王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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【宣伝】 『純粋娯楽創作理論 第二章・キャラクター分類指標』発売
純粋娯楽創作理論 第二章・キャラクター分類指標 (2014/09/11) 鳥山 仁 商品詳細を見る |
本日から新作『純粋娯楽創作理論 第二章・キャラクター分類指標』が発売になります。この本はキンドルでの専売ですので、キンドル本体、もしくはスマートフォンやタブレットにキンドルアプリを入れておかなければ読めません。
同書の序文でも述べていますが、この本は第一章執筆当初の構想から逸脱した内容になっています。
原因は私の思い込みです。
第二章を書く前段階で、私は批評・あるいは創作を行う際に、キャラクターを類型化したリスト、もしくは指標があると信じ込んでいました。だから、キャラクターについて説明する場合は、既存のリストから一覧を引っ張ってきて、私が必要だと判断した情報を加えれば、簡単にできるだろうと高をくくっていたわけです。
ところが本書の執筆が始まり、リストを探し始めたところ、ついにそのようなものは発見出来ませんでした。正確には執筆の終盤にさしかかり、英語版ウィキペディアにList of stock charactersという項目を、また日本語版ウィキペディアでキャラクター類型という項目を発見したのですが、これが文字通りただのストックキャラクターのリストに過ぎず、詳細な説明も体系化も一切ありませんでした。
仕方が無いので自分で一からリストを作る羽目になったわけですが、必要だった文章量や事例は膨大なモノでした。ちなみに、どれぐらいの量だったのかというと、前作の約2.5倍。400字詰め原稿用紙に換算して約545枚です。
それでも、紹介出来たキャラクター類型はベースが7種類。バリエーションを含めても総計で22種類に過ぎません。ただし、それぞれに代表的な作品が提示してあります。
本書を読めば、どんなキャラクターをどんな作品で、どのように登場させれば良いのかが、なんとなく把握できるようになるはずです。応用力のある方であれば、本書で紹介していないキャラクター類型を、ご自身の手でチャート化することも可能になるでしょう。それ以外の具体的な内容に関しては、amazonに掲載してある目次を読んでいただければ十分に理解できると思われます。
娯楽作品の構造に興味のない方は、本書の購入を避けてください。また、小説の書き方マニュアルですが、促成栽培を目的としているわけではないので、そうした欲求がある方も、購入を避けた方が無難だと思われます。
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