王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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07/12のツイートまとめ
- toriyamazine
(10)……悪く言えば職業上の特性を把握し、それに対応する能力がない=不適応者ということでもある。悪く言われるのは避けられないのだから、悪く言われないような作品を作ろうという姿勢は見当違いも甚だしく、結果として「特徴のない売れない作品」という最悪の結果を招きやすいのだ。
07-12 03:25(9)……まずはオリジナル作品から書いた方が良いというのも同様の理由だったりする。娯楽作品は嗜好品である以上、必ず受け手の中から批判が起こる。それに一々過剰反応していると、それだけで作家として消耗してしまう。良く言えば繊細ということになるんだけど……
07-12 03:21(8)……自信満々で、周囲から笑いものになっているピエロ的な作家の方が、まだプロとしてはマシなのだ。何故なら、周囲の批判に耐えられずに心が折れて、作業を途中で投げ出す可能性が低いからだ。私がどちらかというと翻案に否定的な最大の理由がこれで、駄作でも良いから……
07-12 03:19(7)そして、これも前に書いたことだが、作家に力量があれば、そもそも翻案に頼らずともオリジナルの作品で面白いものが書ける。つまり、翻案をしたがる作家は自分の創った作品に自信がない事が多いのだ。そして、特にプロの作家にとって自信の無さは致命的だ。実は駄作を書いていても……
07-12 03:15(6)……オリジナル作品を創るよりも、遥かに細部調整が難しくなり、袋小路に追い込まれやすい。これでは「翻案によって作品の質を維持or作家の作業軽減」という目的は達成されず、むしろ作家の性格が真面目であればあるほど消耗する危険すらある。
07-12 03:12(5)……元ネタなりパターンなりを受け手が熟知している状況下で翻案作品にチャレンジするのは作家の自殺行為に近い。まず、そのまんまの翻案はパクリの誹りをまぬがれない。更に、既に複数の翻案作品がある元ネタを利用しようとすると、それらとの差別化を図らねばならないため……
07-12 03:09(4)……短期間で消耗してしまうのは目に見えている。そうなるよりは、元から面白いことが分かっている小説なり舞台劇成りを引っ張ってきて、映画の尺に合わせて改変した方が、制作のリスクを低減させられるし合理的だ。逆に翻案が危険なのは、ジャンルの爛熟期で……
07-12 03:06(3)……プロデューサーやディレクターの作業軽減を目的とした翻案作品が有効なケースが考えられる。ぶっちゃけ、画面の構図を決め、使う音楽を決め、俳優の演技指導をしながらオリジナルのシナリオで面白い作品を創るのは至難の業で、本人に作家的な資質があったとしても……
07-12 03:04(2)……オリジナル作品を作家に量産させて才能の枯渇&質低下をさせるよりは、元から質の高い事が分かっている作品を翻案した方が作品の質を維持することが可能になる。次に映画・ゲームなどの映像や音楽が重要な作品で、ストーリーはそれらの要素の一部分に過ぎないケースでは……
07-12 03:02(1)複数の知人から翻案や過去作をベースにした改変作品の有効性について質問されたので軽いまとめを。まず、翻案作品が有効なのはジャンル勃興期で、受け手の需要に作り手の供給が追いつかない状態が想定される。たとえば、ミステリ作品が海外から日本に輸入され、ヒットしている状況では……
07-12 03:00
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