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メディアがセックスや暴力に及ぼす影響に関するモデル理論

 KENJIさんのブログに何故か書き込めないので、自分のブログでポルノとメディアの影響論に対する返信を書きます。

 まず、現段階でメディアと暴力行為、あるいは性行為を関連づけた理論としては、
1)カタルシス理論(ガス抜き理論)
2)観察学習理論
3)脱感作理論
4)カルティベーション理論
 の4つが代表的なものとしてあげられます。このうち、規制反対派がよく援用するのがカタルシス理論で、ポルノを見ることによってマスターベーションをして、ガス抜きをするので実際の犯罪を起こさない、すなわち抑止効果があるというものですが、これには科学的、統計学的根拠は一切なく、既にほぼ否定されています。実際に子供を襲った小児性愛者の自宅に児童ポルノが置いてあるケースというのは相当あるわけで、カタルシス理論じゃこれは説明できない、もしくは説明しようとするのが相当苦しくなるわけです。

 次の観察学習理論は、ポルノを見ること(観察)することによって、その方法を学ぶ(学習)するというもので、規制推進派が頻繁に援用する理論の1つです。この理論は、もしも世の中にポルノが1種類しかなければ、論理的には成立します。ところが、自由な社会にはいろんなポルノがあるわけで、そもそもユーザーは「観察する」ポルノの種類を自分の意志で選択しています。たとえば、私はブルセラものやレイプものを「観察しよう」とは思いません。理由は私の趣味じゃないからです。

 というわけで、私はブルセラものの作品からもレイプものの作品からも「学習」ができないので、そもそもこの理論が成り立ちません。そこで、規制推進派はポルノを抽象概念として一括して扱う、つまり実在する児童が出演している児童ポルノと、架空の人物が登場するポルノを一緒くたにして扱わなければ、理論が破綻することになります。だから彼らは「フィクションとしてのポルノも規制せよ」と言ってるわけですが、規制反対派の内部にいるお人好し(知恵遅れという意味です)が、「相手は誤解している。話し合えば分かる」と間抜けなことを言っていたりしています。自分の理論が破綻するような事実を認めるわけ無いでしょ。

 3つ目の脱感作理論は、神経症の治療や感覚障碍のリハビリに応用されている論理モデルで、リラックスした状態で弱い刺激から徐々に強い刺激へと「慣れさせる」ことによって、過激なポルノや暴力に対象が慣れていくというものです。そこで、この理論モデルは「子供に児童ポルノを見せることによって刺激に慣れさせ、セックスしても大丈夫だという価値観にさせてしまう」といったような用いられ方を規制派にされています。

 厄介なことに、この理論モデルには相当数の実績があります。しかし、知っている人は知っているでしょうけど、この論理モデルを心理療法に応用する際の「リラックスした状態」というのは、筋弛緩剤を投与した状態なんですよね。後で説明しますが、神経症の患者とか統合失調の患者は、緊張しやすく「敏感」な人が多いんで、全身の筋肉がガッチガチに張りつめている場合がかなりの割合であるんです。日本で言うところの「肩が凝りやすい体質」なんて言うのは、実際にはほとんどの人がただの神経症だったりします。普通の精神状態だったら、肩なんて絶対に凝らないからね。

 そこで、精神科では治療の一環として弱い筋弛緩剤を経口薬で投与することが良くあります。日本ではデパスという名前の薬が代表です。じゃあですね、小児性愛者は子供にデパスを投与しながら児童ポルノを見せているのか? あるいは、その子供が神経症的な傾向があって、デパスを投与されると筋肉がほぐれてリラックスできちゃうのか? この2つがないと、治療的な意味での「脱感作理論」は成立しないわけです。まあ、ごく希にそういうケースはあるでしょうけど、現実に生きている子供の大半は緊張なんてしてないし、小児性愛者の大半もデパスは持ってないでしょうから「できるけど、あり得ないんじゃね?」というあたりで落ち着いています。

 最後のカルティベーション理論は、暴力的な作品やポルノ作品に接していると、現実と幻想の区分けがつかなくなって暴力行為に及ぶというもので、創作物のテーマとして、しばしば「現実と幻想の境目が無くなる」という形で用いられています。でもね、こんなものは脳に某かの損傷がなきゃ起こらない状況ですよ。というわけで、実験でもカタルシス理論と同様の理由で否定されてオシマイでした。

 また、ネットで調べれば分かることですが、これらの理論検証は1970年のアメリカで政府向けの報告書が発表されていて、既に否定されているわけです。

 じゃあ、何で40年も前に否定された理論が、亡霊みたいに生き延びちゃっているのかというと、これも理由はハッキリしていて、性教育が一般に広まっていないために、セックスと暴力が一緒くたにして扱われているからです。セックス&バイオレンスってヤツですね。

 ところが、大脳生理学をちょっとでも囓ったことのある人ならすぐ分かるでしょうけど、この2つは自律神経の働きが基本的に真逆なんです。

 まず、バイオレンスですが、こちらは自律神経の交感神経が優位に立った状況でなければ発現しません。交感神経が活性化すると体内からアドレナリンが分泌され、筋肉に血液が流れ込み、息が荒くなり興奮状態に陥ります。その反対に内臓には血液が回らなくなるので男性器は萎縮します。ペニスは筋肉じゃなくて海綿体でできてますからね。

 次に性的興奮というか男性器の勃起ですが、これは副交感神経が活性化しなければ起こりません。副交感神経が活性化すると、内臓への血液流入が多くなり、内臓が消化作業をしていなければという留保条件付きですが、その余剰血液(?)が男性器の海綿体に流れ込んで勃起が起こります。そして、副交感神経が活性化するためには、精神的にリラックスしている必要があります。

 ということは、性的興奮と暴力的興奮は、自律神経という観点から見た場合、真逆の生理現象に基づくものだから、同じ「興奮」という単語を使っていても一緒くたに扱っちゃいけないわけですよ。まあ、この一事を持ってしても、いかに社会学という学問が杜撰かというのが分かりますよね? この段階で、どんなアンケートをやろうがまともな結論なんて出るわけがないんですよ。正反対のものを一緒に扱ってるんだから。

 じゃあ、何でレイプとか痴漢とか、子供を見ると興奮する人が実際にいるのか? ということなんですが、これはコメント欄で紹介したように、彼らは被害者を見ると「自分より弱い」とか「自分が思い通りにできそうだ」と感じたことがスイッチになって、安心した気持ちになる=副交感神経が活性化する=男性器が勃起するからです。

 似たような例としては、生身の女性には嫌悪感を抱く=交感神経が活性化されるのに、2次元の美少女だと勃起する=副交感神経が活性化する、という例が挙げられます。というか、大脳生理学的には一緒です。

 こうした人達を正常と呼ぶかどうかと言うと、まあ、正常じゃないです。正常か異常かは、その時代時代の価値観によって変わるものだという人もいますが、自分より弱い人間を見て安心する人というのは、どの時代でも正常とは言い難いですよ。もちろん、本人には自覚ナッシングでしょうけど。

 じゃあ、どうしてそう断言できるのかというと、弱い人間を見て安心する人というのは、ノーマルな人間関係の中で常に緊張を強いられているタイプの人間と同義だからです。そうでなければ、弱い人間を見て「安心」するわけがないんです。

 もちろん、普通といっても仕事をしている時はストレスフルな環境にいるでしょうから例外として、友達と話をしている、家族や恋人と話をしている時に、普通の人間はリラックスした状態になります。また、そうならないと恋人相手に勃起するのは難しいでしょう。ところが、痴漢が好きだったり子供が性的な意味で好きだったりする人達というのは、こういうプライベートな人付き合いですらストレスフルな状態だと感じるタイプの人間なんですよね。少なくとも、私が知っている小児性愛者は、ほぼ100%の確率でこのタイプです。

 もちろん、だからといって彼らが犯罪予備軍だと言いたいわけではありません。どんな妄想をしようが、実際に子供に手を出さなければ、その人は犯罪者ではないというラインは抑えつつ、しかし、正常かといわれればNOだよという話です。

 そういう次第で、セックスとバイオレンスを同列に扱う規制推進派というのは、何かが根本的に間違っているわけです。その間違っているのは何かと言うことに関しては、長々と書いてきたので割愛します。断言できるのは、彼らはまともな性教育なんてちっとも受けていないし、自分で調べもしないと言うことです。調べれば、こんな簡単な事実は5分もかからずネットで検索できます。

26件のコメント

[C3857]

>まず、バイオレンスですが、こちらは自律神経の交感神経が優位に立った状況でなければ発現しません。自律神経が活性化すると体内からアドレナリンが分泌され、筋肉に血液が流れ込み、息が荒くなり興奮状態に陥ります。その反対に内臓には血液が回らなくなるので男性器は萎縮します。ペニスは筋肉じゃなくて海綿体でできてますからね。

例えば、大昔の剣豪や、筋肉むきむきのスポーツマンが、色気を絶って訓練に励んだみたいなエピソードがありますよね。
そういう人は別に精神修養的な意味で禁欲的なんじゃなくて、常日頃から筋肉にばっかり血がいってチンポに血がいかなくなっただけ、と考えることもできませんか。関係ないですかね。

あ、それから都条例が全面否決されたようでよかったです。

都の青少年携帯電話・インターネット規制条例が否決、廃案に
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100616/349282/?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : sugi
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[C3858] sugiさん

多分ですが、昔の人は栄養失調になり易かったんだと思います。というのは、食事をしないと内臓に血液が回らなくなるんで、その分の血液が男性器に回って勃起しやすくなるんですよ。

男性にとって飢餓は最高の興奮剤で、断食修行なんかは性的には最高の状態です。昔の宗教修行者が煩悩と闘った理由もこれで分かりますし、貧困国が子だくさんなのも同様の理由です。

それはさておき、都条例改正案の廃案は良かった! 嬉しいニュースですね!
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3859] 海綿体は筋肉じゃない!!

鳥山さんは、持論の中にユーモアを入れるので、好きです。
これからも頑張って下さい
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : KENJI
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[C3860] KENJIさん

小池一夫原作・神田たけ志作画のマンガに御用牙というのがあるんですが、主人公は自分のチンコを木の棒で叩いて鍛えてました。普通にやったら海綿体断裂ですが、規制推進派の考える男性像ってアレに近いと思うんですよ。
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3861]

すみません、観察学習理論の否定の理屈がよくわからないのですが…。
「人は自分の意志で選択したポルノから、性行為の方法を学習する」のだと考えれば、
ポルノが一種類である必要はないのではないでしょうか?
(この理論の否定として一般によく言われるのは、「ポルノがこの世に存在するはるか
以前から、性行為(レイプも含めて)は行われている」というものだと思うのですが)
  • 2010-06-18
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[C3862] あーすふぁーっく!

>主人公は自分のチンコを木の棒で叩いて鍛えてました。
 あー、なんか見た覚えある。鉄砂掌よろしく砂につきたてるってのもあったな。すばらしきかなオナンの末裔!
 まー、我慢すると強くなるってのは日本の伝統だからなー。文化的マゾヒストっつーか。

>3861
 お前はドッチを向いてるのか、つー話ね。
 お手本がひとつしかないなら選択権はないから、主体性の表しよーがない。その場合お手本に引きずられるのは必然になる。
 でも、イロイロあるお手本から特定のナニかを選んでいるなら、そもそも選ぶ時点で向いてるほーこーが定まってることになる。
 コレ否定するには、誰かがムリヤリ特定のポルノを押し付けてる、とでもせんとイカンね。
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 電気屋
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[C3863] 3861さん

すいません。私も質問の意味がよく分かりません。

観察学習理論とは、要するに「真似る」ということです。従って問題になるのはポルノの有無ではなく(ポルノがなければ別のものを真似するだけ)、どうして真似をしたのかという動機付けの部分になります。

これを模倣欲求といいますが、この模倣欲求が個々人によって違っていたら、観察学習理論は成立しません。だから「自分の意志で選択したポルノ」がある段階で、もう観察学習理論は成立しません。こういう風に、説明が反復になってしまうのは、自分でも笑っちゃうんですが、それぐらい3861さんと私の認識がずれているとお考え下さい(別に馬鹿にしているわけではないですよ。念のため)。

というか、「ポルノがこの世に存在するはるか以前から、性行為(レイプも含めて)は行われている」というのと、模倣とどんな関係があるんでしょうか?
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3864] 1)カタルシス理論(ガス抜き理論)

はじめまして。
ちょくちょく拝見させてもらっています。

私は、表現規制に反対しています。
鳥山さんのことも「反対派の人」だと解釈しております。

さて「1)カタルシス理論(ガス抜き理論)」についてですが。
性(暴力)表現が犯罪を「引き起こす」のか「抑止効果」があるのかは「分からない、議論するだけのデータは無い」というのが現状のようです。
どちらも「不明」です。
安易に結論付けてしまうのはいかがなものかと思います。

ただでさえ、反対派には世論を動かせるだけの武器が無いのです。
表現の自由など殆ど無視されているのは東京都の件を見ても明らかです。
ガス抜き理論を否定してしまうと推進派の言い分を正当化することにはなりませんか?。

もちろん、鳥山さんのブログですから何を書こうと自由なのも承知の上です。
ただ「両方とも議論するだけのデータは無い」と書き加えておくほうがいいのではないでしょうか。
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 774
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[C3865] >>774氏

規制推進派の説が肯定されるのではなく、規制反対派の説の一部が否定されるのでは?
そもそも、否定された理論を不明であると振舞うのは不誠実だと思います。
また、そのような嘘はばれた時に取り返しの付かない不信を招くでしょう。というか、私はそんな方々とは一緒にされたくありませんし、一緒に活動したくありません。
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 横から失礼
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[C3866]

APP研の連中は何でレイプもののビデオばっかり「選択」しちゃうんでしょうねぇプゲラ
  • 2010-06-18
  • 投稿者 :
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[C3868] >>横から失礼氏

荒れると鳥山さんに迷惑がかかるのでしばらくコメントはしませんが、ひとことだけ。

「両方とも議論するだけのデータは無い」は事実です。
「抑制効果がある」という研究結果が海外であるのも事実です。

反対派には金も権力も武器もありません。
表現の自由だけでは戦えません。

「分からないものは分からない」と主張する事も必要だと思います。
  • 2010-06-18
  • 投稿者 : 774
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[C3869] >>774氏

「抑制効果が無い」という研究データもありますよ。

従って、この理論で規制派に対抗しようとすると、大抵は不毛な水掛け論になりがちです。

武器にとって重要なのは、威力でも数でもありません。

信頼性です。

トカレフでカチコミかけるのはあんまり得策ではないです。ナイフでも良いので、暴発の少ない武器で対抗しましょう。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 横から失礼
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[C3870] 774さん

これに関して答えは簡単で「身内の間であれば抑止論は言っても良い」です。

確たるエヴィデンスがないということは「神は存在するかどうか分からない」と同義です。だから、確たるエヴィデンスがない事をあると主張するのは「神は存在するかどうか分からないが、私は存在すると信じたい」と言うのと一緒です。

これは一種の信仰告白ですから、同じ信仰を持つ人間に対するメッセージとして発することに関して、私は止めるつもりは一切ありません。しかし、敵と対決する際に役に立つかと問われれば、断固としてNOです。

何故なら、カタルシス理論を正しいとするのであれば、マンガやアニメ、ゲームのユーザーは犯罪者予備軍と同義になるからです。これを避けたいから、規制推進派に向けてカタルシス論を主張するのは止めろと言っています。相手に燃料を与えてどうするつもりですか?

相手は小児性愛者とその類型のオタクを刑務所にぶち込みたいんですよ。そういう連中の前で「僕たち2次元が無くなったら犯罪者になってるかもしれないんだよ」と言ったら、どういう反応が返ってくるかは想像つきますよね? カタルシス理論は観察学習理論と対の関係にあるわけじゃないんですよ。分かってますか?
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3871] 横から失礼さん

 774さんは、カタルシス理論を援用すれば、オタク=犯罪者予備軍になるということがシミュレーションできていません。確かに、身内の間でマンガなりアニメを見ていたおかげで罪を犯さずに済んだ、は感動秘話(?)になることもあります。

 でも、マンガに興味のない人が同じ話を聞いたらどうなるかというと、オタクからマンガを取り上げて治療施設に収容しろとなります。実際にアメリカの小児性愛者を社会復帰させるためのアパートでは、入居者のアニメ鑑賞は禁止されています。当然の話なんですが、視野狭窄に陥ると、こういうミスをやるんですよね。悪気はないと思いますよ。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3872] 3866さん

私も理由を知りたくてたまりません。
和姦作品なんて死ぬほどあるというか、大半が和姦なのに、なんでわざわざ「過激」な作品ばかりチョイスしてるんでしょうね?
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3874] ガス好き理論はダメ

ガス好き理論はダメ。
鳥山さんは本当に嘘をつけない人ですね(応援ですよ)
アグネス氏や中井氏や後藤氏とちがって。
デパスは余り良くないのに、ファーストチョイスで選ばれてるのが気になるんですが、
鳥山さん、精神科の医師になってくださいよ!
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : KENJI
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[C3875] KENJIさん

すいません。

デパスが余りよくなく、ファーストチョイスとして疑問という一文で悶絶してしまいました。KENJIさん、詳しすぎです!

デパスは「抗不安・睡眠導入・筋弛緩」となんでもござれの薬なので、日本ではかなりの頻度で使われるため、メジャーだろうと思って名前を出しました。ファーストチョイスかどうかまでは考慮してませんでした。

私の場合、この手の病気に詳しくなったのは、養父が発狂する過程を何年にも渡って見てきたからです。病気を放置したらどうなるかを間近で見ると、とても「大丈夫。そのうち良くなるよ」という言葉が出てこなくなります。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3876] 病気なんだから病院へ。

 それがアッタリマエなんだが、コト気の病だけはそーもいかないかなしー現実。
 ニキビなんて直らんでも命にかかわらんし、そーとー高確率で「そのうち良くなる」もんだけどねー。
 こないだテレビで尼僧がシェルターみたいなのやってるってドキュメンタリー見たが、リストカットさんとかとーぜん出てきてさ、「おいおいまずは病院いけよ!」って思いましたっけ。言うまでもなくコレを好意的に扱ったレポートなんですからやでやで。

 …にしてもKENJIさんといい鳥山さんといい、むやみにくわしーのは業界にそっちの病気多いからっスか?(鳥山さんはまーご家族が…てのもあるんでしょーが)
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 電気屋
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[C3877] 鳥山仁さん

>男性にとって飢餓は最高の興奮剤で、断食修行なんかは性的には最高の状態です。

なるほど、「衣食足りて礼節を知る」の方が正解だったんですね。
でもこれ、実は餓えてるプロレタリアートのほうが粗暴で強姦や略奪も辞さず、一方のブルジョアはマジで紳士で礼儀正しい、みたいな階級差別的な結論になりそうですが。
てか、わざと禁欲させて興奮させるってマゾなんだかサドなんだか。

>昔の宗教修行者が煩悩と闘った理由もこれで分かりますし、貧困国が子だくさんなのも同様の理由です。

「煩悩? ちゃんとメシ食えよ」じゃ坊さんの仕事はないですわな。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : sugi
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[C3878]

>貧困国が子だくさんなのも同様の理由です。

ワクチン接種だけして避妊を教えなければ
客寄せパンダが増殖し続けるするという
ユニセフとっておいしいループができている訳ですね。
よく分かります。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 :
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[C3879]

( ´∀`)/  先生、「ストレス勃起」ってなんですか?
  • 2010-06-19
  • 投稿者 :
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[C3880] 3879さん

それを私に無料で説明させる?
いいでしょ。
ストレスを受けた時に、男性ホルモンの一種であるテストステロンが大量に分泌され、この状態で交感神経の活性化が切れると、一気に勃起が起こることがあります。
これがストレス勃起です。
ストレスを受けている最中に勃起するんじゃなくて、ストレスを受けている最中にテストステロンが分泌され、ストレスに耐性ができたところで自律神経のスイッチが切り替わるのがミソです(言ってることは分かりますよね?)。
ただ、テストステロンは孤独願望を引き起こすんで、あんまりセックス向きな精神状態じゃないですけどね。
オナニーしてろって感じです。
  • 2010-06-19
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3881] 電気屋さん

田舎と大企業は精神疾患に対する偏見がもの凄いですから、病気になっても隠し通す必要があるみたいですよ。そして、そうした風土を自明のものとして受け入れた人が精神病にかかると、「俺は病気じゃない! 日本社会が悪いんだ」という、いつものパターンが始まります。

 眠れなきゃ睡眠導入剤を飲めば良いんですよ。それだけの話を、何で大仰に騒ぐのかはさっぱり理解できません。
  • 2010-06-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3882] sugiさん

いや、性的興奮が高まるとレイプが起こるは短絡的だから!

ただ、食料が余り出すと出生率が落ちるのは事実だと思います。
ちなみに、食い過ぎて一時的に勃起しなくなる状況を、昔は「仮性インポテンツ」と呼んでました。こうなると、坊主の仕事は葬儀のみになりますよね。
  • 2010-06-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3883] 3878さん

結局、慈善という概念は貧富の差が絶望的なまでに開いているヨーロッパ、アフリカみたいな社会じゃない限り社会的なコンセンサスが得にくいんですよね。それなのに、ヨーロッパの市民社会を参考にしろと言う人がいるのを見ると「いい加減にしろ」と思います。

大学進学者に占めるミドルアンダークラスの割合を調べれば、アメリカや日本の方がよほど公平な社会であることは明白で、なんで「伝統」に縛られて沈没した地域の真似をしなければいけないのか理解に苦しみます。ヨーロッパ=高級、お上品という妄想に、いつまで付き合わなければいけないんですかね?
  • 2010-06-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
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[C3885]

初めて書き込みさせてもらいます。
今回の記事を読んで、前から不思議に思っていたことが氷解した気分になりました。それは、「どうして洋ゲーって人を殺しまくるのが多いのかなあ」という物なのですが、

アメリカのゲームや漫画に殺伐とした物が多いのは、自律神経優位のストレスフルな社会だから。
対して、日本のゲームや漫画にエロや恋愛ものが多いのは、副交感神経優位のリラックスした社会だから。

と、いうふうに自分なりに思い到りました(実際合っているかどうかはわからないが)。
それにしても、ここは色々と勉強になります。それでは、駄文・雑文失礼しました。
  • 2010-06-20
  • 投稿者 :
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toriyamazine

Author:toriyamazine
東京都出身。
高校在学中にライターとしてデビュー。
以降は編集者・ライター・ゲームディレクター・実写アダルトDVDの監督、そして作家を兼任。
仕事はSMポルノ関係全般で、小説、ゲーム、実写etc、アニメーションを除くすべてのポルノ作品を平行して制作。年間発表数は約6作品前後がコンスタント。
一般作に関しては、別名義、もしくはアンカーマンとしてのみ参加中。

追記・最近になってメールで連絡が取れないという非難が多く聞かれるようになったので、仕事用のアドレスを公開しておきます。
jjnewzine★gmail.com
です。★マークを@に変えて使ってね。

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