盟ってどうなの？」と唐突な質問を受けて狼狽。非モテ同盟...
あけましておめでとうございます。本年もよろしく。 といいつつ、私は新年早々からインフルエンザにかかって死んでおります。熱がまったく下がらず、歩いていても斜め前に倒れ込んでしまうというていたらく。しかし、この状態であるにもかかわらず、恒例の新年麻雀大会には出席。731部隊の隊員が細菌のせいで高熱状態になったら記憶力が増したという実験報告があるから、インフルエンザで高熱を発している状態ならば麻雀も強く...
