王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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ここ1週間ほど、珍しく書籍の制作業務なしで、企画のみの作業に従事。こんな仕事環境は久しぶりなので、かなりリフレッシュした気分を満喫。ちなみに、今は色々と資料集めをしたり、他の作家さんの作品を読んでる最中なんですけど、宮崎摩耶の『ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~』は百合モノの大傑作なので、そっちが好きな人は是非買ってあげてください。いやあ、稲中卓球部を女の子でやるってアイデアだけで、もう十分買いでしょ? 見たかったモノを、全部見せてくれる感じ?
で、企画と平行して個人的にやっていた作業が、「好きなアニソンベスト10」の制作。これは知人との与太話がきっかけで始まったんだけど、いざ10曲をチョイスしようと目録を書き出しを始めた途端に、その莫大な量に圧倒されてしまいました。頭ではアニソンの数がもの凄いことは分かっていたのだけれど、こりゃあ、生半可じゃないや。オタクとしての私にとって、アニメのプライオリティは決して高いとは言えず、視聴をしていない期間もあるので「通史としてのアニメソング」を理解する知識はない。それでも、相当な量なんだから、一体どれだけアニソンってあるんだよって話だよね。
結局、自分で自分に「金を出してレコードなりCDなりを買ったアニソンの中から選ぶ」という縛りを設けて選定をした結果、何とか15曲にまで圧縮が効きました。選考漏れも多くて悩んだというか、今でも悩んでいるんですけど、まあ、こんな感じでしょう。でも、こうやって年代順に並べてみると、自分のアニソンに対する嗜好とアニメを見ている時期が分かって面白いね。
●はいからさんが通る・関田昇介
(はいからさんが通る・1978年)
たぶん、最初に買ったアニソンのレコードがこれ……だと思う。この当時は、まだロックなんて知らなかった私ですが、明らかにホーンセクションとブンブンいわせてるベースに惹かれて購入を決意してます。この頃から、自分にとって管楽器とベースは重要な音楽的な要素でした。でも、このアニメの音楽担当って伝書鳩のメンバーだったのね。ウィキを見るまで知らなかった。
アニメ本体は原作の半分で打ち切りという悲しい終わり方でしたが、原作のヒロイン像、及びにキャラクター配置は革新的で、今でも十分に通用する内容でしょう。
●銀河鉄道999・ゴダイゴ
(銀河鉄道999・1979年)
たぶん、2番目にレコードを買ったアニソンがこれ。「はいからさん~」同様、それまでの前時代的なアニソンや特撮ソングとは明らかに曲調が変わっており、購入意欲をかき立てられました。演奏をしているゴダイゴは、絶頂からややかげりが見えてきた時期で、この曲も彼らのベストかと言われれば「違う」と答えざるを得ないんですが、それでもこの演奏力ですからね。他のバンドを比較対象に出すのが可哀想です。ポップなメロディーなのに、バックの演奏が驚くほどジャジーという「美味しいとこどり」のパターンを定着させたグループじゃないかな? この曲もベースが効いていて良い感じです。
●炎のさだめ・TETSU
(装甲騎兵ボトムズ・1983年)
ホーンセクション大好き、バキバキベース大好きな私としては、入りの音で即購入を決定。オープニングアニメとのマッチングも最高。歌詞も大人っぽくて、アニソンとしては文句なしの一品です。歌手のTETSUの正体は、ご存じ織田哲郎。まさか、後に日本を代表する大ヒットメーカーになるとは思ってもいませんでした。いい声してます。
●CHILDREN OF THE LIGHT・ローズマリー・バトラー
(幻魔大戦・1983年)
もう、これは典型的な「名前買い」ですね。映画版「幻魔大戦」の音楽を、キース・エマーソンが担当するというアナウンスがあったせいで、この映画のサウンドトラックを買ったオタクは多かったはず。ちなにみ、当時の私は原作を全然知らないで映画館に行って、今で言うあまりの「邪気眼」っぷりに唖然とした記憶があります。この頃は、いい歳の大人がこんな恥ずかしいことを本気で信じてたんですよ。よく世代間闘争とか言いますけど、「お前らが昔書いたモノを読み直してから子供に説教しろ」と心の底から思いますね。今でも「邪気眼」と言われると、定義とは無関係にこの作品を反射的に想像してしまいます。
曲に関してはキース御大ですから予想通りの完成度で文句のつけようがありません。歌っているローズマリー・バトラーのパワーボーカルもこぶしが回っていて良い感じです。
●星の1秒・EUROX
(機甲界ガリアン・1984年)
EUROXはTAO名義でバンド活動をしていた時期に「バイファム」の主題歌を担当していたんで、その頃からファンでレコードを買ってました。なので、彼らの曲は全部好きなんですけど、敢えて選ぶのであればこの1曲でしょう。三浦徳子の歌詞が私の心をくすぐります。このバンドの影響で、エレクトリックバイオリンが好きになりましたね。今、こうやって聞き直しても名曲だと思います。余談ですが、EUROXは2008年に再結成されたとのことで、ライブをやるなら是非!
●YOUR SONG・TM NETWORK
(吸血鬼ハンターD・1985年)
TMは妹の影響で聞き始めたバンドで、この曲が決定打になってファンになりました。ただ、こうやって聞き直すと古いという感じは拭えません。この辺が、小室哲哉の難しいところなんでしょうか? もちろん、この当時は小室が日本最大のヒットメーカーになることも、その後に凋落して詐欺事件を起こすことも分かりませんでした。ただ、「何でこんなにキャッチーなバンドが売れないんだろう?」という、一種のもどかしさは感じていたかもしれませんネ。
●Gotta Fight・LOUDNESS
(オーディーン 光子帆船スターライト・1985年)
ジャパメタの帝王、ラウドネスの傑作。もう、入りのギターからノリノリですよ。この当時はバブル景気が始まった頃で「メタルはダサい」というレッテル貼りが音楽業界で定着してしまったこともあって、海外と国内の評価にギャップが出来てしまったのは残念。というか、この頃から日本の音楽業界は(何度目かの)ドメスティックな方向に舵取りしちゃうんですよね。それはそれでアリだったんでしょうが、この直後に起こったLAメタルのムーブメントを考えるとねぇ……。ちなみに、アニメ本体は湖川友謙御大を起用してしまったがために、SFなのに主人公達が走る姿が正確に描写されているのがウリ、というちぐはぐな内容に……。まあ、宇宙戦艦ヤマトの二番煎じを帆船でやろうってアイデアそのものに無理がありますよね。
●ピュアストーン・結城梨沙
(赤い光弾ジリオン・1987年)
どういうワケか、アニソンと言われると最初に思い出すのがコレ。歌っている結城梨沙が、アニソン以外で活躍していないのが原因かもしれません。曲調なんかは今聞くと古い部類に入るというか、たぶんレコーディング費用の都合で音に厚みがないのが難なんですが、そこに目をつむれば結城の伸びやかなパワーボーカルが耳に残ります。アタックの強いベースも私のモロ好み。ベースはベキベキ言わせないと駄目なんじゃよ。
●Lemonの勇気・PSY・S
(TO-Y・1987年)
NANAが大ヒットするまで、当たったロックマンガといえば「TO-Y」だったような気がします。でも、OVAの主題歌は何故かPSY・S。全然ロックじゃないじゃん。ところが、こいつが今聞いても良い曲だったりするから困ったモンです。こちらも結城梨沙同様に伸びやかなパワーボーカルがウリのバンドですが、バックの演奏がしっかりしているのでチープな感じはしません。
●鏡の中のアクトレス・中原めいこ
(きまぐれオレンジ☆ロード ・1987年)
中原めいこは1985年に放映されたTV版ダーティペアの主題歌、『ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット』の方が有名なんですが、曲としてはこっちの方が良いです。ブンブンいうベースが効いてます。彼女は私の中で位置づけが難しい歌手で、ほぼアニソンでしかヒット曲が出ていないのに、そっち系の人というよりは「バブルをイメージさせる歌手」になっちゃってるんですよね。どうしてだろう? ちなみに、この曲の歌詞は「原作の元祖ツンデレ」ぶりを見事に表現しています。
●残酷な天使のテーゼ・高橋洋子
(新世紀エヴァンゲリオン・1995年)
アニメを見なくなってから久しかった時期にガツンときた一発。説明不要の名曲でしょう。女性コーラスからホーンセクション、バキバキのベースときたところで即購入決定ですよ。甥っ子に教わって見始めたアニメで、作品自体に特に感慨はないんですけど、これも邪気眼と言えば邪気眼なのかな? それとも、こっちは中二病?
●ロゴスなきワールド・石井妥師
(Hellsing・2001年)
この曲があんまり知名度が高くないのは、たぶんアニメの出来の悪さが原因でしょう。海外輸出に配慮して宗教ネタとナチスネタを削っちゃったら、この作品に何が残るんだと思いますよ。ちなみに、主題歌も含めたサウンドトラックは、アニメ史上トップテンに入る完成度。何にも言わずに流したら、ほぼ100%の確率でアニソンだとは思われない点もお洒落っぽくていいですね。
●あんなに一緒だったのに・ See-Saw
(機動戦士ガンダムSEED・2002年)
入りの弦楽器風の音、ボーカルパートとギターパートが気に入って購入した1曲。EUROXや『残酷な天使のテーゼ』と同じカテゴリーに入る感じですかね? ただ、See-Sawというバンドそのものの評価は意外と難しくて、特にスローテンポの曲には?な出来が多いのは残念。もうちょっと、こう、あざとくても良いんじゃないかな?
●跪いて足をお嘗め・ALI PROJECT
(怪物王女・2007年)
ALI PROJECTに関しては私がかなり失礼をぶっこいていて、蟻プロジェクト名義のファーストアルバムを持っていたり、彼らがサウンドトラックを担当した『エコエコアザラク』の映画版も持っているのに、つい最近まで名前を認識していませんでした。
しかも、注目するようになったのが、今までとは歌詞の内容ががらっと変わったこの1曲なんですから、自分もたいがいな人間だと思います。ALI PROJECTは、これ以前の『コッペリアの棺』の方が名曲という説が有力ですが、やっぱりSM調の歌詞にはかないませんぜ。この辺は、初期の椎名林檎が得をしているのと理由は一緒ですな。演奏面はまったく文句のない完成度なので、敢えて言及しません。
●人として軸がぶれている・大槻ケンヂと絶望少女達
(さよなら絶望先生・2007年)
『筋肉少女帯』解散以降、KYぶりを発揮してファンから見放されていた感のある大槻ケンヂ(君がポジティブな唄を唄ってどうする?)が復活したのは2006年の『N.H.Kにようこそ』のエンディングである『踊る赤ちゃん人間』から。この曲は、復活路線の決定打と言っていい1枚でした。
とにかく、歌詞が文句なく素晴らしい。一人きりの部屋で、存在しない女性と喋っちゃうなんて痛すぎて最高。手が震えるなど精神病の重い症状も露呈しているし、まさに救いがない感じが良いんだ、これが。演奏面ではエディのピアノが効いてます。
……というわけで、15曲選んでみて分かったのは、私のアニソン購入動機の大半は「ベースがブンブン、ベキベキいってるかかどうか?」と「ホーンセクションが効果的に使われているかどうか?」、「女性がメインボーカルの場合はパワー系」という3つの要素に支配されているということ。意外に(?)単純でしたね。でも、曲を買う時なんて、そんなもんでしょう。最後になりますが、このベストはあくまで私個人のモノであって、他人様に強要する意図はまったくありませんのであしからず。
で、企画と平行して個人的にやっていた作業が、「好きなアニソンベスト10」の制作。これは知人との与太話がきっかけで始まったんだけど、いざ10曲をチョイスしようと目録を書き出しを始めた途端に、その莫大な量に圧倒されてしまいました。頭ではアニソンの数がもの凄いことは分かっていたのだけれど、こりゃあ、生半可じゃないや。オタクとしての私にとって、アニメのプライオリティは決して高いとは言えず、視聴をしていない期間もあるので「通史としてのアニメソング」を理解する知識はない。それでも、相当な量なんだから、一体どれだけアニソンってあるんだよって話だよね。
結局、自分で自分に「金を出してレコードなりCDなりを買ったアニソンの中から選ぶ」という縛りを設けて選定をした結果、何とか15曲にまで圧縮が効きました。選考漏れも多くて悩んだというか、今でも悩んでいるんですけど、まあ、こんな感じでしょう。でも、こうやって年代順に並べてみると、自分のアニソンに対する嗜好とアニメを見ている時期が分かって面白いね。
●はいからさんが通る・関田昇介
(はいからさんが通る・1978年)
たぶん、最初に買ったアニソンのレコードがこれ……だと思う。この当時は、まだロックなんて知らなかった私ですが、明らかにホーンセクションとブンブンいわせてるベースに惹かれて購入を決意してます。この頃から、自分にとって管楽器とベースは重要な音楽的な要素でした。でも、このアニメの音楽担当って伝書鳩のメンバーだったのね。ウィキを見るまで知らなかった。
アニメ本体は原作の半分で打ち切りという悲しい終わり方でしたが、原作のヒロイン像、及びにキャラクター配置は革新的で、今でも十分に通用する内容でしょう。
●銀河鉄道999・ゴダイゴ
(銀河鉄道999・1979年)
たぶん、2番目にレコードを買ったアニソンがこれ。「はいからさん~」同様、それまでの前時代的なアニソンや特撮ソングとは明らかに曲調が変わっており、購入意欲をかき立てられました。演奏をしているゴダイゴは、絶頂からややかげりが見えてきた時期で、この曲も彼らのベストかと言われれば「違う」と答えざるを得ないんですが、それでもこの演奏力ですからね。他のバンドを比較対象に出すのが可哀想です。ポップなメロディーなのに、バックの演奏が驚くほどジャジーという「美味しいとこどり」のパターンを定着させたグループじゃないかな? この曲もベースが効いていて良い感じです。
●炎のさだめ・TETSU
(装甲騎兵ボトムズ・1983年)
ホーンセクション大好き、バキバキベース大好きな私としては、入りの音で即購入を決定。オープニングアニメとのマッチングも最高。歌詞も大人っぽくて、アニソンとしては文句なしの一品です。歌手のTETSUの正体は、ご存じ織田哲郎。まさか、後に日本を代表する大ヒットメーカーになるとは思ってもいませんでした。いい声してます。
●CHILDREN OF THE LIGHT・ローズマリー・バトラー
(幻魔大戦・1983年)
もう、これは典型的な「名前買い」ですね。映画版「幻魔大戦」の音楽を、キース・エマーソンが担当するというアナウンスがあったせいで、この映画のサウンドトラックを買ったオタクは多かったはず。ちなにみ、当時の私は原作を全然知らないで映画館に行って、今で言うあまりの「邪気眼」っぷりに唖然とした記憶があります。この頃は、いい歳の大人がこんな恥ずかしいことを本気で信じてたんですよ。よく世代間闘争とか言いますけど、「お前らが昔書いたモノを読み直してから子供に説教しろ」と心の底から思いますね。今でも「邪気眼」と言われると、定義とは無関係にこの作品を反射的に想像してしまいます。
曲に関してはキース御大ですから予想通りの完成度で文句のつけようがありません。歌っているローズマリー・バトラーのパワーボーカルもこぶしが回っていて良い感じです。
●星の1秒・EUROX
(機甲界ガリアン・1984年)
EUROXはTAO名義でバンド活動をしていた時期に「バイファム」の主題歌を担当していたんで、その頃からファンでレコードを買ってました。なので、彼らの曲は全部好きなんですけど、敢えて選ぶのであればこの1曲でしょう。三浦徳子の歌詞が私の心をくすぐります。このバンドの影響で、エレクトリックバイオリンが好きになりましたね。今、こうやって聞き直しても名曲だと思います。余談ですが、EUROXは2008年に再結成されたとのことで、ライブをやるなら是非!
●YOUR SONG・TM NETWORK
(吸血鬼ハンターD・1985年)
TMは妹の影響で聞き始めたバンドで、この曲が決定打になってファンになりました。ただ、こうやって聞き直すと古いという感じは拭えません。この辺が、小室哲哉の難しいところなんでしょうか? もちろん、この当時は小室が日本最大のヒットメーカーになることも、その後に凋落して詐欺事件を起こすことも分かりませんでした。ただ、「何でこんなにキャッチーなバンドが売れないんだろう?」という、一種のもどかしさは感じていたかもしれませんネ。
●Gotta Fight・LOUDNESS
(オーディーン 光子帆船スターライト・1985年)
ジャパメタの帝王、ラウドネスの傑作。もう、入りのギターからノリノリですよ。この当時はバブル景気が始まった頃で「メタルはダサい」というレッテル貼りが音楽業界で定着してしまったこともあって、海外と国内の評価にギャップが出来てしまったのは残念。というか、この頃から日本の音楽業界は(何度目かの)ドメスティックな方向に舵取りしちゃうんですよね。それはそれでアリだったんでしょうが、この直後に起こったLAメタルのムーブメントを考えるとねぇ……。ちなみに、アニメ本体は湖川友謙御大を起用してしまったがために、SFなのに主人公達が走る姿が正確に描写されているのがウリ、というちぐはぐな内容に……。まあ、宇宙戦艦ヤマトの二番煎じを帆船でやろうってアイデアそのものに無理がありますよね。
●ピュアストーン・結城梨沙
(赤い光弾ジリオン・1987年)
どういうワケか、アニソンと言われると最初に思い出すのがコレ。歌っている結城梨沙が、アニソン以外で活躍していないのが原因かもしれません。曲調なんかは今聞くと古い部類に入るというか、たぶんレコーディング費用の都合で音に厚みがないのが難なんですが、そこに目をつむれば結城の伸びやかなパワーボーカルが耳に残ります。アタックの強いベースも私のモロ好み。ベースはベキベキ言わせないと駄目なんじゃよ。
●Lemonの勇気・PSY・S
(TO-Y・1987年)
NANAが大ヒットするまで、当たったロックマンガといえば「TO-Y」だったような気がします。でも、OVAの主題歌は何故かPSY・S。全然ロックじゃないじゃん。ところが、こいつが今聞いても良い曲だったりするから困ったモンです。こちらも結城梨沙同様に伸びやかなパワーボーカルがウリのバンドですが、バックの演奏がしっかりしているのでチープな感じはしません。
●鏡の中のアクトレス・中原めいこ
(きまぐれオレンジ☆ロード ・1987年)
中原めいこは1985年に放映されたTV版ダーティペアの主題歌、『ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット』の方が有名なんですが、曲としてはこっちの方が良いです。ブンブンいうベースが効いてます。彼女は私の中で位置づけが難しい歌手で、ほぼアニソンでしかヒット曲が出ていないのに、そっち系の人というよりは「バブルをイメージさせる歌手」になっちゃってるんですよね。どうしてだろう? ちなみに、この曲の歌詞は「原作の元祖ツンデレ」ぶりを見事に表現しています。
●残酷な天使のテーゼ・高橋洋子
(新世紀エヴァンゲリオン・1995年)
アニメを見なくなってから久しかった時期にガツンときた一発。説明不要の名曲でしょう。女性コーラスからホーンセクション、バキバキのベースときたところで即購入決定ですよ。甥っ子に教わって見始めたアニメで、作品自体に特に感慨はないんですけど、これも邪気眼と言えば邪気眼なのかな? それとも、こっちは中二病?
●ロゴスなきワールド・石井妥師
(Hellsing・2001年)
この曲があんまり知名度が高くないのは、たぶんアニメの出来の悪さが原因でしょう。海外輸出に配慮して宗教ネタとナチスネタを削っちゃったら、この作品に何が残るんだと思いますよ。ちなみに、主題歌も含めたサウンドトラックは、アニメ史上トップテンに入る完成度。何にも言わずに流したら、ほぼ100%の確率でアニソンだとは思われない点もお洒落っぽくていいですね。
●あんなに一緒だったのに・ See-Saw
(機動戦士ガンダムSEED・2002年)
入りの弦楽器風の音、ボーカルパートとギターパートが気に入って購入した1曲。EUROXや『残酷な天使のテーゼ』と同じカテゴリーに入る感じですかね? ただ、See-Sawというバンドそのものの評価は意外と難しくて、特にスローテンポの曲には?な出来が多いのは残念。もうちょっと、こう、あざとくても良いんじゃないかな?
●跪いて足をお嘗め・ALI PROJECT
(怪物王女・2007年)
ALI PROJECTに関しては私がかなり失礼をぶっこいていて、蟻プロジェクト名義のファーストアルバムを持っていたり、彼らがサウンドトラックを担当した『エコエコアザラク』の映画版も持っているのに、つい最近まで名前を認識していませんでした。
しかも、注目するようになったのが、今までとは歌詞の内容ががらっと変わったこの1曲なんですから、自分もたいがいな人間だと思います。ALI PROJECTは、これ以前の『コッペリアの棺』の方が名曲という説が有力ですが、やっぱりSM調の歌詞にはかないませんぜ。この辺は、初期の椎名林檎が得をしているのと理由は一緒ですな。演奏面はまったく文句のない完成度なので、敢えて言及しません。
●人として軸がぶれている・大槻ケンヂと絶望少女達
(さよなら絶望先生・2007年)
『筋肉少女帯』解散以降、KYぶりを発揮してファンから見放されていた感のある大槻ケンヂ(君がポジティブな唄を唄ってどうする?)が復活したのは2006年の『N.H.Kにようこそ』のエンディングである『踊る赤ちゃん人間』から。この曲は、復活路線の決定打と言っていい1枚でした。
とにかく、歌詞が文句なく素晴らしい。一人きりの部屋で、存在しない女性と喋っちゃうなんて痛すぎて最高。手が震えるなど精神病の重い症状も露呈しているし、まさに救いがない感じが良いんだ、これが。演奏面ではエディのピアノが効いてます。
……というわけで、15曲選んでみて分かったのは、私のアニソン購入動機の大半は「ベースがブンブン、ベキベキいってるかかどうか?」と「ホーンセクションが効果的に使われているかどうか?」、「女性がメインボーカルの場合はパワー系」という3つの要素に支配されているということ。意外に(?)単純でしたね。でも、曲を買う時なんて、そんなもんでしょう。最後になりますが、このベストはあくまで私個人のモノであって、他人様に強要する意図はまったくありませんのであしからず。
25件のコメント
[C1134]
- 2009-02-05
- 編集
[C1135]
おお、結構意外な曲が入ってて楽しめました。管楽器といえば菊池俊輔かなとも思ったんですが、全時代的な部類ですもんね。ゲッターロボとか歌詞が七五調だし。私的にはダンバインとかザブングルも管が鳴ってて好きです。あ、これも七五調か。次はぜひ特ソン10選をお願いします。
- 2009-02-06
- 編集
[C1138] Anchangさん
菊池俊輔と言われると、何故か反射的に暴れん坊将軍を思い出します。たぶん、チョイスしていない理由はベースです。
他に最後の最後で外したのが、山本正之と川井憲次で、これは冗談抜きで相当悩みました。
特撮は無理です。そんなに見てないです。私は日本風の特撮よりホラーの方が好きなんで、主題歌ですら10曲以上覚えているかどうかすら怪しいですね。
他に最後の最後で外したのが、山本正之と川井憲次で、これは冗談抜きで相当悩みました。
特撮は無理です。そんなに見てないです。私は日本風の特撮よりホラーの方が好きなんで、主題歌ですら10曲以上覚えているかどうかすら怪しいですね。
- 2009-02-07
- 編集
[C1139]
- 2009-02-07
- 編集
[C1153] Anchangさん
特撮ヒーローものを、ちゃんとヒーローとして認識していたのは、たぶん「宇宙刑事ギャバン」が最初で最後だと思います。和服の似合う「理想のお姉さん」叶和貴子にあんな格好をさせるという最悪のセンスも込みで、実に漢らしい作品でした。コレも主題歌のベースが効きまくり。
http://www.youtube.com/watch?v=kVqJfqRAFnk
ハクション大魔王は、思い出しもしませんでしたね。ウッドベースやん。
http://www.youtube.com/watch?v=kVqJfqRAFnk
ハクション大魔王は、思い出しもしませんでしたね。ウッドベースやん。
- 2009-02-12
- 編集
[C1290] ゴクジョ買いますた。
稲中読んでないんですが、コイツわわらかしてもらったっス。いやァ宮崎選手にこんな才能あったとわ。
紹介多謝。コレなかったらきっと手にしてなかったと思うもん。
紹介多謝。コレなかったらきっと手にしてなかったと思うもん。
- 2009-04-09
- 編集
[C1291] 調子に乗って
ベースの効いた特ソンアニソンを集めてみました
マッハバロン(ロカビリー的なアレで)
http://www.youtube.com/watch?v=uPGyMxQNUqI
亜空大作戦スラングル(山本ですね)
http://www.youtube.com/watch?v=f3VSd5omXrg&feature=related
魔境伝説アクロバンチ(これも山本)
http://www.youtube.com/watch?v=EbxUQSVCZUU&feature=related
忍者キャプター
http://www.youtube.com/watch?v=_G0681vUOVg&feature=related
コンドールマン(レインボーマンと一緒やんけというツッコミはなしでw)
http://www.youtube.com/watch?v=1PtZgYF6srQ&feature=PlayList&p=07B4CF7A608D7E8E&playnext=1&playnext_from=PL&index=30
マッハバロン(ロカビリー的なアレで)
http://www.youtube.com/watch?v=uPGyMxQNUqI
亜空大作戦スラングル(山本ですね)
http://www.youtube.com/watch?v=f3VSd5omXrg&feature=related
魔境伝説アクロバンチ(これも山本)
http://www.youtube.com/watch?v=EbxUQSVCZUU&feature=related
忍者キャプター
http://www.youtube.com/watch?v=_G0681vUOVg&feature=related
コンドールマン(レインボーマンと一緒やんけというツッコミはなしでw)
http://www.youtube.com/watch?v=1PtZgYF6srQ&feature=PlayList&p=07B4CF7A608D7E8E&playnext=1&playnext_from=PL&index=30
- 2009-04-09
- 編集
[C1293] 電気屋さん
こっちの方向で宮崎先生がブレイクしてくれると、読者としては嬉しい限りですよ。
それはそうと、例のお姉様計画ですが、一部変更で実行が決定。詳細に関しては、半年ぐらい待ってくれると嬉しいです。何かあるかもカモ。
それはそうと、例のお姉様計画ですが、一部変更で実行が決定。詳細に関しては、半年ぐらい待ってくれると嬉しいです。何かあるかもカモ。
- 2009-04-13
- 編集
[C1294] Anchangさん
山本正之作曲で、コレを忘れるのは反則でしょ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1676809
ビーイング風味の山本センセという貴重な一曲ざんすよ。
後は、マッハバロンの主題歌は作詞が阿久悠、作曲が井上大輔という、ジュリーと哀戦士合体ですから、これはもう格好良くならない方がどうかしてますわな。井上センセ作曲は、上記じゃ「星の一秒」が該当作になりますけど、こちらとも甲乙つけられずって感じです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1676809
ビーイング風味の山本センセという貴重な一曲ざんすよ。
後は、マッハバロンの主題歌は作詞が阿久悠、作曲が井上大輔という、ジュリーと哀戦士合体ですから、これはもう格好良くならない方がどうかしてますわな。井上センセ作曲は、上記じゃ「星の一秒」が該当作になりますけど、こちらとも甲乙つけられずって感じです。
- 2009-04-13
- 編集
[C1295] Anchangさん
- 2009-04-13
- 編集
[C1297] 記憶力が
記憶力が低下してきていい曲があったはずなのに思い出せなくなってきてますよw 教えてもらって気がつきました。
で、思い出しついでにこれを。
BOWWOWでXボンバーです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5289782
と、ブライアン・メイのXボンバー(スターフリート)。QUEENしてますねw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2885977
で、思い出しついでにこれを。
BOWWOWでXボンバーです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5289782
と、ブライアン・メイのXボンバー(スターフリート)。QUEENしてますねw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2885977
- 2009-04-13
- 編集
[C1299] Anchangさん
うわー。
これは、曲だけ知っていて内容は知らないんですよね。友達がファンだった記憶があるんですけど……。このころ見ていたSF作品って何だろうなぁ? 『宇宙空母ギャラクティカ』? 時期的にほぼ一緒ですよね?
これは、曲だけ知っていて内容は知らないんですよね。友達がファンだった記憶があるんですけど……。このころ見ていたSF作品って何だろうなぁ? 『宇宙空母ギャラクティカ』? 時期的にほぼ一緒ですよね?
- 2009-04-16
- 編集
[C1301] 半年なんてスグじゃん
そーですか、始動ですか、全くもってはらしょー。
ところで性格付けの冷淡orヤンデレの二択、同時に成り立つのに後から気づきました。
研ぎ澄まされたクールな知性とぶっ壊れまくったホットな狂気は同居が可能です。
なんてこたない、ハンニバル・レクターにしちまやいい。
でもさー、レクター先生が妖艶な美女ってヤバくね?無敵すぎなくね?
マッハバロン、話は全く忘れてるんだけど、主題歌とララーシュタインだけは覚えてるんだよなー。
金色の瞳に1mは逆立てた七色の髪。スゴいデザインだった。今でもイケるデザインだよね。
にしてもAnchang氏とはほんっと趣味かぶりまくりだー(汗
ところで性格付けの冷淡orヤンデレの二択、同時に成り立つのに後から気づきました。
研ぎ澄まされたクールな知性とぶっ壊れまくったホットな狂気は同居が可能です。
なんてこたない、ハンニバル・レクターにしちまやいい。
でもさー、レクター先生が妖艶な美女ってヤバくね?無敵すぎなくね?
マッハバロン、話は全く忘れてるんだけど、主題歌とララーシュタインだけは覚えてるんだよなー。
金色の瞳に1mは逆立てた七色の髪。スゴいデザインだった。今でもイケるデザインだよね。
にしてもAnchang氏とはほんっと趣味かぶりまくりだー(汗
- 2009-04-17
- 編集
[C1302] 私も
待ちますよー、半年ぐらい。
その間鳥山さんの10年ぐらい前の仕事で楽しんでましょう。
ギャラクティカ見てましたけど、正直再放送が多い時期だったんで、年代の記憶があやふやですw
テーマ曲は今でもTVで使われることがありますね。
電気屋さん
このひとですねw
http://minicard.hp.infoseek.co.jp/amachbaron/amch006.jpg
なんかイモヅル式に思い出してきた。ミッキー吉野のいい仕事もありましたねー。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3910249
これでネタはおしまいですw
その間鳥山さんの10年ぐらい前の仕事で楽しんでましょう。
ギャラクティカ見てましたけど、正直再放送が多い時期だったんで、年代の記憶があやふやですw
テーマ曲は今でもTVで使われることがありますね。
電気屋さん
このひとですねw
http://minicard.hp.infoseek.co.jp/amachbaron/amch006.jpg
なんかイモヅル式に思い出してきた。ミッキー吉野のいい仕事もありましたねー。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3910249
これでネタはおしまいですw
- 2009-04-17
- 編集
[C1304] 電気屋さん
うはは。
同じことを考えてましたね。
ただ、私ならそこにメイド属性を入れます。
ちなみに、眼鏡は外さない方が良いでしょ。
やっぱり、好きな要素は全部足さないと!
同じことを考えてましたね。
ただ、私ならそこにメイド属性を入れます。
ちなみに、眼鏡は外さない方が良いでしょ。
やっぱり、好きな要素は全部足さないと!
- 2009-04-19
- 編集
[C1306] Anchangさん
あれ? 去年の新作プレゼントしませんでしたっけ? ともあれ、今年もポルノ小説に関しては短編メインで何作か仕上げるというスタイルになると思います。
- 2009-04-21
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[C1308] やっぱりかっ!
>同じことを考えてましたね。
やっぱり誘い受けだったんか。最初から妙に対立的ではないとは思ったんだ。二択ってのはふつー対立的な選択肢になるもんだからね。
でもあたしゃキホン素直に受け取るタチだからサクっと選んじゃいましたってばさ。
でもどーも引っかかるんでぼーっと考えてたら「なーんだ同居可じゃんコレ」てとこまで行きましたよ。
反応鈍くてもーしわけなし。
なお、パートメガネを言い出したのは裏腹が好きだからです。
レクター先生の魅力ってマトモなふりが完全にできるキ印って点でそ。バカのふりするりこうモノってのも好きで、スーパーマン映画に出てきた俗物社長の愛人秘書とか好きでしたよ。金髪グラマーで普段「えー、私よくわんなーい」とかほざいてるのに誰も見てないと専門書読んでる、ちう。
>去年の新作
それってナニ?
やっぱり誘い受けだったんか。最初から妙に対立的ではないとは思ったんだ。二択ってのはふつー対立的な選択肢になるもんだからね。
でもあたしゃキホン素直に受け取るタチだからサクっと選んじゃいましたってばさ。
でもどーも引っかかるんでぼーっと考えてたら「なーんだ同居可じゃんコレ」てとこまで行きましたよ。
反応鈍くてもーしわけなし。
なお、パートメガネを言い出したのは裏腹が好きだからです。
レクター先生の魅力ってマトモなふりが完全にできるキ印って点でそ。バカのふりするりこうモノってのも好きで、スーパーマン映画に出てきた俗物社長の愛人秘書とか好きでしたよ。金髪グラマーで普段「えー、私よくわんなーい」とかほざいてるのに誰も見てないと専門書読んでる、ちう。
>去年の新作
それってナニ?
- 2009-04-21
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[C1310] その節は
どうもありがとうございましたm(__)m
何度も読み返させていただきました。
それとは別に発掘された作品もあったので、それを楽しまさせていただくという意味です。
では、お体を大切に。
何度も読み返させていただきました。
それとは別に発掘された作品もあったので、それを楽しまさせていただくという意味です。
では、お体を大切に。
- 2009-04-21
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[C1311] 電気屋さん
今度作りたいなと思っているのは、2面性がありつつ単純なカテゴライズが可能なキャラクター(複数)が「ルール化」された作品です。
ただ、こうやって抽象的な説明をしていても意味がないので、できるだけ早く実体化できると……いいですね。ただ、そのためには色んな調整をする必要があるんですが。
新作に関しては、遊びにきていただければプレゼントしますヨ。
ただ、こうやって抽象的な説明をしていても意味がないので、できるだけ早く実体化できると……いいですね。ただ、そのためには色んな調整をする必要があるんですが。
新作に関しては、遊びにきていただければプレゼントしますヨ。
- 2009-04-22
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自分はそれにマクロス系菅野曲を
加えるって感じかな?w