王様を欲しがったカエル

　本日は新作ムック制作のために、日本でかなり初期にＧＩＤ（性同一性障害）の認定を受けたＡさんと歓談。ＧＩＤ認定を巡る経緯（最初はただの診断書だったのが、いつの間にか女性として承認されたという、認定書としての価値を持つようになってしまったetc）ＧＩＤ、ニューハーフ、及びに女装系の確執などについて細かいアドバイスを受ける。

　その際にＡＰＰ研会員のdiscaこと金尻和也の話題を出して、「ＧＩＤとしてポルノ規制に賛成するか？」という質問をしたところ、「いや、女性にもポルノ好きはいるでしょ？　知り合いにもいるし」と一刀両断。まあ、当たり前の話というか、至極常識的な結論に到達しました。一GT掲示板参加者さんの話によると、discaタンはネットで私の悪口を書いているそうだけど、どうぞご自由に。カ○○○の時と同じで、君が騒いでいる間に君が後で行きそうな場所に、今からこっちが根を張って準備しておくだけだから。

　それはさておき、前回の続きで８月３０日に行われる衆議院選挙（公示は８月１８日）の話題。次は重点区のご紹介です。選挙区名の後にＵＲＬ付きで表示されている名前が、当ブログの推薦候補者となります。


●茨城３区（龍ケ崎市、取手市、牛久市、守谷市、稲敷市、稲敷郡、阿見町、河内町、美浦村、北相馬郡、利根町）・小泉 俊明
　児ポ法の改正案における審議で、「自白は証拠の王様」なる警察官僚にしか通用しないトンデモ発言を含む、数々の名言を残したゴリゴリの規制推進派、かつエスパー議員・葉梨康弘の選挙区が茨城３区で、葉梨の対立候補が小泉ということになります。この地区ではつくばエクスプレスの開通に伴い、東京都に通勤・通学する住民の数が増え（地元では茨城都民と称するようです）た結果、浮動票の割合が増加しているという経緯もあり、小泉候補の当選の可能性はそれなりに高いと判断しています。というか、葉梨は規制推進派の中では高市と並んで比較的「選挙に弱い」ので、こいつを落とせなかったら規制反対派の政治力がかなり低いと思われても仕方ないですね。

●東京６区（東京都世田谷区の大半）・越智隆雄
　民主党内の獅子身中の虫、自民・公明の改正案を丸飲みしようとして最後まで足掻いていたバリバリの規制推進派である小宮山洋子の対抗馬が越智です。前回の郵政選挙では越智が小宮山を破って当選しているんですが（小宮山は比例復活）、あれだけ自民党に追い風が吹いていたのに票差は約６～７千。ここは一つ、自民党支持層に頑張ってもらわないと厳しい結果が待ち受けていそうです。

●東京１７区（東京都葛飾区、江戸川区の一部）・早川久美子
　葉梨と同様、警察官僚出身の議員で（当然の事ながら）規制推進派でもある平沢勝栄の対抗馬が早川。なんですが、とにかく平沢が洒落にならないぐらい選挙に強い！　連続４回当選で、しかも当選するごとに票が増えるという冗談みたいな状況が続いています。葛飾区議会議員としての活動歴がある、早川がどれだけ平沢に食い下がれるか？　こちらの方は民主党支持層に頑張ってもらわないと……。

●岐阜１区（岐阜市。ただし、旧柳津町域を除く）・柴橋正直
　規制推進派のクィーンとも言うべき野田聖子の対抗馬が柴橋……なんですが、コメント欄でsevenさんが既に書いているように、柴橋はキリスト教徒（単立会）なので、新たな規制推進派が誕生するだけという憶測もあり判断が難しい。ただ、野田が落選することによる、規制推進派のダメージの大きさ、及びに岐阜１区の自民党が分裂している状況を考えると、ここは柴橋支持を推していこうと思います。野田はイメージほど選挙に強いわけではなく、圧勝と呼べるのは第４２回衆院選のみですが、５期連続当選を果たしていることから選挙巧者ぶりが伺えます。

●京都５区（福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、与謝郡、伊根町、与謝野町）・おはら舞
　規制推進派が国会への影響力を行使するための強力なパイプであるユニセフ議員連盟の会長、かつ熱心なクリスチャンである谷垣禎一の対抗馬がおはら。ところが、谷垣は温厚なイメージとは裏腹に、選挙ではＲＰＧのラスボス並に強い！　京都５区が保守の牙城と呼ばれるだけの事情もあるんでしょうけど、９期当選という実績にくわえて、対立候補にほぼ毎回ダブルスコア以上の差をつけて勝っているのを見ると、それだけで戦意喪失を起こしそうです。おはらが京都５区における民主党唯一の地盤である舞鶴から、どこまで支持を広げられるかが勝負の分かれ目というか、こればっかりは、もう神様に祈るしかないですな。それにしても、保守の牙城を代表する議員が熱心なクリスチャンというのは謎で、北関東でしか生活したことのない私にとって、京都はまさにミステリー。京都で保守って神道じゃないの？

●愛媛１区（松山市。ただし、旧・北条市と旧・中島町域を除く）・ながえ孝子
　茨城３区の葉梨と同様、児ポ法改正案の審議会で自民党代表として規制を推進しようとした塩崎恭久の対抗馬がながえ。個人的な事を言ってしまうと、反官僚の立場を鮮明にしている塩崎は嫌いな議員じゃないんですけど、児ポ法が絡むとねぇ。こういうのがあるから、政治は嫌いなんだよ。で、塩崎も選挙では谷垣並みに強く、ここ３回の当選結果では対立候補にダブルスコアの差をつけて勝っています。ただし、「ポンポン痛い」で首相を辞めちゃった安倍晋三と仲良しだったのは、割と今回の選挙に響く可能性があり、谷垣と較べると脇が甘いというか崩せる可能性がそこそこあります。ながえは南海放送のアナウンサーだった経歴があり、地元での知名度が高い点を買われての出馬で、塩崎にどこまで追いすがることができるかに期待というか、愛媛在住の反対派の人は協力して下さいね。


●福岡６区（久留米市、大川市、小郡市、うきは市、三井郡、三潴郡）・古賀 一成
　児童ポルノ規制問題、特に実在の被害児童が存在しない創作物規制に最も熱心な議員の一人で、「断固として禁止するべきだ。表現の自由で守られる法益と、児童ポルノで失われる人権を比較すれば、表現の自由が大幅に削られてかまわない」と言い切った、オトポッポこと鳩山邦夫の対抗馬が古賀。この選挙区は実力拮抗で、古賀が勝つ可能性も大いにあるんですけど、鳩山の奇行があまりにも凄すぎて展開がまったく読めません。社民党の福島瑞穂もそうなんですけど、頭の良い人ってアッチ側に逝きやすいんですよね。実例はたくさん見てるしなぁ……。

（続く）