王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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ようやく第一弾の締め切りが一段落。空いた時間を政治活動に振り分け。インターネットホットラインセンターの調査に使うが、内容に関しては秘密だ。
調査終了後は、勁草書房の『女性学をつくる』を再読。序文に於いて、平野貴子氏が、女性学会を立ち上げる際に、社会学の研究者を中心に、研究報告が可能な人員で会を構成するように心がけた、という趣旨の文章を読んで泣く。
日本における女性学に関係する団体は、千葉に事務局がある『日本女性学会』と、大阪に事務局のある『日本女性学研究会』の2つがメジャーどころだと思うんだけど(違ったらすいません)、前者が比較的既存の学会に近い運営をしているのに対して、後者は完全なアババ団体というのが面白い。
ただ、前者の『日本女性学会』も学会員2名の推薦があれば入会可能という既存の学会のシステムをそのまま使っているために、頭の調子がおかしい学会員が2名いるだけで、後は芋づる式に電波が入り込んでしまうという欠陥を抱えており(一応、書いておくけど、これは男性がメインの学会でも同じです)、平野氏が掲げた立ち上げ当初の理念とは裏腹に、順調に電波化が進んでいる(といっても、初期の論文から、相当怪しい代物はあるんだけどね)のが哀愁を誘う。
こちらはポルノ制作者として、政府・学術関係に一定の影響力がある=規制推進派の拠点の1つである学会を監視せねばならない立場なんだけど、女性学関係者のポルノに対する理解は予想通り低レベルなもので、論文も読んでいて投げ出したくなるものばかり。理由は単純で、自称「研究者」がポルノの実地研究をしていないから。何しろ、ほとんどの研究者が数多くのポルノを観ない、製作現場に来ないで論文を書いているんだから、まともな理論になるワケがない。
そのくせ、レイプ・女性虐待関連の論文は豊富、かつ結構的を射ている内容が多いんだから、女性学の研究者の性的嗜好が、どっちの方向に向いているかは明白で、二重の意味で頭が痛い。何で、そんなにレイプとか小児性愛が好きなんだろう? 理解できないよ。
前にも書いたから繰り返しになるが、ポルノを嗜好するの男性の大半は、性的に女性化願望があり、ポルノを読む理由は女装と同じ。自分が犯される女の子の立場になったつもりでポルノに接しているのだ。だから、編集部に直接コンタクトをとってくる男性の大半は、女性になって犯されたい願望があるか、女性に虐げられたいマゾヒスト。どちらも、通常の男女関係では性的な願望が満たせないからポルノを購買しているわけで、フツーにセックスして満足できるのであれば、ポルノに拘泥したりしないよ。
何で、こんな単純な理屈を学士様が理解できないのかというと、彼らの性的嗜好が「違う」のと、かつそれを自明としているから。セックスに関する言説は、性行為がプライベートな領域に属するために、自身の性嗜好や性体験がストレートに反映されやすい。それ故に、論文を読んでいるだけで、執筆者の嗜好がある程度理解できてしまう。
例えば、上野千鶴子が典型だが、著作を読んでいると性行為関連の話になった途端に「少女」という単語を頻繁に使い出す。あからさますぎて、こっちが嫌になるよ。もっとオブラートに包んで表現できないのかい?
で、女性学関連の文献を読んだ後に、関連情報が読みたくなって*minx*を見に行ったら、エドムンド・バークについての言及があって爆笑。私はエドモンド・バークの方がしっくり来るけど、ウィキではエドマンド・バークになってました。
「保守主義の父」として知られ、(裸の)理性を政治に持ち込むことを極端に嫌ったバークだが、同時に民主主義=多数決も嫌っているので、マイノリティの政治活動に関係する人間にとっては痛し痒しの存在。「民主政において、多数者は少数者に対して最も残酷な抑圧を加えることができる」という主張は真理をついており、実際にフランス革命では多数の犠牲者が出ているのだから反論が難しい。多数決を絶対真理としたルソーのキチガイぶりとは好対照だ。
ところが、マイノリティの政治活動の基礎理念は、おおむねルソーの流れだったりする。だから、こうした政治活動に積極的に参加しようとする人間は、マイノリティなのに多数の支持を得ようという矛盾に直面し、結果として「宣伝活動が大事」という、マーケティング理論とは正反対の方向に突進して電波化する。というか、最初から電波なので、マーケティング理論とは敵対する(日本では政治にマーケティング理論を持ち込むことを、大衆迎合とかポピュリズムとか呼んで批判するケースが多い)。
でも、多数の支持を得たければマーケティング理論は使わざるを得ないわけで………という悪循環を延々と繰り返して先鋭化&縮退していくわけだ。この辺の事情は、カルト団体に近い。私は政治が大好きなワケじゃないので、こんな馬鹿馬鹿しいスパイラルに巻き込まれるのはご免被る。花より団子でしょ?
調査終了後は、勁草書房の『女性学をつくる』を再読。序文に於いて、平野貴子氏が、女性学会を立ち上げる際に、社会学の研究者を中心に、研究報告が可能な人員で会を構成するように心がけた、という趣旨の文章を読んで泣く。
日本における女性学に関係する団体は、千葉に事務局がある『日本女性学会』と、大阪に事務局のある『日本女性学研究会』の2つがメジャーどころだと思うんだけど(違ったらすいません)、前者が比較的既存の学会に近い運営をしているのに対して、後者は完全なアババ団体というのが面白い。
ただ、前者の『日本女性学会』も学会員2名の推薦があれば入会可能という既存の学会のシステムをそのまま使っているために、頭の調子がおかしい学会員が2名いるだけで、後は芋づる式に電波が入り込んでしまうという欠陥を抱えており(一応、書いておくけど、これは男性がメインの学会でも同じです)、平野氏が掲げた立ち上げ当初の理念とは裏腹に、順調に電波化が進んでいる(といっても、初期の論文から、相当怪しい代物はあるんだけどね)のが哀愁を誘う。
こちらはポルノ制作者として、政府・学術関係に一定の影響力がある=規制推進派の拠点の1つである学会を監視せねばならない立場なんだけど、女性学関係者のポルノに対する理解は予想通り低レベルなもので、論文も読んでいて投げ出したくなるものばかり。理由は単純で、自称「研究者」がポルノの実地研究をしていないから。何しろ、ほとんどの研究者が数多くのポルノを観ない、製作現場に来ないで論文を書いているんだから、まともな理論になるワケがない。
そのくせ、レイプ・女性虐待関連の論文は豊富、かつ結構的を射ている内容が多いんだから、女性学の研究者の性的嗜好が、どっちの方向に向いているかは明白で、二重の意味で頭が痛い。何で、そんなにレイプとか小児性愛が好きなんだろう? 理解できないよ。
前にも書いたから繰り返しになるが、ポルノを嗜好するの男性の大半は、性的に女性化願望があり、ポルノを読む理由は女装と同じ。自分が犯される女の子の立場になったつもりでポルノに接しているのだ。だから、編集部に直接コンタクトをとってくる男性の大半は、女性になって犯されたい願望があるか、女性に虐げられたいマゾヒスト。どちらも、通常の男女関係では性的な願望が満たせないからポルノを購買しているわけで、フツーにセックスして満足できるのであれば、ポルノに拘泥したりしないよ。
何で、こんな単純な理屈を学士様が理解できないのかというと、彼らの性的嗜好が「違う」のと、かつそれを自明としているから。セックスに関する言説は、性行為がプライベートな領域に属するために、自身の性嗜好や性体験がストレートに反映されやすい。それ故に、論文を読んでいるだけで、執筆者の嗜好がある程度理解できてしまう。
例えば、上野千鶴子が典型だが、著作を読んでいると性行為関連の話になった途端に「少女」という単語を頻繁に使い出す。あからさますぎて、こっちが嫌になるよ。もっとオブラートに包んで表現できないのかい?
で、女性学関連の文献を読んだ後に、関連情報が読みたくなって*minx*を見に行ったら、エドムンド・バークについての言及があって爆笑。私はエドモンド・バークの方がしっくり来るけど、ウィキではエドマンド・バークになってました。
「保守主義の父」として知られ、(裸の)理性を政治に持ち込むことを極端に嫌ったバークだが、同時に民主主義=多数決も嫌っているので、マイノリティの政治活動に関係する人間にとっては痛し痒しの存在。「民主政において、多数者は少数者に対して最も残酷な抑圧を加えることができる」という主張は真理をついており、実際にフランス革命では多数の犠牲者が出ているのだから反論が難しい。多数決を絶対真理としたルソーのキチガイぶりとは好対照だ。
ところが、マイノリティの政治活動の基礎理念は、おおむねルソーの流れだったりする。だから、こうした政治活動に積極的に参加しようとする人間は、マイノリティなのに多数の支持を得ようという矛盾に直面し、結果として「宣伝活動が大事」という、マーケティング理論とは正反対の方向に突進して電波化する。というか、最初から電波なので、マーケティング理論とは敵対する(日本では政治にマーケティング理論を持ち込むことを、大衆迎合とかポピュリズムとか呼んで批判するケースが多い)。
でも、多数の支持を得たければマーケティング理論は使わざるを得ないわけで………という悪循環を延々と繰り返して先鋭化&縮退していくわけだ。この辺の事情は、カルト団体に近い。私は政治が大好きなワケじゃないので、こんな馬鹿馬鹿しいスパイラルに巻き込まれるのはご免被る。花より団子でしょ?
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