王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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TRPG用小説(3)
- ジャンル : 小説・文学
- スレッドテーマ : ファンタジー小説全般
ナシルは精霊に群がられたまま道を這いずり、一歩でも村へ近づこうとした。黒い小さな点は、やがて小さな男の子を嬲ることに対する興味を失ったかのように、彼の前から一斉に姿を消した。 ナシルはしばらくの間、わけも分からずその場にへたりこんでいた。おそるおそる周囲を見回してみても、精霊の気配はまったくしなかった。 森の中にいたあれは何だったのだろう? どうして、あれには大量の精霊が群がっていたのだろう? ...