王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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ノンフィクション終了。
えー。ノンフィクション関連の仕事がようやく終了しました。自分で自分を褒めます。ぱちぱちぱち………もう、2度とやらねえよ!
この日記を書くために、もう一度自分のブログを確認しているんですが、だいたい2ヶ月ほど作業に関わっていて、そのうちの3週間は仕事場からの帰宅が平均で午前8時という異常事態でした。要するに、3週間は休みもなく、毎日朝帰りってことですよ!
このような緊急状態で、ブログが更新できるはずもなく、皆様へのレスも遅れていますが、勘弁して下さい。この場で土下座をしておきます。すまぬ。
で、その間の私が何をやっていたのかというと、
1)起床後に国会図書館、もしくは古書街に行く。
2)国会図書館の司書さんに相談して、探している資料が載っているはずの書籍を検索してもらう。もしくは古書店の店主に相談。
3)国会図書館の場合は、該当資料があったらコピー。古書店の場合は購入。
4)仕事場に戻ったら、資料から必要な部分を抽出して文書を作成。
という、地味で代わり映えしない作業でした。ぶっちゃけ、教育とか学習とかに一切の魅力を感じない私には、酷く苦痛な作業です。特に引っかかったのが、戦前のGNP(国民総生産)の数値を巡る問題で、実は戦前のGNPというのは、そのほとんどが後代の学者さん達が造った推計値なんですね。
で、この推計値がまったく信用ならない。
まあ、学問的な正確性という意味に於いて、経済学というのは、哲学、心理学、社会学と同じぐらい信用ならない(学者の大半は嘘つき)だから、覚悟はしておいたんですけど、それにしてもあんまりにも現実からかけ離れた数値には唖然呆然。しかも、こうした推計GNPの算出方法に関する疑惑を指摘している本そのものが、国会図書館を調べまくっても1,2冊しか見つからないというていたらく。
結局、三面等価の法則という、経済学のイロハの理論から、実質国民総支出の統計数値でGNPを算出する方法を使って、自説の強化をやったんですけど、学士論文を書いてるならいざ知らず、学術界にもジャーナリズムにも興味がない私が、何でここまでやらなきゃあかんのかと思うと、商業上の理由であることは承知していても、やっぱり鬱になるわけですよ。
で、この虚無感に追い打ちをかけたのが、別途で作成しているSM誌でした。要するに、ほとんど寝てない状態で、女の子を縛ったり、撮影の指示を出さないといけないんですね。もうね、心理的には最悪。たった1時間ぐらい前まで、「近衛文麿は反英米で……」とやっていたところから、「今日は低周波治療器を使ってプレイするから」なんてところにポジションチェンジしたら、誰だって「俺、何してるんだろう……」になりますよ。え? ならない?
まあ、お陰様で、こういうお堅い本を作る上でのノウハウとか、お作法に関しては、少しだけ理解はできるようになりましたよ。少しだけね。でもね、人間には向き不向きってものがあるんですよ。100メートルを10秒以下で走れるかどうかは、練習だけでは決まらなくて、そもそもの素質が重要なのと一緒ですよ。私はポルノの世界であれば、100メートルを10秒以下で走れる自信がありますけど、ノンフィクションの世界じゃ無理だってことですね。無理無理。
まったくもって、今まで「俺はノンフィクションに向いている」とか「俺なら、すごいノンフィクション本が書ける」なんて放言しなくて本当に良かった。まあ、児童ポルノ禁止法関連に関与するようになってから、規制への賛否を問わずジャーナリストがいかに知識が無くて、情報源にした人間の意見を鵜呑みにして、嘘ばかり世間にまき散らしているのかは、この目で見てるわけですから、そんなことを言うはずもないんですけどね。
とりあえず、そういう次第で、今日からは通常営業に戻ります。ブログも再開しますし、当分はポルノとフィクションをメインにした仕事内容に徹します。
最後になりますが、今回の作業で再確認した事に関しては、気が向いたらメモランダムを作成するかもしれません。まあ、一言で要約するのであれば、日本人は明治時代から肌の色で人を差別するのが好きだなってことですかね? 馬鹿馬鹿しい。同じ白人だって、アメリカ人とオーストラリア人は全然別物なのにね。だから、白い土人が日本ででかい面してんだよな。
この日記を書くために、もう一度自分のブログを確認しているんですが、だいたい2ヶ月ほど作業に関わっていて、そのうちの3週間は仕事場からの帰宅が平均で午前8時という異常事態でした。要するに、3週間は休みもなく、毎日朝帰りってことですよ!
このような緊急状態で、ブログが更新できるはずもなく、皆様へのレスも遅れていますが、勘弁して下さい。この場で土下座をしておきます。すまぬ。
で、その間の私が何をやっていたのかというと、
1)起床後に国会図書館、もしくは古書街に行く。
2)国会図書館の司書さんに相談して、探している資料が載っているはずの書籍を検索してもらう。もしくは古書店の店主に相談。
3)国会図書館の場合は、該当資料があったらコピー。古書店の場合は購入。
4)仕事場に戻ったら、資料から必要な部分を抽出して文書を作成。
という、地味で代わり映えしない作業でした。ぶっちゃけ、教育とか学習とかに一切の魅力を感じない私には、酷く苦痛な作業です。特に引っかかったのが、戦前のGNP(国民総生産)の数値を巡る問題で、実は戦前のGNPというのは、そのほとんどが後代の学者さん達が造った推計値なんですね。
で、この推計値がまったく信用ならない。
まあ、学問的な正確性という意味に於いて、経済学というのは、哲学、心理学、社会学と同じぐらい信用ならない(学者の大半は嘘つき)だから、覚悟はしておいたんですけど、それにしてもあんまりにも現実からかけ離れた数値には唖然呆然。しかも、こうした推計GNPの算出方法に関する疑惑を指摘している本そのものが、国会図書館を調べまくっても1,2冊しか見つからないというていたらく。
結局、三面等価の法則という、経済学のイロハの理論から、実質国民総支出の統計数値でGNPを算出する方法を使って、自説の強化をやったんですけど、学士論文を書いてるならいざ知らず、学術界にもジャーナリズムにも興味がない私が、何でここまでやらなきゃあかんのかと思うと、商業上の理由であることは承知していても、やっぱり鬱になるわけですよ。
で、この虚無感に追い打ちをかけたのが、別途で作成しているSM誌でした。要するに、ほとんど寝てない状態で、女の子を縛ったり、撮影の指示を出さないといけないんですね。もうね、心理的には最悪。たった1時間ぐらい前まで、「近衛文麿は反英米で……」とやっていたところから、「今日は低周波治療器を使ってプレイするから」なんてところにポジションチェンジしたら、誰だって「俺、何してるんだろう……」になりますよ。え? ならない?
まあ、お陰様で、こういうお堅い本を作る上でのノウハウとか、お作法に関しては、少しだけ理解はできるようになりましたよ。少しだけね。でもね、人間には向き不向きってものがあるんですよ。100メートルを10秒以下で走れるかどうかは、練習だけでは決まらなくて、そもそもの素質が重要なのと一緒ですよ。私はポルノの世界であれば、100メートルを10秒以下で走れる自信がありますけど、ノンフィクションの世界じゃ無理だってことですね。無理無理。
まったくもって、今まで「俺はノンフィクションに向いている」とか「俺なら、すごいノンフィクション本が書ける」なんて放言しなくて本当に良かった。まあ、児童ポルノ禁止法関連に関与するようになってから、規制への賛否を問わずジャーナリストがいかに知識が無くて、情報源にした人間の意見を鵜呑みにして、嘘ばかり世間にまき散らしているのかは、この目で見てるわけですから、そんなことを言うはずもないんですけどね。
とりあえず、そういう次第で、今日からは通常営業に戻ります。ブログも再開しますし、当分はポルノとフィクションをメインにした仕事内容に徹します。
最後になりますが、今回の作業で再確認した事に関しては、気が向いたらメモランダムを作成するかもしれません。まあ、一言で要約するのであれば、日本人は明治時代から肌の色で人を差別するのが好きだなってことですかね? 馬鹿馬鹿しい。同じ白人だって、アメリカ人とオーストラリア人は全然別物なのにね。だから、白い土人が日本ででかい面してんだよな。
9件のコメント
[C512]
- 2008-07-13
- 編集
[C515] 通ほりすがりさん
記者様はネットバッシングに忙しいから、自社の英語版でトンデモ侮日記事が垂れ流されていても気にしないって事なんですね。
今の毎日新聞の有様を見ていると、心から納得できる話ですよ。
今の毎日新聞の有様を見ていると、心から納得できる話ですよ。
- 2008-07-15
- 編集
[C519]
戻ってこられたのですね。お待ちしておりました。そしておつかれさまでした。
>たった1時間ぐらい前まで、「近衛文麿は反英米で……」とやっていたところから、「今日は低周波治療器を使ってプレイするから」なんてところにポジションチェンジしたら、誰だって「俺、何してるんだろう……」になりますよ。え? ならない?
失礼ながら笑ってしまいました。しかし素早い切り替えができるところがまたすばらしいですね。
ところで【フィクションとしてのリアル】の意味がやっと分かりました。
ttp://archive.mag2.com/0000127727/index.html
こちらで紹介されている】『闇の子供たち』も【フィクションとしてのリアル】なのですね。この人もだいぶ感化されているようです。ちなみに上記リンクは野田聖子議員のキャサリン通信です。
>たった1時間ぐらい前まで、「近衛文麿は反英米で……」とやっていたところから、「今日は低周波治療器を使ってプレイするから」なんてところにポジションチェンジしたら、誰だって「俺、何してるんだろう……」になりますよ。え? ならない?
失礼ながら笑ってしまいました。しかし素早い切り替えができるところがまたすばらしいですね。
ところで【フィクションとしてのリアル】の意味がやっと分かりました。
ttp://archive.mag2.com/0000127727/index.html
こちらで紹介されている】『闇の子供たち』も【フィクションとしてのリアル】なのですね。この人もだいぶ感化されているようです。ちなみに上記リンクは野田聖子議員のキャサリン通信です。
- 2008-07-17
- 編集
[C521] mudan さん
キャサリン通信を読みました。
mudanさん、理屈屋としてすごく筋が良いですね。
その通りです。「フィクションとしてのリアル」とは、フィクションを通じて過去の経験(リアル)が想起される状態を指します。
そして、規制派が児童に見えるポルノを危険視するのは、彼らがこれをナチュラルにやっているからなんです。
furtive mindhは、そこを上手く逆手にとっておちょくってるんですけど、この辺のテクニカルな遊びというのは、やっぱり理解者が少ないんですよ。理由に関しては、説明不要ですよね。うひゃひゃ。
mudanさん、理屈屋としてすごく筋が良いですね。
その通りです。「フィクションとしてのリアル」とは、フィクションを通じて過去の経験(リアル)が想起される状態を指します。
そして、規制派が児童に見えるポルノを危険視するのは、彼らがこれをナチュラルにやっているからなんです。
furtive mindhは、そこを上手く逆手にとっておちょくってるんですけど、この辺のテクニカルな遊びというのは、やっぱり理解者が少ないんですよ。理由に関しては、説明不要ですよね。うひゃひゃ。
- 2008-07-18
- 編集
[C526]
いやはや。まさか鳥山さんに誉められるとは思っても見ませんでした。素直に嬉しいです。でもまあ私自身っていうより劇中でそれとなく語ってくれましたからね。あとご指摘がなければ「フィクションとしてのリアル」という言葉の意味を知らないまま終わってしまったと思います。これはほんとに感謝しています。
さてさて、いやあーついに全ルート、全エンディングクリアしましたよ! なんというか私にとっては予想外の展開でした。紹介文見ただけじゃ誰もこんな展開予想できませんてw 真犯人もビックリ仰天でしたよ! でもあやつ、なんかカッコイイw
テンシというコードネームは良かったですねえ。だってそういう通称名好きそうですもんね。あの人達w あれ?そういやこういう感じの名前つけてるところがどこかに存在したような気がしましたが気のせいかな?
でもこれ見た目だけで判断してロビー活動に使っちゃったら大変ですよ。逆に自分たちが危うくなっちゃいますからねw(キセイハのことです)あ、でも社会のせいで完結かw
でもよくこれだけいろんな要素を詰め込めましたね。この題材でこれだけミックスさせてちゃんと完結させるってすごいと思うんですよ。しかも真の狙いはwまた別にあるっていうところがまたすごいです。
しかし私自身まだ狙いに気づけてないかもしれませんので、再度プレイしてみようと思います。
さて次はRenaissanceをプレイしてみようと思っています。
最後に。
いやーやっぱりねえ~、最初に気づくべきだったんですよ。
ゲーム製作:PZC
って部分にw
さてさて、いやあーついに全ルート、全エンディングクリアしましたよ! なんというか私にとっては予想外の展開でした。紹介文見ただけじゃ誰もこんな展開予想できませんてw 真犯人もビックリ仰天でしたよ! でもあやつ、なんかカッコイイw
テンシというコードネームは良かったですねえ。だってそういう通称名好きそうですもんね。あの人達w あれ?そういやこういう感じの名前つけてるところがどこかに存在したような気がしましたが気のせいかな?
でもこれ見た目だけで判断してロビー活動に使っちゃったら大変ですよ。逆に自分たちが危うくなっちゃいますからねw(キセイハのことです)あ、でも社会のせいで完結かw
でもよくこれだけいろんな要素を詰め込めましたね。この題材でこれだけミックスさせてちゃんと完結させるってすごいと思うんですよ。しかも真の狙いはwまた別にあるっていうところがまたすごいです。
しかし私自身まだ狙いに気づけてないかもしれませんので、再度プレイしてみようと思います。
さて次はRenaissanceをプレイしてみようと思っています。
最後に。
いやーやっぱりねえ~、最初に気づくべきだったんですよ。
ゲーム製作:PZC
って部分にw
- 2008-07-23
- 編集
[C527]
よく考えてみましたら冒頭の語ったという部分はおかしいですね。ヒントを得たというべきですか?
>furtive mindhは、そこを上手く逆手にとっておちょくってるんですけど
これほんとにうまいと思いました。確かに普通にやってたんじゃ気づかないです。でも気づくと「やられた!」ってなるのですよ。私もそうでした。ああ、でもヒントが目の前にあるのがほんと憎らしかったですよ!(いい意味で) もう何度も言っちゃっていいですか?
ゲーム製作:PZC
コレね!コレ!w
>furtive mindhは、そこを上手く逆手にとっておちょくってるんですけど
これほんとにうまいと思いました。確かに普通にやってたんじゃ気づかないです。でも気づくと「やられた!」ってなるのですよ。私もそうでした。ああ、でもヒントが目の前にあるのがほんと憎らしかったですよ!(いい意味で) もう何度も言っちゃっていいですか?
ゲーム製作:PZC
コレね!コレ!w
- 2008-07-23
- 編集
[C538] mudan さん
お疲れ様です。全クリ、おめでとうございます&ありがとうございます。ゲーム製作名まで気付くとはさすがです。あれは最後に決めたんですけど、そこまで込みでパロディかなと。まあ、ゲームに関してはカスパルの佐伯タンが規制にご執心なようですので、ロビー活動に使いたければ使えばいいじゃんぐらいしか思いつきませんね。
- 2008-07-26
- 編集
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記者様は忙しいのです!
アホみたいにグーグル様使い倒して
調査している暇はないのです(爆