王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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本日も仕事をする気力がまったく起きず。原因は疲労の蓄積。歳はとりたくないねぇ。仕方がないので、ダラダラと談笑しながら次回作の準備に従事。その際に、サブディレクターとオタクのメインストリーム、及びに年代別の特徴について話をするが、いまいち全体像が把握できずに困惑。
私の周辺にいた、もしくは今でもいるオタク友達というのは基本的に陽性で、その手の趣味に没頭するのも愉しいからという理由が大半なんだけど、どうやら世間のオタクにはそうじゃないタイプも結構いるらしい。「らしい」と書いてしまうことからもお分かりいただけると思うが、実はこの点に関して全然実感がないのである。
唯一心当たりがあるとすれば、私よりも一世代新しいオタクの一部にファッションを異常に気にするグループがあって、理由はよく分からないが、とにかく「この服は××」とブランド名をしきりに話したがっていたぐらいかなあ? それでも最初は真面目に付き合っていたのだが、そのうちについて行けなくなった。そんなにファッションが気になるなら、ポンチ絵なんて書くのを止めてファッション業界に入ればいいのにという気持ちが強くて白けてしまったのだ。
私の母親はお針子をやっていた時期があって、型紙や布地で遊ぶ機会が多かったから、デザインも含めて服を作る愉しさは解るし、今でもビザール系のイベントに出るときには、某ショップで特注したオーダーの服を着るのが基本だから、「グダグダ言わずに作りゃいいのに」ぐらいの感想しか思い浮かばない。というか、そもそもイベントに出るという生活習慣がなければ特殊な服は必要ないし、服飾関係の知り合いもなかなかできないはずだ。
イベントに出たいのが先か、服を着たいのが先かはさておくとして、この2つは密接な関係があるから、コスプレイヤーの気持ちというのは何となく理解できる。だが、日常のオシャレと言われてもねぇ………と思いつつ、「そういえばオタクとファッションの問題を扱ったサイトがあったはずだ」と思い立ち、検索をかけてファッション指南関係のサイト巡って爆笑。
これは、別に指南が間違っているというワケではなく(たいていのサイトでは、言っていることが正しい)、うちの従兄弟が高校時代にオシャレにはまり、バーゲンがあるたびに原宿に服を買いに出かけていたら、親族の間で「バーゲン」というコードネームを付けられていたのを思い出したから。
じゃあ、何で従兄弟がこんな渾名で呼ばれていたかというと、身長もそこそこあるし、センスも良いのに、致命的なまでに存在感が薄かったから。だから、よく彼に注目すると「お。オシャレだな」と思うんだけど、そもそも誰も彼に注目しないので、コストパフォーマンスが悪く、バーゲンで服を買いに行くという事実のみクローズアップされてしまったわけだ。
対他関係ではセンスの善し悪し以前に、存在感の有無が決定的なんだけど、指南系のサイトでは、きっちりこの点を飛ばして解説がしてあるのが可笑しくて仕方がない。つまり、自分が他人から注目されているのが前提なのだ。なるほど、これで違和感に納得がいった。でも、大多数の人間は赤の他人に注目なんかしてないし、記憶にも残らない。
味の薄い野菜で料理を作れば、上品になるかもしれないけど、味が薄いって事実に変わりはないんだよね。
私の周辺にいた、もしくは今でもいるオタク友達というのは基本的に陽性で、その手の趣味に没頭するのも愉しいからという理由が大半なんだけど、どうやら世間のオタクにはそうじゃないタイプも結構いるらしい。「らしい」と書いてしまうことからもお分かりいただけると思うが、実はこの点に関して全然実感がないのである。
唯一心当たりがあるとすれば、私よりも一世代新しいオタクの一部にファッションを異常に気にするグループがあって、理由はよく分からないが、とにかく「この服は××」とブランド名をしきりに話したがっていたぐらいかなあ? それでも最初は真面目に付き合っていたのだが、そのうちについて行けなくなった。そんなにファッションが気になるなら、ポンチ絵なんて書くのを止めてファッション業界に入ればいいのにという気持ちが強くて白けてしまったのだ。
私の母親はお針子をやっていた時期があって、型紙や布地で遊ぶ機会が多かったから、デザインも含めて服を作る愉しさは解るし、今でもビザール系のイベントに出るときには、某ショップで特注したオーダーの服を着るのが基本だから、「グダグダ言わずに作りゃいいのに」ぐらいの感想しか思い浮かばない。というか、そもそもイベントに出るという生活習慣がなければ特殊な服は必要ないし、服飾関係の知り合いもなかなかできないはずだ。
イベントに出たいのが先か、服を着たいのが先かはさておくとして、この2つは密接な関係があるから、コスプレイヤーの気持ちというのは何となく理解できる。だが、日常のオシャレと言われてもねぇ………と思いつつ、「そういえばオタクとファッションの問題を扱ったサイトがあったはずだ」と思い立ち、検索をかけてファッション指南関係のサイト巡って爆笑。
これは、別に指南が間違っているというワケではなく(たいていのサイトでは、言っていることが正しい)、うちの従兄弟が高校時代にオシャレにはまり、バーゲンがあるたびに原宿に服を買いに出かけていたら、親族の間で「バーゲン」というコードネームを付けられていたのを思い出したから。
じゃあ、何で従兄弟がこんな渾名で呼ばれていたかというと、身長もそこそこあるし、センスも良いのに、致命的なまでに存在感が薄かったから。だから、よく彼に注目すると「お。オシャレだな」と思うんだけど、そもそも誰も彼に注目しないので、コストパフォーマンスが悪く、バーゲンで服を買いに行くという事実のみクローズアップされてしまったわけだ。
対他関係ではセンスの善し悪し以前に、存在感の有無が決定的なんだけど、指南系のサイトでは、きっちりこの点を飛ばして解説がしてあるのが可笑しくて仕方がない。つまり、自分が他人から注目されているのが前提なのだ。なるほど、これで違和感に納得がいった。でも、大多数の人間は赤の他人に注目なんかしてないし、記憶にも残らない。
味の薄い野菜で料理を作れば、上品になるかもしれないけど、味が薄いって事実に変わりはないんだよね。
2件のコメント
[C81]
きはらんさん
私も分からんです。
これは推測だけど、社会から疎外(排除)された人間の一部がオタクになるという前提があるんじゃないのかな?
でも、対人関係能力があまりにも低いと、オタクの世界からも排除されるよね?
たとえば、宮崎勤とか。
この手の議論をする人は、そこが分かってないんじゃないの?
私も分からんです。
これは推測だけど、社会から疎外(排除)された人間の一部がオタクになるという前提があるんじゃないのかな?
でも、対人関係能力があまりにも低いと、オタクの世界からも排除されるよね?
たとえば、宮崎勤とか。
この手の議論をする人は、そこが分かってないんじゃないの?
- 2007-11-19
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