王様を欲しがったカエル

　７月２１日の午後をもちまして、衆議院が解散。児童ポルノ禁止法の改正案は目出度く廃案となりました。

　これで児童ポルノ禁止法の問題が解決したわけでは決してないんですが、それでも嬉しいものは嬉しいよ！　規制反対派のほとんどの参加者が謙虚な方々ばかりなので、代わりに私が言わせていただきます。

　ざまーみろ！　偽善者共め！

　日本ユニセフ協会を中心とした規制派が、児童ポルノ、及びに創作物規制にどれだけのマンパワーと金を使ったか分からないですけど、今回の件に関してはぜーんぶ無駄。その分の労力と金銭で、アジアの貧しい子供を何人助けられたんでしょうか？　ねぇ？

　そういう次第で、規制反対派の皆様、お疲れ様でした。

　……という話はここまでで、もう８月３０日に行われる衆議院選挙（公示は８月１８日）に話題を振らねばならないんだから、気が休まる暇もありません。

　最初にご紹介するのは、最重点区。東日本と西日本で１つずつありまして、それぞれの地区にお住まいの規制反対派の皆様には、踏ん張っていただきたいところ。

　まずは東日本から。

●東京８区（東京都杉並区）・保坂展人

　言うまでもなく、民主党の枝野議員と並んで、最後まで児ポ法改正に創作物規制を入れようとする自民・公明案に抵抗して下さった功労者です。ただし所属する社民党は選挙に弱く、保坂の当選は厳しいというのが現状です。前回の選挙でも、自民党が圧勝した際に比例区での名簿登載者数を割り当て当選者数が上回るというハプニングのお陰で議席を得たという経緯があります。保坂の落選は、ほぼニアイコールで規制反対派に対する大きな打撃になるので、東京在住、特に東京８区にお住まいの方、お住まいの方が知り合いにいらっしゃる方は、可能な限り選挙協力をして下さい。対立候補は連続４回当選の石原伸晃。かなりの強敵です。

　続いて西日本。

●奈良２区（大和郡山市，天理市，生駒市，奈良市（旧都祁村域），山辺郡，生駒郡）・滝まこと

　「滝って誰だよ？」という規制反対派の方も多いと思いますが、彼の場合は本人の思想信条ではなく、対立候補が「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」の成立に関与した高市早苗だという点が重要。

　また、滝の地盤である奈良２区は、元々は中村哲治参議院議員の地盤で、滝の当選は中村議員の発言権増大に繋がります。これが、どうして規制反対運動に寄与するのかと言えば、中村議員は児ポ法の改正に継続的に反対しているから。つまり、高市の落選によって規制推進派寄りの議員を１人減らし、かつ規制反対派寄りの議員の発言権を増やすことが狙いとなります。

　こちらの選挙は、勝てる確率がかなり高いので、西日本の規制反対派の皆様には奮起を期待します。

（続く）