王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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それは目でした。明治以降、つまり西洋文化が輸入されるようになって大きく変化した日本人の美的価値観の代表が「目」と「歯」でした。特に目に関するものは決定的で、二重まぶたで目の大きな顔が「美しい」とされ、これは太平洋戦争以降も覆りませんでした。 浮世絵などを見れば分かるように、江戸期の日本人はそれほど目の大きさを重要視していませんでした。むしろ、目があまりにも大きいことは醜い条件の1つとされていまし...