王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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01/28のツイートまとめ
- toriyamazine
(11)ただし、この能力を身につけるには「何が面白いのか?」を論理的に語るための思考形態が必要とされる。私が知る限りでは、評論系の文章を書いている人間で「何が面白いか?」を論理的に語れる人間は皆無で……まあ、後は言わずもがなだよね。
01-28 13:51(10) このような偏見を払拭するためには、増田氏も指摘しているように、ハリウッドにおけるストーリーアナリストと同等の職種が必要となる。つまり、Aというマンガ作品のフェチを一般化すれば、全年齢向けとして通用するだけの面白さがある、というジャッジが出来る能力を持った人物だ。
01-28 13:48(9)つまり、営業力の低い出版社では、作品の面白さが売り上げを決定づけるのではなく、フェティシズムが売り上げを決定する。そして、そのフェチに関心を持たない読者は、たとえその作品が面白かったとしても、わざわざお金を出してその商品を買ってくれないのだ。
01-28 13:27(8)これが実は、ポルノ作品=低俗というイメージを決定づけている。つまり、フェチに頼った作品=面白くないという偏見があるのだ。もちろん、だからといって、こうした批判をしている人間が売れるポルノ作品を作れるわけではない。今度はフェティシズムに精通する必要が出てくるからだ。
01-28 13:22(7)これに対してポルノは非常に単純なジャンル分けが成されており、営業も読者も書店も迷う必要があまり無い。セックス嫌いはポルノを読まないし、ポルノの中でもブルセラ好きは熟女ものは読まない。これは性的強迫観念=フェティシズムで買う・買わないが半ば自動的に決定されているからだ。
01-28 13:19(6)出版物は書店であれネットであれ、特定のジャンル・またはそのジャンルが集まった書架に置かれなければ読者の目に触れる事がない。そして、全年齢向けという大きな枠は存在するものの、そこから更に個別のジャンルに分割されねば「売り場」が確保できない。
01-28 13:16
(5)この辺は、私が一般作もポルノも同時に作っているので良く事情を知っている。商業的創作物の理想は「誰もが楽しめる作品」=全年齢向けだが、出版社がこの手の作品を出す場合、必ず「どうやって売ったら良いんだ?」という営業サイドからのクレームが付く。これは当然だろう。
01-28 13:13(4)その背景にあるのが各出版社の営業力の低さで、面白い作品があったとしても、それをどうやって売ればいいのかというノウハウがない。そうなると、フェチに頼った商品展開をせざるを得なくなるので、半自動的にジャンルが細分化する=読者のパイが限られるという現象が起こる。
01-28 13:04(3)ただし、そのマンガ作品が詰まらなくなったという説には同意できない。昨年は意識的に漫画を読む量を増やしてみたのだが、面白い作品がかなりあった。じゃあ、何で面白い作品が売れなくなったのかというと、刊行数が増えたのとそれに伴う細分化が悪い方向に働いているからだ。
01-28 13:01(2)個人的に面白かったのが、著者の増田氏が日本の漫画とハリウッドの脚本を同等の存在(映像製作のためのネタ元)と見なしている点で、この認識は非常に優れていると思われる。どの業界でもそうだが、創作系で常に不足するのは優れた原作者と山師的な勘を持つプロデューサーだ。
01-28 12:59(1)『アニメビジネスがわかる』読了。都条例問題で東京国際アニメフェアに参加する・しないが話題になったので読み始めたのだが、知らない業界の内情を理解するのに四苦八苦。特に前半部分の数字の羅列は何度も読み直した。ただし、本として出来が悪いというわけではない。
01-28 12:56
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