王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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以上のように、強姦という行為は外形上は通常の性行為と変わらないため、被害者、あるいは加害者の主観が、その性行為に犯罪性があったかどうかを決定する判断材料として大きなウェイトを占めるようになります。すなわち、強姦とは主観という客観的に証明が難しい、すなわち科学的でない判断基準がジャッジに大きく影響する犯罪と言い換えることもできます。
ここに、疑似科学が入り込む隙間が生じます。具体的には、人間の心理を扱う心理学や、社会学、歴史学などの厳密な数学的証明が求められないジャンルです。そして、こうしたジャンルの研究者の大半は、脳の調子が正常でない、もっと具体的に説明すると統合失調症、及びにその前段階の性格的な特徴であるスキゾフレニック・パーソナリティー(統合失調症的人格)の持ち主が、陥りやすい「歪んだ」理論を頻繁に提示します。
このブログでは何度も述べているように、その原因は被害妄想です。脳の異常により、たいしたことのない行為にも重大な意味、それも自分(及びに自分たちが所属している集団)が危害を加えられているという意味を見いだしやすい上記の人々にとって、社会、もしくは世界は悪意に満ちており、いつ何時自分が被害に遭うか分からないような気がして仕方がありません。
それに加えて、彼らの大半は多少を問わず「させられ体験」を信じています。させられ体験とは、自分が決定を下して行動しているにもかかわらず、それが外部からの何者かによって操られているような感じがするという錯覚で、日本では古くは「狐憑き」とか「神懸かり」と呼ばれていたものです。キリスト教社会では「悪魔憑き」なんて呼ばれていた時期もありました。
これが科学の発達と共に、もっともらしい疑似科学に変化していったのが、現代の心理学や社会学の大勢を占める理論的な根拠となります。具体的には、心理学の場合は「無意識」と呼ばれ、社会学の場合は「(社会的な)影響」と呼ばれています。
特に日本では、ドイツから輸入されたマルクスとフロイドの理論が、さも数学的、医学的な根拠を伴った高尚で科学的な理論かのような受け止められ方をされ、学術界に強い影響力を有していた時期がありました。もちろん、現実は違います。
マルクスの本質は歴史学者でも経済学者でもなく詩人です。残念ながら、マルクスが少年期から青年期に書いた詩の大半は散逸してしまっているのですが、それでも現存する彼の詩を見ると、その方向性が明白になります。彼が好んで書いていたテーマは、ハルマゲドン、つまり終末論に関する内容が大半を占め、それは老年期になっても変わりませんでした。何しろ、本人が「歴史は審判、執行者はプロレタリアート!」などとアジテーションをしていたんですから間違いありません。
マルクスの主張が魅力的だったのもこれが原因で、現存するブルジョワジー(資本家)の社会が、プロレタリアート(無産階級)によって打倒される、というハルマゲドン的なビジョンが、「自分は世界や社会から迫害されている」と信じて疑わないスキゾフレニックな人々に受け入れられていったわけです。
ここに「させられ体験」が加わるとどうなるか? マルクス主義者にとって、現存する社会は基本的にブルジョワジーのものですから、「させられ体験」はブルジョワジーの価値観が労働者を「操る」という形をとります。つまり、大半の労働者はブルジョワジーの、すなわち資本主義的な価値観によって「操られて」おり、彼らを「目覚めさせる」には、こうした価値観に汚染されていない、聡明な専門家が必要であるという結論に到達します。
この論理的な帰結を明白にしたのが、後にソ連の建国者となるレーニンでした。レーニンが1902年に発表した『何をなすべきか?』というパンフレットによると、労働者階級というのは、労働者という階級を自明にした存在なのでブルジョワ・イデオロギーに従属しており、自然発生的に(ブルジョワを打倒するための)革命が起こる可能性はなく、これを矯正するためには外部から社会民主的な意識をもたらすしかない、ということになります。
この、外部から労働者の意識を矯正させる存在がインテリゲンツィア(知識人)です。だから、労働者の側に立って彼らを指導するインテリは(ブルジョワ・イデオロギーに汚染された)労働者であってはならず、職業革命家として立ち回らねばならない、ということになります。
このような凄まじい選民意識は、統合失調腫、及びにスキゾフレニック・パーソナリティーの持ち主に高確率で見られるもので、「させられ体験」と対を成しています。
以上をまとめると、統合失調症的な人格の持ち主は、以下のような病的な思考を辿ることになります。
1)被害妄想の増大
世界(社会)は俺に危害を加えようとしている! だから俺は周囲から孤立しているし、人生が上手くいってないんだ。怖い! 憎い!
↓
2)させられ体験の実感
世界が俺に危害を加えようとしているのは、俺以外の人間が「何か」に操られているからだ。あるいは、俺自身が「何か」に操られている!
↓
3)操っている悪の存在を特定
みんなを操っている悪が分かった! 資本主義だ! 宇宙人だ! ユダヤ人だ! 男社会だ!
↓
4)選民意識の発生
俺は誰が社会を操っているかを特定できた。だから、もう俺は悪には操られない! それに較べて、俺に危害を加えようとしている奴は、なんて無自覚で愚かなんだ。何も分かってない! 馬鹿ばっかりだ! 分かっている俺は偉い!
↓
5)指導者妄想
俺は悪の正体を分かっている。だから、みんなにも俺が悪の正体を教えて、俺に危害を加えてくる世界を革命せねばならない! 偉い俺が無知な大衆を指導してやる! そして、世界を変えるんだ!
(続く)
ここに、疑似科学が入り込む隙間が生じます。具体的には、人間の心理を扱う心理学や、社会学、歴史学などの厳密な数学的証明が求められないジャンルです。そして、こうしたジャンルの研究者の大半は、脳の調子が正常でない、もっと具体的に説明すると統合失調症、及びにその前段階の性格的な特徴であるスキゾフレニック・パーソナリティー(統合失調症的人格)の持ち主が、陥りやすい「歪んだ」理論を頻繁に提示します。
このブログでは何度も述べているように、その原因は被害妄想です。脳の異常により、たいしたことのない行為にも重大な意味、それも自分(及びに自分たちが所属している集団)が危害を加えられているという意味を見いだしやすい上記の人々にとって、社会、もしくは世界は悪意に満ちており、いつ何時自分が被害に遭うか分からないような気がして仕方がありません。
それに加えて、彼らの大半は多少を問わず「させられ体験」を信じています。させられ体験とは、自分が決定を下して行動しているにもかかわらず、それが外部からの何者かによって操られているような感じがするという錯覚で、日本では古くは「狐憑き」とか「神懸かり」と呼ばれていたものです。キリスト教社会では「悪魔憑き」なんて呼ばれていた時期もありました。
これが科学の発達と共に、もっともらしい疑似科学に変化していったのが、現代の心理学や社会学の大勢を占める理論的な根拠となります。具体的には、心理学の場合は「無意識」と呼ばれ、社会学の場合は「(社会的な)影響」と呼ばれています。
特に日本では、ドイツから輸入されたマルクスとフロイドの理論が、さも数学的、医学的な根拠を伴った高尚で科学的な理論かのような受け止められ方をされ、学術界に強い影響力を有していた時期がありました。もちろん、現実は違います。
マルクスの本質は歴史学者でも経済学者でもなく詩人です。残念ながら、マルクスが少年期から青年期に書いた詩の大半は散逸してしまっているのですが、それでも現存する彼の詩を見ると、その方向性が明白になります。彼が好んで書いていたテーマは、ハルマゲドン、つまり終末論に関する内容が大半を占め、それは老年期になっても変わりませんでした。何しろ、本人が「歴史は審判、執行者はプロレタリアート!」などとアジテーションをしていたんですから間違いありません。
マルクスの主張が魅力的だったのもこれが原因で、現存するブルジョワジー(資本家)の社会が、プロレタリアート(無産階級)によって打倒される、というハルマゲドン的なビジョンが、「自分は世界や社会から迫害されている」と信じて疑わないスキゾフレニックな人々に受け入れられていったわけです。
ここに「させられ体験」が加わるとどうなるか? マルクス主義者にとって、現存する社会は基本的にブルジョワジーのものですから、「させられ体験」はブルジョワジーの価値観が労働者を「操る」という形をとります。つまり、大半の労働者はブルジョワジーの、すなわち資本主義的な価値観によって「操られて」おり、彼らを「目覚めさせる」には、こうした価値観に汚染されていない、聡明な専門家が必要であるという結論に到達します。
この論理的な帰結を明白にしたのが、後にソ連の建国者となるレーニンでした。レーニンが1902年に発表した『何をなすべきか?』というパンフレットによると、労働者階級というのは、労働者という階級を自明にした存在なのでブルジョワ・イデオロギーに従属しており、自然発生的に(ブルジョワを打倒するための)革命が起こる可能性はなく、これを矯正するためには外部から社会民主的な意識をもたらすしかない、ということになります。
この、外部から労働者の意識を矯正させる存在がインテリゲンツィア(知識人)です。だから、労働者の側に立って彼らを指導するインテリは(ブルジョワ・イデオロギーに汚染された)労働者であってはならず、職業革命家として立ち回らねばならない、ということになります。
このような凄まじい選民意識は、統合失調腫、及びにスキゾフレニック・パーソナリティーの持ち主に高確率で見られるもので、「させられ体験」と対を成しています。
以上をまとめると、統合失調症的な人格の持ち主は、以下のような病的な思考を辿ることになります。
1)被害妄想の増大
世界(社会)は俺に危害を加えようとしている! だから俺は周囲から孤立しているし、人生が上手くいってないんだ。怖い! 憎い!
↓
2)させられ体験の実感
世界が俺に危害を加えようとしているのは、俺以外の人間が「何か」に操られているからだ。あるいは、俺自身が「何か」に操られている!
↓
3)操っている悪の存在を特定
みんなを操っている悪が分かった! 資本主義だ! 宇宙人だ! ユダヤ人だ! 男社会だ!
↓
4)選民意識の発生
俺は誰が社会を操っているかを特定できた。だから、もう俺は悪には操られない! それに較べて、俺に危害を加えようとしている奴は、なんて無自覚で愚かなんだ。何も分かってない! 馬鹿ばっかりだ! 分かっている俺は偉い!
↓
5)指導者妄想
俺は悪の正体を分かっている。だから、みんなにも俺が悪の正体を教えて、俺に危害を加えてくる世界を革命せねばならない! 偉い俺が無知な大衆を指導してやる! そして、世界を変えるんだ!
(続く)
14件のコメント
[C1403]
- 2009-05-21
- 編集
[C1404] 人文科学(笑
バッサリいきましたなー
いや、人文科学は英語じゃ"science"含まないし、反論不能、検証不可って時点で科学的じゃないのに「科学」ってついてるんだから疑似科学と呼ばれてもしかたないワケですが。
義務教育で英語やるようになったみたいだけど、それより科学と国語の基礎底上げしろよ、て思うね。
科学の強みは「信じなくても救われる」っ点なんだけど、そこんとこワカっておくれよ!と理系思考のやつがれは思いますデス。
いや、人文科学は英語じゃ"science"含まないし、反論不能、検証不可って時点で科学的じゃないのに「科学」ってついてるんだから疑似科学と呼ばれてもしかたないワケですが。
義務教育で英語やるようになったみたいだけど、それより科学と国語の基礎底上げしろよ、て思うね。
科学の強みは「信じなくても救われる」っ点なんだけど、そこんとこワカっておくれよ!と理系思考のやつがれは思いますデス。
- 2009-05-21
- 編集
[C1407] そういえば
私が通っていた大学では心理学課は文学部の中にありました。やはりあれはファンタジーだったのか。
文学研究なんてのも「思ったことや感じたことを述べてみよう」な感じでゲームみたいな感覚ですね。
そういえば世界を革命するなんてアニメありましたねえ。
文学研究なんてのも「思ったことや感じたことを述べてみよう」な感じでゲームみたいな感覚ですね。
そういえば世界を革命するなんてアニメありましたねえ。
- 2009-05-21
- 編集
[C1413]
自民党も動きましたね
やはり児童ポルノ禁止法への圧力です
日本製「性暴力ゲーム」を批判 自民女性局長「規制を検討」
5月22日11時40分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090522-00000583-san-pol
自民党の山谷えり子女性局長(参院議員)は22日、国会内で記者会見し、日本の業者が開発、販売している「性暴力ゲーム」を批判し、実態を調査するとともに規制策を検討していくことを明らかにした。
日本製のゲームソフトをめぐっては、少女をレイプして中絶させるといった
内容のパソコンゲームソフトが今年2月、英国の国会で問題視され、欧米各国で
販売中止となっている。また、この種のゲームを野放しにしている日本政府に
対して、海外の人権諸団体から抗議の声が上がっている。
山谷氏は「党の女性局として、このような現状を調査し、有識者とも意見交換して
(規制策の)提言をまとめたい」と述べた。山谷氏は、与党が検討中の児童ポルノ規制法の
改正内容にも反映させていく考えを示した。
やはり児童ポルノ禁止法への圧力です
日本製「性暴力ゲーム」を批判 自民女性局長「規制を検討」
5月22日11時40分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090522-00000583-san-pol
自民党の山谷えり子女性局長(参院議員)は22日、国会内で記者会見し、日本の業者が開発、販売している「性暴力ゲーム」を批判し、実態を調査するとともに規制策を検討していくことを明らかにした。
日本製のゲームソフトをめぐっては、少女をレイプして中絶させるといった
内容のパソコンゲームソフトが今年2月、英国の国会で問題視され、欧米各国で
販売中止となっている。また、この種のゲームを野放しにしている日本政府に
対して、海外の人権諸団体から抗議の声が上がっている。
山谷氏は「党の女性局として、このような現状を調査し、有識者とも意見交換して
(規制策の)提言をまとめたい」と述べた。山谷氏は、与党が検討中の児童ポルノ規制法の
改正内容にも反映させていく考えを示した。
- 2009-05-22
- 編集
[C1415]
自民党・山谷議員、性暴力ゲーム規制を
自民党女性局長の山谷えり子参院議員は22日、国会内で記者会見し、
少女などに性暴力をふるう内容のゲームソフトの規制に向け勉強会を発足させることを明らかにした。
週1回ペースで会合を開き、規制の在り方を検討。
有識者や人権団体のヒアリングも行い、提言を取りまとる方針だ。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090522-497602.html
自民党女性局長の山谷えり子参院議員は22日、国会内で記者会見し、
少女などに性暴力をふるう内容のゲームソフトの規制に向け勉強会を発足させることを明らかにした。
週1回ペースで会合を開き、規制の在り方を検討。
有識者や人権団体のヒアリングも行い、提言を取りまとる方針だ。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090522-497602.html
- 2009-05-22
- 編集
[C1416]
キリスト教で右翼とか(笑
これは高市早苗の同類と考えた方がいいかな。
山谷えり子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E8%B0%B7%E3%81%88%E3%82%8A%E5%AD%90
>カトリック信徒であり、カトリック教会系のラジオ宗教番組心のともしびに出演中。また、神社新報に「杜に想ふ」のタイトルでコラムを執筆中。また平和靖国議員連盟の幹事長、神道政治連盟国会議員懇談会の副幹事長として首相の靖国神社参拝を求める運動を推進し、靖国神社や護国神社を頻繁に参拝している。
これは高市早苗の同類と考えた方がいいかな。
山谷えり子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E8%B0%B7%E3%81%88%E3%82%8A%E5%AD%90
>カトリック信徒であり、カトリック教会系のラジオ宗教番組心のともしびに出演中。また、神社新報に「杜に想ふ」のタイトルでコラムを執筆中。また平和靖国議員連盟の幹事長、神道政治連盟国会議員懇談会の副幹事長として首相の靖国神社参拝を求める運動を推進し、靖国神社や護国神社を頻繁に参拝している。
- 2009-05-22
- 編集
[C1417]
APP研の中里見、山谷えり子は富永國比古の主催するキリスト教系アンチポルノ集会に参加してます。
2004年04月25日号: 性問題を考えるネットワーク作りを--第1回キリスト者医療・教育関係者・聖職者の集い0404250404
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=167
性感染症のまん延、セックス依存症、小児性愛、性的虐待の増加など、今日本では、性を取り巻く環境がますます深刻化してきている。
この現状に危機感を覚えたクリスチャンの医療関係者を中心に「第1回キリスト者医療・教育関係者・聖職者の集い・若者たちを性感染症から守るために」が
3月25日、東京・文京区本郷の順天堂大学医学部で開かれた。
呼びかけ人はNPO法人ACTS理事長、ロマリンダクリニック院長の富永國比古氏。
集会にはプロテスタント、カトリックの医師、教師、牧師、神父、シスターなど52人が参加。
10代の若者の間に広がる性感染症の実態が報告されるとともに、この事態にクリスチャンはどう対処すればいいか、意見を交換した。
集いでは、医師、教師、議員など、様々な立場からの発題があった。国際地域保健学専門の若井晋氏(東京大学大学院教授)は「エイズ患者が今世界に4千万人いる」とし、その背景には富と貧困の不平等があると指摘。「当然、そこに性暴力、性的搾取が生まれる。
特に深刻なのは少女売春。性的搾取を受けている子どもは世界に1千万人はいるだろう」と述べた。
町田健一氏(国際キリスト教大学教授)は01年度に行った国際キリスト教大学の性教育の実践を報告。
「かなりの学生が、今までの自分の軽率な行動、複数の異性との性体験、妊娠・中絶・援助交際を反省という態度変容、
付き合っていた異性と真剣に話し合うという行動変容が見られた」と語った。
ポルノ・買春問題を始め、セクシュアリティをめぐるさまざまな問題を研究している中里見博氏(福島大学助教授)は、「ポルノの制作現場は合法的に性暴力を行う場となっている」と警鐘を鳴らした。
児童精神科医の星野仁彦氏(福島学院大学教授)は「性非行少女のほとんどが児童虐待の被害者」と指摘。
これらの発題、発言を受け、参加者からは性の問題が緊急を要する問題と受け止め、社会に働きかけるためのネットワーク作りが必要だとの意見が相次いだ。
元衆議院議員の山谷えり子氏は「私は出会い系サイト規制に1人で走り回ったが、やはりネットワークを作って事実をきちんと提示し、
『おかしい、間違っている』という声を上げる塊を作らないといけない」、竹内正哉氏(東京カトリック医師会会長)は「今日ここに集まっている方々は、
それぞれが考えをもっているが、一つの声を発するまでに至っていない。
そういう意味で、第1回のこの集いが開かれたことは非常に大きな意義があると思う」と語った。
辻岡健象氏(小さないのちを守る会代表)は「内部を固めるとともに、外部に働きかける必要がある」とし、「動いていかないと法律ができていかない」と述べた。
最後に富永氏は「予想外にいろいろな人が関心をもち、危機感を感じながら参加していた。
年内に第2回を開きたい。この動きが教会の中にも広がっていき、社会を動かすムーブメントになっていってほしい」と感想を述べた。 【中田 朗】
2004年04月25日号: 性問題を考えるネットワーク作りを--第1回キリスト者医療・教育関係者・聖職者の集い0404250404
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=167
性感染症のまん延、セックス依存症、小児性愛、性的虐待の増加など、今日本では、性を取り巻く環境がますます深刻化してきている。
この現状に危機感を覚えたクリスチャンの医療関係者を中心に「第1回キリスト者医療・教育関係者・聖職者の集い・若者たちを性感染症から守るために」が
3月25日、東京・文京区本郷の順天堂大学医学部で開かれた。
呼びかけ人はNPO法人ACTS理事長、ロマリンダクリニック院長の富永國比古氏。
集会にはプロテスタント、カトリックの医師、教師、牧師、神父、シスターなど52人が参加。
10代の若者の間に広がる性感染症の実態が報告されるとともに、この事態にクリスチャンはどう対処すればいいか、意見を交換した。
集いでは、医師、教師、議員など、様々な立場からの発題があった。国際地域保健学専門の若井晋氏(東京大学大学院教授)は「エイズ患者が今世界に4千万人いる」とし、その背景には富と貧困の不平等があると指摘。「当然、そこに性暴力、性的搾取が生まれる。
特に深刻なのは少女売春。性的搾取を受けている子どもは世界に1千万人はいるだろう」と述べた。
町田健一氏(国際キリスト教大学教授)は01年度に行った国際キリスト教大学の性教育の実践を報告。
「かなりの学生が、今までの自分の軽率な行動、複数の異性との性体験、妊娠・中絶・援助交際を反省という態度変容、
付き合っていた異性と真剣に話し合うという行動変容が見られた」と語った。
ポルノ・買春問題を始め、セクシュアリティをめぐるさまざまな問題を研究している中里見博氏(福島大学助教授)は、「ポルノの制作現場は合法的に性暴力を行う場となっている」と警鐘を鳴らした。
児童精神科医の星野仁彦氏(福島学院大学教授)は「性非行少女のほとんどが児童虐待の被害者」と指摘。
これらの発題、発言を受け、参加者からは性の問題が緊急を要する問題と受け止め、社会に働きかけるためのネットワーク作りが必要だとの意見が相次いだ。
元衆議院議員の山谷えり子氏は「私は出会い系サイト規制に1人で走り回ったが、やはりネットワークを作って事実をきちんと提示し、
『おかしい、間違っている』という声を上げる塊を作らないといけない」、竹内正哉氏(東京カトリック医師会会長)は「今日ここに集まっている方々は、
それぞれが考えをもっているが、一つの声を発するまでに至っていない。
そういう意味で、第1回のこの集いが開かれたことは非常に大きな意義があると思う」と語った。
辻岡健象氏(小さないのちを守る会代表)は「内部を固めるとともに、外部に働きかける必要がある」とし、「動いていかないと法律ができていかない」と述べた。
最後に富永氏は「予想外にいろいろな人が関心をもち、危機感を感じながら参加していた。
年内に第2回を開きたい。この動きが教会の中にも広がっていき、社会を動かすムーブメントになっていってほしい」と感想を述べた。 【中田 朗】
- 2009-05-22
- 編集
[C1418]
朝日新聞にも取り上げられたことがあるキリスト教系NPO「10代の性行動の危機を考え行動する会」は
純潔教育という観点から女性向けポルノコンテンツの法規制を訴えています。
このNPOは児ポ法が援交防止法として運用されていることを事実上評価したほど、いかにして少女を
セックスから遠ざけるかに熱心で知られています。
ここが掲げている性病防止というのはお題目。
>もう一つはマスメディアでの性情報の氾濫を抑制することです。特にビデオや雑誌に対してです。
>公共の場でのアダルトビデオの販売規制やコンビニエンスストアで売られているポルノ雑誌あるいは
>ポルノ雑誌まがいの少女雑誌・漫画などの販売禁止の働きかけを、まず福島県から起こそうという試みです。
http://www.acts.or.jp/%EF%BC%A1%EF%BC%A3%EF%BC%B4%EF%BC%B3%E4%B8%BB%E5%BC%B51.htm
「キリスト教性教育研究会 第1回公開研究大会」ではここの代表の富永國比古が司会をしていました。
純潔教育という観点から女性向けポルノコンテンツの法規制を訴えています。
このNPOは児ポ法が援交防止法として運用されていることを事実上評価したほど、いかにして少女を
セックスから遠ざけるかに熱心で知られています。
ここが掲げている性病防止というのはお題目。
>もう一つはマスメディアでの性情報の氾濫を抑制することです。特にビデオや雑誌に対してです。
>公共の場でのアダルトビデオの販売規制やコンビニエンスストアで売られているポルノ雑誌あるいは
>ポルノ雑誌まがいの少女雑誌・漫画などの販売禁止の働きかけを、まず福島県から起こそうという試みです。
http://www.acts.or.jp/%EF%BC%A1%EF%BC%A3%EF%BC%B4%EF%BC%B3%E4%B8%BB%E5%BC%B51.htm
「キリスト教性教育研究会 第1回公開研究大会」ではここの代表の富永國比古が司会をしていました。
- 2009-05-22
- 編集
[C1419]
2008年04月13日号: ◎キリスト教性教育研究会が発足-深刻な性の問題を研究・啓発-
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=1500
キリスト教性教育研究会の第1回公開研究大会が4月29日、東京都三鷹市の国際基督教大学で開催される。
今日の深刻な性の問題に、キリスト者としてどのように対応すればよいか、様々な立場から考察する。
テーマは「人格と性~キリスト教の視点から~」。コール・テモテ氏(ファミリー・フォーラム・ジャパン代表)による基調報告「性と性教育の現在~日米の比較を通して」、及びシンポジウム「低年齢化する若者の過剰な性行動とその社会的インパクト」。
シンポジウムの発題者は星野仁彦氏(福島学院大学教授、児童精神科医)、稲垣久和氏(東京基督教大学共立研究所所長)、森本あんり氏(国際基督教大学教授、牧師)、大矢正則氏(栄光学園中学校・高等学校教諭)。
「キリスト教性教育研究会」は07年発足。キリスト者による性教育に関する研究を進めるとともに、研究を通して教会教育・学校教育への支援、貢献を目的とする。
4月29日(火)午後1時?。東京都三鷹市の国際基督教大学本部棟206会議室で。参加費一般2千円、会員千円。
職業・所属、氏名、住所、電話番号を明記の上、国際基督教大学教育学科町田健一氏まで。
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=1500
キリスト教性教育研究会の第1回公開研究大会が4月29日、東京都三鷹市の国際基督教大学で開催される。
今日の深刻な性の問題に、キリスト者としてどのように対応すればよいか、様々な立場から考察する。
テーマは「人格と性~キリスト教の視点から~」。コール・テモテ氏(ファミリー・フォーラム・ジャパン代表)による基調報告「性と性教育の現在~日米の比較を通して」、及びシンポジウム「低年齢化する若者の過剰な性行動とその社会的インパクト」。
シンポジウムの発題者は星野仁彦氏(福島学院大学教授、児童精神科医)、稲垣久和氏(東京基督教大学共立研究所所長)、森本あんり氏(国際基督教大学教授、牧師)、大矢正則氏(栄光学園中学校・高等学校教諭)。
「キリスト教性教育研究会」は07年発足。キリスト者による性教育に関する研究を進めるとともに、研究を通して教会教育・学校教育への支援、貢献を目的とする。
4月29日(火)午後1時?。東京都三鷹市の国際基督教大学本部棟206会議室で。参加費一般2千円、会員千円。
職業・所属、氏名、住所、電話番号を明記の上、国際基督教大学教育学科町田健一氏まで。
- 2009-05-22
- 編集
[C1420]
これが当日の内容です。
頭が痛くなってきます。
2008年05月11日号: ◎深刻化する性の問題に危機感--「キリスト教性教育研究会」第1回公開研究大会
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=1515
深刻化する今日の性の問題を前に、人間が「神の似姿」として創造された事実に立ち返り、
「人格と性の尊厳」に基づいた性教育の研究を進めることで教会教育・学校教育を支援・貢献しようと07年、「キリスト教性教育研究会」(富永國比古会長)が発足、
4月29日、東京都三鷹市の国際基督教大学で第1回公開研究大会を開催した。
その中から、テモテ・コール氏(ファミリー・フォーラム・ジャパン代表)による講演「性と性教育の現在?日米の比較を通して?」を紹介する。
研究会の開始にあたり、富永氏は「ますます深刻化する若者の性の問題を前に、私たちは立ち尽くしています。
一体どこに解決の糸口を見いだせばよいのでしょうか。皆さん、必死な思いで今日ここに集ってくださったことと思います。
キリスト教性教育研究会の設立は、おそらく日本で初めての教派を超えた、学問的な、また実践的な試みとなるでしょう。
日本の子どもたちが滅びないために、真剣に祈り、力を合わせていきましょう」と危機意識を語った。
コール氏は、「今の時代が最も取り組むべき深刻な課題は、性教育に関する問題です。
性感染症はし、UNAIDSの統計によると、 07年の世界のHIV/AIDS感染者総数は3千320万人、死亡者総数は210万人です。
中絶も増加の一途をたどり、日本における戦後の中絶件数は6千 700万件以上。また06年の日本のポルノ産業の収入は20兆円で、これは世界第3位です。
もはや世界規模で性的危機に陥っていると言っていい。これは性倫理、生命倫理の崩壊の結果です」と現状を語った。
しかし、「深刻な問題だという認識はあっても、世界観の違いによってその原因や解決方法は違ってくる」とコール氏。
「一つは、世界を造られた設計士がいて、この通りにすれば幸せになれるという図面(聖書)を与えてくださり、それに従って生きていくという価値観。
もう一つは、図面などにしばられず自由に生きたいし、設計士が存在することも認識していない価値観です。
特に性教育は、どちらによるかによって大きく違ってくる」と語り、「アブステナンス(控える)性教育」と「包括的性教育」を比較しつつ解説した。
包括的性教育は1914年、アメリカのマーガレット・サンガーが提唱した、避妊による「産児制限」の考え方に端を発する。
①若者の性行為は本能的なものであり、自制するのは非現実的である、
②すべての人に性的決定権、性と生殖の権利がある、
③①であるから、リスクを減らすことを目指すべきである、
④情報はすべて提供すべきである、
⑤ 伝統的価値観、結婚、家庭にとらわれるべきではない、とする考え方を特徴とし、1964年以降、全米へと広まっていった。
対してアブステナンス性教育(AE)は、包括的性教育を「
①汎神論に基づいている。はっきりした倫理観を若者に与えるべきである、
②若者の性問題は増える一方であり、効果をもたらしていない、
③若者の判断力や人格を育てる訓練に成り得ない」の3つの点で批判し、
①性的自制こそが妊娠や性感染症を避ける唯一の方法である、
②結婚外の性的行為のリスクを正確に教えるべきである、
③人格教育の重要性、
④「NO」と言える能力を育てる、
⑤メディアに関しての判断力を養う、
⑥創造主に与えられている不変、絶対的な倫理、モラルに基づくべき、
⑦避妊や性行為の指導をしない、
⑧やり直しと神の赦しの強調、を提唱。アメリカでも徐々にAEを取り入れる学校が出てきているという。
コール氏は旧約聖書の創世記の言葉を引用し、「人間は神の本質に基づき、結婚関係の中で親密な関係を味わう存在として造られている。
性教育はハウツーではなく、いかに人格を尊重し結婚を求める価値観を教えることができるか。
大きなビジョンをもって、若者を救う運動を聖書の価値観に基づいて展開していくべき」と促した。
(了)
頭が痛くなってきます。
2008年05月11日号: ◎深刻化する性の問題に危機感--「キリスト教性教育研究会」第1回公開研究大会
http://jpnews.org/pc/modules/xfsection/article.php?articleid=1515
深刻化する今日の性の問題を前に、人間が「神の似姿」として創造された事実に立ち返り、
「人格と性の尊厳」に基づいた性教育の研究を進めることで教会教育・学校教育を支援・貢献しようと07年、「キリスト教性教育研究会」(富永國比古会長)が発足、
4月29日、東京都三鷹市の国際基督教大学で第1回公開研究大会を開催した。
その中から、テモテ・コール氏(ファミリー・フォーラム・ジャパン代表)による講演「性と性教育の現在?日米の比較を通して?」を紹介する。
研究会の開始にあたり、富永氏は「ますます深刻化する若者の性の問題を前に、私たちは立ち尽くしています。
一体どこに解決の糸口を見いだせばよいのでしょうか。皆さん、必死な思いで今日ここに集ってくださったことと思います。
キリスト教性教育研究会の設立は、おそらく日本で初めての教派を超えた、学問的な、また実践的な試みとなるでしょう。
日本の子どもたちが滅びないために、真剣に祈り、力を合わせていきましょう」と危機意識を語った。
コール氏は、「今の時代が最も取り組むべき深刻な課題は、性教育に関する問題です。
性感染症はし、UNAIDSの統計によると、 07年の世界のHIV/AIDS感染者総数は3千320万人、死亡者総数は210万人です。
中絶も増加の一途をたどり、日本における戦後の中絶件数は6千 700万件以上。また06年の日本のポルノ産業の収入は20兆円で、これは世界第3位です。
もはや世界規模で性的危機に陥っていると言っていい。これは性倫理、生命倫理の崩壊の結果です」と現状を語った。
しかし、「深刻な問題だという認識はあっても、世界観の違いによってその原因や解決方法は違ってくる」とコール氏。
「一つは、世界を造られた設計士がいて、この通りにすれば幸せになれるという図面(聖書)を与えてくださり、それに従って生きていくという価値観。
もう一つは、図面などにしばられず自由に生きたいし、設計士が存在することも認識していない価値観です。
特に性教育は、どちらによるかによって大きく違ってくる」と語り、「アブステナンス(控える)性教育」と「包括的性教育」を比較しつつ解説した。
包括的性教育は1914年、アメリカのマーガレット・サンガーが提唱した、避妊による「産児制限」の考え方に端を発する。
①若者の性行為は本能的なものであり、自制するのは非現実的である、
②すべての人に性的決定権、性と生殖の権利がある、
③①であるから、リスクを減らすことを目指すべきである、
④情報はすべて提供すべきである、
⑤ 伝統的価値観、結婚、家庭にとらわれるべきではない、とする考え方を特徴とし、1964年以降、全米へと広まっていった。
対してアブステナンス性教育(AE)は、包括的性教育を「
①汎神論に基づいている。はっきりした倫理観を若者に与えるべきである、
②若者の性問題は増える一方であり、効果をもたらしていない、
③若者の判断力や人格を育てる訓練に成り得ない」の3つの点で批判し、
①性的自制こそが妊娠や性感染症を避ける唯一の方法である、
②結婚外の性的行為のリスクを正確に教えるべきである、
③人格教育の重要性、
④「NO」と言える能力を育てる、
⑤メディアに関しての判断力を養う、
⑥創造主に与えられている不変、絶対的な倫理、モラルに基づくべき、
⑦避妊や性行為の指導をしない、
⑧やり直しと神の赦しの強調、を提唱。アメリカでも徐々にAEを取り入れる学校が出てきているという。
コール氏は旧約聖書の創世記の言葉を引用し、「人間は神の本質に基づき、結婚関係の中で親密な関係を味わう存在として造られている。
性教育はハウツーではなく、いかに人格を尊重し結婚を求める価値観を教えることができるか。
大きなビジョンをもって、若者を救う運動を聖書の価値観に基づいて展開していくべき」と促した。
(了)
- 2009-05-22
- 編集
[C1421] 一GT掲示板参加者
セブン・ドアーズ・アドヴェンチストの富永、ファミリー・フォーラム・ジャパンのコール、そして統一教会の山谷とカルト満載でお腹一杯です。
こりゃあ、砂糖に群がってきたアリと一緒で、放っておくと大変なことになりますね。早急に対策を練らないと。
こりゃあ、砂糖に群がってきたアリと一緒で、放っておくと大変なことになりますね。早急に対策を練らないと。
- 2009-05-23
- 編集
[C1424] 電気屋さん
人文科学はhumanities でしたっけ?
いずれにせよ、英語よりも科学の時間を増やそうという主張には完全同意です。
どのみち、海外出張でもない限り、英語を使う機会など海外旅行ぐらいしかありません。まあ、できたことに越したことはないですが、それ以前に科学知識がないとね……。
いずれにせよ、英語よりも科学の時間を増やそうという主張には完全同意です。
どのみち、海外出張でもない限り、英語を使う機会など海外旅行ぐらいしかありません。まあ、できたことに越したことはないですが、それ以前に科学知識がないとね……。
- 2009-05-23
- 編集
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