王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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本当に正しいセックス覚醒編 (2012/05/31) 不明 商品詳細を見る |
みなさん、こんばんわ!
最近は小説2冊とゲームシナリオ1本、おまけに小説誌の創刊準備を平行でやっていて、自分が一体誰なのかすら分からなくなりつつある鳥山です。公式にワーカホリック認定されている私も、さすがにこの状況が拙いのは理解しているので、できるだけ早期に仕事量を絞っていきたいと思っています。
で、いよいよ三日後に発売される新作のご紹介を。
本書は前年度に発売された『本当に正しいセックス』の続編となります。ただし、「正しい」とついていますが、扱っているのはアブノーマルに属する性行為のバリエーションで『変態性愛技法』のバージョンアップ的な内容となっております。
何でそんなことになってしまったのか? これは前書と本書執筆の期間に起きた出来事に起因します。実は前作のタイトルを決める際に、私は「本当に正しいセックスの(実体)」という意味を込めたつもりになっていました。性に関わる複数の統計データを引っ張ってきて、読み合わせをやって……という地味な作業をやっていたので、本人はマクロ視点から見るセックスの在り方が自明になっていたんですね。
ところが、いざ前書が発売になるや「本当に正しいセックスの(方法)」という意味にとる人が続出。しかも、その大半は本文どころかアマゾンに記載されている目次すら読んでやがりません。その挙げ句に「本当に正しいセックスのやり方なんて無いんです」などと、思いっきり脇の甘いナイスな発言を……(要するに、著者である私について何も知らない)。
こうなると、がら空きの顎にカウンターパンチを打ちたくなるのが人情というもので、「ふうん、そうか。本当に正しいセックスのやり方はないんだな。OK。じゃあ、全開一歩手前まで逝ってみようか?」という気持ちになったわけです。だから、出版社の営業さんから「次の本のタイトルはどうしますか?」と聞かれた時に、私は「『本当に正しいセックス』の続編でお願いします」と即答していました。
その結果ですか? もちろん、私が書いた原稿を見た編集諸氏は、口々に「こんなの、正しいセックスじゃない!」と呻いてましたよ。でも、正しいセックスのやり方なんて無いんでしょう? だったら良いじゃないですか。これもアリですよね?
そういう次第で、本書はノーマルなセックスにしか興味のない皆さんは手に取らないように注意して下さい。なお、今回もイラストを担当して下さったbee先生にはこの場を借りて深く感謝の意を表したいと思います。色々と我が儘に付き合っていただいて申し訳ありませんでした。
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