2ntブログ

Entries

恋愛指南本を3分の1読破

 本日は整形外科で治療。新年早々、派手に転んで受け身をとった際に、右手をアスファルトに着いてしまったのが災難の始まりで、緊急に原稿を仕上げる必要に迫られ、動かなくなった手を酷使したのが捻挫の症状を悪化させた。こりゃあ、厄年はホントにあるかもなぁ……という感じである。

 その間にも山と積まれた恋愛指南本を着々と読破して、予定していた冊数の約3分の1まで消化。その感想を一言で述べると「既存の本には書かれていないことが多すぎる」に尽きる。そして厄介なことに、その理由まで解ってくる。

 まず、恋愛論系の本だが、著者の大部分というか、私が読んだ限りでは100%が恋愛向きの性格じゃない。だから、これらの本はタイトルこそ恋愛とうってあるものの、実体は「理想の女性がいない」という話に終始するという、なんというか「そこまで恋愛が嫌いですか?」的な内容になっている。

 しかし、そもそも「燃えるような恋がしたい」人がこの手の本を読むわけがないので、マーケティングのターゲット設定としては、恐らく間違っていないのが痛い。どうにもならない。

 続いて恋愛、もしくは婚活指南本の類だが、こちらは「女性との共感が大事」と書いてありながら、女性の生態(敢えてこういう書き方をします。すまん)については抽象的にしか書いていない。その代わり、女性の脳と男性の脳が違うとか、女性の感じ方が男性の感じ方が違うなど、認識論的な差異が書いてある。

 いや、虎と人間の脳が違うと書いてあって、それが医学的に正しかったとしても、虎の飼い方が書いてなきゃ人間は虎に襲われてお仕舞いなんデスよ。分かんないかな? というわけで、仮にこれらの本を読んでも、恐らく女性と上手く話ができる可能性は限りなく低い。のだが、そもそも女性と上手くいかない男性は、女性の生態に興味ナッシングのケースがほぼ100%だから、これもマーケティングのターゲット設定としては、恐らく間違っていないのである。

 えーと……。

27件のコメント

[C2942]

写真術うんぬんと称して。実態はカメラをはじめとする機材の解説に終始する「写真本」が存在するのと同じような感じがします。読者は、本当のところ写真を撮ることにはあまり興味ないんだけど、写真についても一通り「知っておかないとならないような感じがする」から、強迫観念に駆られて写真の本を手に撮る「いや取る」ものの、何冊か立ち読みしている間、知らず知らずのその種の本を選んでいるのか、あるいは「写真のことを知ることと、機材について知ることの区別がついていない」かのいずれかですが、いずれにしてもその種の本が受け入れられる市場が存在しているから、本は出版され、流通します。
まぁ、その種の本は著者や編集者の側も「写真のことを知ることと、機材について知ることの区別がついていない」ので、悪い意味で「読者の心理がわかっている」らしいところが激痛モノなのですが(・谷・)

日沖本なんかはその典型ですしね。そういやぁ、鉄道ジャンルで言えば川島本なんかにもそういう「悪い意味で読者と心理的に共通する」傾向が見受けられたと思います。
  • 2010-01-19
  • 投稿者 : m_m1941
  • URL
  • 編集

[C2943] 忍び寄る年波

 わはは。そーゆーお年頃なのですヨ←体験者は語る。

 そもさん恋愛なんざ感情的な行動の最たるもので、とーぜん論になじまない。なのに論じようなんて考えちゃう時点でもー根っこから恋愛向きじゃなくない?
 燃えるような恋なんてのは一にも二にも本人の資質で、一言で言っちゃうと感情に溺れられるかどーかが分水嶺っしょ。相手の問題でも関わり方の問題でもないと思うゾ。
 なんでも脳なのはブームだからだねー。言うほどワカっちゃいないのにナ。茂木選手辺りが誤解バラ撒きまくってるせーだ(汗
 いずれにしても売れるためにはすべからくかくあるべし、なのはたしかに正しくって、でもそれゆえにいっそ痛いやねェ。
 …にしても1/3なのか。タイヘンだなー。ベストセラーなんてーモノは一体に似たり寄ったりのもんだから、ゴクローさんとしかいーよーが。

 それしても虎か、虎なのか…ウン、虎かもネ。
  • 2010-01-19
  • 投稿者 : 電気屋
  • URL
  • 編集

[C2944]

あれで1/3ですかい。お手をお大事に。
虎に必要なのはムツゴロウさんですか?
  • 2010-01-19
  • 投稿者 : ありょーしゃ
  • URL
  • 編集

[C2946]

つまり、「現実に理想の女性がいない」をストレートに表現している本田透の著書と、数ある恋愛論を書いた本とは、言いたいこともターゲットにしている層も実は同じってことになるわけですか。これは傑作(笑)

しかし利き手がやられるとはキッツイですね。よくそれで字が書けたもんです。ほんとにごくろうさまです。

[C2947] m_m1941 さん

機材解説をされても、機材の具体的な使い方が載ってなければ、写真を撮る本としては使えないのでは? パソコンのスペックが載っていても、ソフトの使い方が載ってなければ「ただの箱」でしかないのと同じ気がします。
ただ、写真本はあまりにも読んだ数が少ないので、評価は保留にさせて下さい。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2948] 電気屋さん

そそそ。
そういうことなんですよ。そもそも、向き不向きがあるんじゃないってことで。

怪我は体力と反射神経の低下が原因ですかね?
あぁ……もう、そういう年齢になったのねん。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2949] ありょーしゃさん

小説、ノンフィクションに限らず、この手の仕事をしようと思ったら、名著だけでなくB級やZ級まで目を通すのが、上手く書くためのコツで、効率よく資料収集を……と思い始めた段階で、そのライターはどんどん駄目になります。
サッカーにたとえると、手当たり次第読まないライターというのは、ランニング量が落ちたロートル選手と一緒です。

それと、ムツゴロウは絶対モテます。動物に噛まれても大丈夫なんだから、女に噛まれても平気でしょう。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2950] mudanさん

数ある恋愛指南本と本田の電波男は、理想の女性を諦めて現実と妥協せよという主張なのか、理想の情勢を追求して現実を諦めよと主張なのか、というコインの裏表に過ぎない関係です。

問題なのは、何でその理想像が現実の男女交際を阻害するかについて記述がない点で、原因はゴニョゴニョ(以下略)。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2951]

実践論なら書籍よりネット上の情報商材のほうが鉱脈が眠ってるような気がする
効果の有無はともかく、恋愛してみようって気にさせる手管には長けてるかと
  • 2010-01-20
  • 投稿者 :
  • URL
  • 編集

[C2954] つまるところ

彼らは「恋愛本を読む」→「なぜ自分がもてないのか一応わかった気になる」のでそれでいいのでは?ニーズは間違っていないわけです。鳥山さんの求めているものを恋愛本をよむ人が求めていない気がします。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : MOMAMOMA
  • URL
  • 編集

[C2955] 2951さん

今、情報商材系の書籍も読み始めています。
こっちの方が明らかに読者のターゲットをしぼってますね。まだ1冊目を読み始めたばっかりなので評価は下しませんが、モチベーションを上げるという点では仰るとおりなのでは?
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2956] MOMAMOMA さん

一番怖いのはそのパターンですね。
で、それが書籍の売り上げ数で実証された段階で本は出しませんよ。赤字になったら意味ないし。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2957] ヘタレなワシにはとてもとても…

 どんな人間にも感情が突っ走って頭ん中真っ赤っかー、てなコトは起きるワケですが、ふつーは一晩寝たら落ち着くもんです。
 で、燃えるよーな恋なんてェものにハマれる人ってのは、一晩寝ても頭ん中真っ赤っかのかーのまんまであるか、あるいは醒めてなお真っ赤っかを肯定できるか、ドッチかでないと持続できません。
 ぶっちゃけそれはもー強迫観念以外のナニモノでもなくって、かなり、いや、そーとーにココロの健康がレッドゾーンなんですけど、まー本人シアワセならいっかー、みたいな。
※でも傍はタイヘンだと思うゾ。もちろん本人もキョーレツにココロのスタミナ消費しますが。

>怪我は体力と反射神経の低下が原因ですかね?
 転んで腕挫くのは年とはそんなかんけーないと思う。人にはスキがあるもんだから。
 異なるのはなにより回復速度って思います。
 腕挫いても「アイタタター」と思いつつシップでなんとかごまかして、ひーひー仕事しててても2-3日で治ったりしてませんでした?昔は。
 それが治んない。どころかなんかどんどん痛みがヤバい。こらァお医者の世話になるしかないじゃん!みたいな。
  • 2010-01-21
  • 投稿者 :
  • URL
  • 編集

[C2958] 年のせーです、モチロン!

 ワカると思うけど2957はやつがれでございますとも。
 別に〆鯖で一杯やってたとかそーゆーのはかんけーありませんのコトよ?
  • 2010-01-21
  • 投稿者 : 電気屋
  • URL
  • 編集

[C2960]

>ムツゴロウは絶対モテます

吉田豪のインタビューで、発情して覆いかぶさってきたメスのヒグマと生ハメしようとしたとカムアウトしてますねw
南米人が大好きで(下半身的な意味で)ロケ先ではモテまくりだったとも豪語してました。
  • 2010-01-22
  • 投稿者 : CBT
  • URL
  • 編集

[C2961] 電気屋さん

今日の検査で分かったんですけど、怪我は回復どころじゃなかったです。
骨に異常なし、筋肉にも異常なしで変だとは思っていたんですけど、手首軟骨部分の損傷でした。こりゃあ、小学生以来の重傷ですわい。腫れなかったから気づかなかったヨ!
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2962] CBTさん

単行本未収録の伝説のインタビューですね!
あの異常なまでの負けず嫌いと人間嫌いは、ちょっと真似できないし、したいとも思わないんですが、あれが女性に向いていたら、相当モテていたと思いますよ。冗談抜きで。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2963] 出来る人の見分け方

>小説、ノンフィクションに限らず、この手の仕事をしようと思ったら、名著だけでなくB級やZ級まで目を通すのが、上手く書くためのコツで、効率よく資料収集を……と思い始めた段階で、そのライターはどんどん駄目になります。


うーんつまり手当たり次第に読め、と。準備は要らない。すぐに取りかかれ。ですかね?


あと怪我に関してはすぐに検査しておくと良いですよ。金があとで余計にかかりますからね。虫歯と同じです。違和感があったらすぐに行く。何もなければ安心できる。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 煉獄
  • URL
  • 編集

[C2964] 煉獄さん

本を読む時のコツは「何が書かれているか」を読むだけではなくて「何が省かれているのか」を読むことにあります。
そのためには1冊だけでは足らず、数十冊の同類ジャンルに目を通す必要があります。
つまり、Aという本にあった情報が、Bという本にはなかった、あるいはAにもBにも情報がなかったと読むんです。
同時に、AにもBにもCにも載っている情報をピックアップします。こうしていくと、
1)全ての本にあった情報
2)特定の本にしかなかった情報
3)どの本にも載って無かった情報
の3要素で本をグラフ化することが可能になります。
これができないと、1冊だけ本を読んで「分かった」気になる阿呆の一丁上がりです。

怪我に関しては仰るとおりで医者に怒られました。今後は気をつけるつもりですが、今更気をつけてもねぇという気持ちも。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2965]

多読法ですね
確かに、某ラスプーチンも最低3冊は読めと言っていました。知識に偏りが出るからだと。

やっぱり多読しないとわからないですね、その分野は。ただそれをやると膨大な資料との格闘になって・・・

>効率よく資料収集を
のほうに逃げてしまいます。まあ生業じゃないのでわかったつもりで、知ったかでかまわないのですが。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 煉獄
  • URL
  • 編集

[C2966] 煉獄さん

 仰るとおりで、生業でないモノに時間をかける必要はないでしょう。私も「仕事」と思わなければ、これだけ恋愛系の本を読んだりはしません。

 問題なのは、本業だ、あるいは知っていると嘯いているのに、多読をしない人間で、こいつらが必ず持ち出してくるのがロールモデルです。要は大量の情報を吸収する手間を惜しみ、1冊の本を読んで真似をすれば楽チンという怠惰な発想なんですね。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 鳥山仁
  • URL
  • 編集

[C2967] プロの半可通

 最近TVなんかの評論家とか称するシロモノ見るに、求められてるのは半可通のプロなんじゃないかと思う。
 あらすじ本とか売れちゃう時代なんで、多くの人が知ったかかましたがってるのは残念ながらガチのよーだ。
 そこで現れるのが一知半解のプロフェッショナル。彼らの仕事は鳥山さんの分類で行くと全ての本にある情報だけなんだよね。モチロンなにが欠けてるかなんて眼中になんてないワケです。でも全く知らない人に知ってるよーに見せかけるだけならそれでかまわんのよネ。
  • 2010-01-23
  • 投稿者 : 電気屋
  • URL
  • 編集

[C2968] 電気屋さん

本当に知識を必要としている人はいつも少数だから、そんなものでしょう。
普通の人は本なんて話の種にできれば必要十分なんですな。それ以上の知識はいらないんです。
知識を披露するというのはなかなか楽しいもので、総理大臣だってことあるごとに故事成語や四文字熟語を引用をしてインテリぶろうとしてますよね(そして誤用で総ツッコミされるのもおなじみの光景)。
で、一知半解のプロフェッショナルたちは、そういう需要にはきちんとこたえてるんじゃないんですかね。
いってみれば草野球のようなものです。
初心者にプロスポーツの苛烈な訓練を施したところで逃げちゃうでしょ。
だから、最初は草野球で野球の楽しいところだけを教えるわけで。
  • 2010-01-24
  • 投稿者 : sugi
  • URL
  • 編集

[C2969]

ネタかと思うのですが、こんなもの見つけました。

男の下心を一瞬で見抜く簡単な方法
http://slashdot.jp/idle/article.pl?sid=10/01/22/153229

婚活NEWS(http://www.kon-katsu-news.com/detail.php?pid=fyGVO3bte)ってところのネタなんですが、これ、やってみても性癖しか分からないんじゃないかと・・・

もし検索結果がふたなりだらけだったとしたら、どう対応するんですかね?あ、ペニスバンドつければOKってことになるのかな。

なるのか?w

[C2970]

ふたなりに「なりたい」んであって、「やりたい」わけじゃないんですよねぇ……。
  • 2010-01-25
  • 投稿者 :
  • URL
  • 編集

[C2975] 画像検索「だけ」なら問題はない!(ぇ

>sugiさん
 うん、商売的にはバッチシだと思う。でも、なんだかなー、つーそーゆー気分のお話。ナカには足りないモノを百もしょーちでウケる話だけするズルがしこいのもいるよね、誰とは言わんが。

>mudanさん
 映像の人じゃないんで画像だけではごくとーりいっぺんのもんがチョットばかし引っかかる程度。
 ただ、アイルとかLiquidとかのマニアックなゲームが山ほどインストールされてるんで、それ以前っつー(爆
 つか、Amazonの履歴がそらーヤバいし、レビューの履歴だけでも完全アウトで、しかもコレはとーぜん公開されてるワケなんでもーどもならん(激爆
 ふっ、ノーガード戦法さ。ヘッドショット上等!
  • 2010-01-26
  • 投稿者 : 電気屋
  • URL
  • 編集

[C2978]

>電気屋さん

いや仰るとおりなんですよ。なぜか検索対象は画像や動画だけなんですよねぇ。これだけでもうこの記事はネタ確定ですw

あ、でも浮気性を調べるのなら画像を調べるのはありかもしれないかも? まあその場合は履歴を調べたほうが早いかな。

Amazonは確かにヤバイですよねぇ。訪問しただけで閲覧情報出てきますからね。そういやDMMも出てきましたねってけっこういっぱいありますね(汗)

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://toriyamazine.blog.2nt.com/tb.php/269-46ea4f2e
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

toriyamazine

Author:toriyamazine
東京都出身。
高校在学中にライターとしてデビュー。
以降は編集者・ライター・ゲームディレクター・実写アダルトDVDの監督、そして作家を兼任。
仕事はSMポルノ関係全般で、小説、ゲーム、実写etc、アニメーションを除くすべてのポルノ作品を平行して制作。年間発表数は約6作品前後がコンスタント。
一般作に関しては、別名義、もしくはアンカーマンとしてのみ参加中。

追記・最近になってメールで連絡が取れないという非難が多く聞かれるようになったので、仕事用のアドレスを公開しておきます。
jjnewzine★gmail.com
です。★マークを@に変えて使ってね。

FC2カウンター

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

最近の記事

月別アーカイブ

FC2ブログランキング

FC2 Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

読書カレンダーBLACK

Powered By 読書カレンダー

Twitter...

toriyamazine Reload

ブログ内検索