王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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KENJIさんのブログに何故か書き込めないので、自分のブログでポルノとメディアの影響論に対する返信を書きます。 まず、現段階でメディアと暴力行為、あるいは性行為を関連づけた理論としては、1)カタルシス理論(ガス抜き理論)2)観察学習理論3)脱感作理論4)カルティベーション理論 の4つが代表的なものとしてあげられます。このうち、規制反対派がよく援用するのがカタルシス理論で、ポルノを見ることによって...
以上のように、強姦という行為は外形上は通常の性行為と変わらないため、被害者、あるいは加害者の主観が、その性行為に犯罪性があったかどうかを決定する判断材料として大きなウェイトを占めるようになります。すなわち、強姦とは主観という客観的に証明が難しい、すなわち科学的でない判断基準がジャッジに大きく影響する犯罪と言い換えることもできます。 ここに、疑似科学が入り込む隙間が生じます。具体的には、人間の心理...
もちろん、現実はそれほど単純ではなく、痴漢や窃視のような性嗜好異常の持ち主が認知の歪みを抱えているからといって必ずしも犯罪を起こすとは限らず、性衝動の強さや性衝動がアンコントローラブルになるタイミングなど、様々な条件を考慮する必要があります。 ただ、繰り返しになりますが、こうした性的な嗜好が異常であるという認識は先進諸国では常識となりつつあり、日本では精神科医の杏野丈氏なんかが有名ですので、そち...
先日は1nmほど編集を手伝った(つまり口だけ)の『オトコノコ倶楽部』のイベント『オトコノコ★ナイト』に参加。隣席が漫画家の海野やよいさんで「ここだけSM色が妙に濃い……」という異次元空間でイベントを拝聴。 で、最初に出演者を見ていて危惧していた通り、鶴岡法斎が空気を読まずに大暴走。イベント主催者が女装マニア向けと言うよりもオタク向けに人選を考慮していたために起こったアクシデント(?)なんだけど、私の...
ところが、規制推進派の間では、このような「水着グラビア」が性的搾取の証拠と見なされます。何故かというと、彼らには「生身の女性と写真女性を見比べてはいけない」というマナーを理解するための知性も経験もないからです。つまり、彼らはいつでも「図像としての女性」と「実在する女性」を比較しているんです。 これは文明人にはあるまじき行為で、平均的な知性を持つ近代人であれば、写真の対象は可愛くあるいはエロティッ...