王様を欲しがったカエル

　もはや低空飛行も極まった。まるでカスピ海の怪物並である。参院選で推していた樽井候補も落選。ますます気分が滅入る。しかし、軽度の鬱状態の時には名文が書けるという法則通り、文章関連は好調。ゲーム完成後の虚脱状態が嘘のような出来に仕上がった。

　話は変わって、樽井氏とは別の意味で注目していた尾辻かなこ候補も落選。得票数を見る限り、ゲイ男性の多くは尾辻氏に投票しなかったようだ。東京プライドパレードの表記の先頭に『レズビアン』がくるようになった経緯を考えると当然の結果だろう。

　レズビアン女性が男性（ヘテロかゲイかは問わず）に対して、二重の差別（レズビアンの女性は、まず女性と言うことで差別され、次に同性愛者ということで差別されるので、二重に差別されているのだという主張）を水戸黄門の印籠よろしく振りかざし、マイノリティ内部におけるレズビアンのプライオリティをあげようという戦略は、狭い世界では有効かもしれないが、選挙になったら破綻するだけの話でしかない。

　ただ、仲良くしてもらっているレズビアンの話によると、男に突っかかってくるのは主に２０代のタチ役（責める側）だそうで、そのタチ役でも３０を過ぎると人間がこなれてくるそうだ。そして、彼女たちが男性に対して好戦的なのは、一番の理由が若さで、その次の理由がネコ役（責められる側）の女性。実はネコ役の女性の大半は、相手が男性でも女性でも大丈夫なバイセクシャルなのである。となると、タチ役とヘテロの男性は必然的に競合関係になるから対立せざるを得ない。なるほどねぇ。

　そういえば、男女の区別を問わず責められる側にバイセクシャルが多いのは事実のようで、とある私の読者さんは、某有名フルコンタクト空手の試演ビデオが大好きだそうだ。自分が後輩になったつもりで、先輩から空手技で虐待をされている様子を妄想しながらマスターベーションをしているのである。私の生活は、こういう漢らしい人達に支えられています。もっと頑張らないと。

　ここ４日間の作業は、実写系雑誌の入稿、新規実写系作品のグラビア案をカメラマン氏を交えて打ち合わせ、そして前から計画していたミソジニー系エロ本の誌面内容の煮つめ。最後に、ゲームを作りたいと言っていた漫画家氏と同人ゲームの企画打ち合わせ。

　漫画家氏の出してきた条件は、
１）ヒロイン（妹）の年齢は１４歳前後。
２）清純で大人しい性格。
３）胸はＢカップ未満。
４）初体験はレイプ。
５）パンツは縞模様。

というもの。うーん。一番の難関は、私に「清純で大人しい性格の妹」が書けるかどうかだなぁ。色々考えた末に、妹を鬱病にすることにした。これなら、嫌でも大人しくなるからな。よく解らないのはパンツの種類だが、サブディレクターに確認をとったところ、
『好きなパンツの種類は宗教』
という分かりやすい返事が戻ってくる。もう、パンツについては深く考えないようにしよう。元々、ノーパンの方が好きだし。