王様を欲しがったカエル

　ようやく入稿が終了。しかし、次の締め切りが……。今回は撮影のプランニング自体が諸事情によって難航しているので、いつもとは違った意味でキツイ状態に陥っている。でも、去年から書いているように、創っている作品のマンネリ化を避けるためには必要な措置なので、時間がかかっても対処するしかない。好きなことを商売にしているはずなんだけどねぇ……。

　と、悩んでいるところにＨさんが遊びに来て「ストライクウィッチーズを見ませんか？　これが理解できないと二十一世紀に対応できませんよ」とおっしゃったので初鑑賞。ちなみに、この作品に関しての事前データはほぼ０％。

○第一話
………。
………………。
………………………主人公の魔法少女が、スクール水着の上にセーラー服の上を着込んでいて、それが学校の制服であびゅびゅびゅ。舞台は第二次世界大戦？　脳がフィクションを拒否してるよ！

○第七話（いきなり話数を飛ばしてます）
………。
………………。
　少し慣れてきたが、キャラの個体識別がまったくつかない。仕方がないので公式サイトを見ながら確認。ところが、各キャラクターの真横に物差しが置いてあって、正確な身長が分かるように配慮がなされていることが仇となり、かえって頭のでかさが気になって仕方がない。主要キャラがスカート、パンツ類を履いていないのも気になる。もう、世界設定どころの話じゃないよ！

○第六話
………。
　キャラの造形に慣れた。ただし、まだ個体識別が出来る段階ではない。エイラとサーニャの区別すらつかないので、隣にいるＨさんにいちいち確認をとる始末。このエイラというキャラの声優さんが、棒読みだと言われていると教えてもらったのだが、別に棒読みでも気にならない。隣にいるサブディレクターは、気になって仕方がないようだ。

　それよりも、やはりスカート、パンツ類を履いていないのが気になる。特に、海軍士官のジャケットをスクール水着の上から羽織っている眼帯少女は、どうにかならないか？　気になって話がまったく頭に入らない。

○第五話
　完全にキャラクターの造形に慣れる。高等生物には、慣れという必殺技があるのだ。思い知ったか。キャラも可愛く見えてきたぞ。個体識別も可能になってきた。一番好きなのは、フランチェスカ・ルッキーニって奴だな。年齢は………十二歳。
………。
………………。
………………………十二歳のローレグ下着が見えてもなぁ。

　と私がブツブツ言っていると、「このアニメの主要な視聴者は十代なんだよ！」という野次が後ろから飛んでくる。いや、それはオカシイだろう。私は十代の時から下着には興味なかったぞ。やっぱり一番はノーパンで（以下略）。

○第二話
　再びキャラの造形が辛い展開に。どうも、男性キャラのそばにこのタイプの女性キャラがいると、差異が目立って違和感を覚えてしまうようだ。登場人物は全員女性でお願いします。それから、やっぱりスクール水着の良さが分かりません。というか、少なくとも私と同年代の人間は、小学校の時に旧型のスクール水着は散々見てきたでしょ？　

○第三話
　下着、水着の股間アップのアングルが気になって集中できず。ここまで来たら、さすがにこのアニメが「寸止めエロを見せる」「百合（女性化願望のある男性が想像するレズビアンのことね）を見せる」という要素を積極的に導入していることが理解できるが、そもそもパンツに興味なし、百合に興味なしの私にはかなり厳しい展開ではある。しかし、逆に両方好きな人にはたまらないのでは？

○第四話
　百合要素満載。まあ、やおいの男性版（？）で、しかもこっちの方が潜在需要が多いのでアリだなというのが正直な感想。女というか美少女になりたい男なんて死ぬほどいるからね。

　それと、最近のこの手のアニメを見ていなかったのでまったく知らなかったのだが、地上波放送時にはお色気シーン（おっぱいが見えるとか、股間が極端に強調されているとか）にはマスキングがなされ、ＤＶＤ発売時にこのマスキングを除去するという方法が定着化しているそうだ。制作サイドは頑張ってるなぁ。

○第八話（またしても話数を飛ばしています）
　ついに、股間強調アングルさえなければ、上半身が軍服で下半身が下着というスタイルにも慣れてくる。あれだ。男性モノのシャツを着て、エッチなポーズをとってるグラビアアイドルみたいな感じ？　というか、昔から超ミニスカートを履かせた女の子の写真なんて、死ぬほど撮っているではないか。あれのアニメ版だと思えば、どうって事無いというか、偏見はいかんね、偏見は。実写でＯＫなのに、アニメじゃＮＧというのはダブルスタンダードでおじゃるよ。

　これで、このアニメと私を隔てているのは、キャラクターの年齢のみとなった。さすがに、一二歳とか一六歳とか、一八歳という設定をそのまま受け入れるのは無理なので、脳内補正をかけて、プラス一〇歳から一五歳として対処。私の中で、ルッキーニちゃんは二二歳～二七歳になりましたよ。おけおけ（何が？）

○第九話
　人が脳内補正で年齢を変えて愉しんでいるのに、本作品の方で年齢問題が取り上げられてがっかり。どうも、この世界では二〇歳ぐらいになってしまうと、特異体でない限り魔女は魔法力を失ってしまう事になっているようだ。

　うわぁ……ローティーンアイドルとか子役の末路みたいだ。この設定は、聞きたくなかったなぁ。ぼかしといてくれたら良かったのに。

○第一〇話
　ストーリーに新展開が。ということは、この作品は一二話で完結ってことでしょうか？　後二つなら、最後まで頑張って見ないと……。

　ちなみに、作品を見終わった直後から、どういうワケか鬱が悪化。何故？