王様を欲しがったカエル

　もはや、アニメ視聴では現実逃避が困難な状況に。

　フリクリの再視聴もやった（最終回のオチ以外は素晴らしいアニメです。まあ、バックに庵野がいる段階でラストがグダグダなのは仕方ないけど）し、一部で話題になっている喰霊－零－の第１話も見た。でも、もう限界だ。

　先週も含めて、ここ２週間の私のスケジュールは、分かっているだけで以下の通り。
１０月１６日・ＳＭの撮影
１０月１７日・同上（撮影場所は名古屋近辺）
１０月２０日・ミソジニーモノの撮影
１０月２２日、２３日・ＳＭの撮影（撮影場所は大阪近辺）
　上記５つ以外にも、ベンディングしている撮影は最低でも３つ。幾つかＢチームが代役してくれることにはなっているものの、限度というものはある。ロックンロールサーカスならぬＳＭサーカスだよ。どないせいっちゅーねん。怖いのは、連チャンでＳＭをしていると、最後には「俺、何してんだろう……」という虚無感に襲われることで、もうね、ポルノ規制推進派の連中に、この感覚を教えてやりたいよ。

　作り手の私が言ってるんだから間違いないけど、ポルノばっかり作っていると、最後にはセックスなんてどうでも良くなりますって。レイプなんてする気も起きないよ。それが、ラディカルフェミニストの連中にかかると、「ポルノは学習、レイプは実践」になるんだから、理論と現実のあまりの隔たりに唖然とするしかない。

　あいつら、絶対に撮影の現場には来ないくせに、「理論的にはこうなる」とか「理論的には整合性がとれているとか」とか言ってるんですよ。要するに、形而上学的な思考しかしないんだよな。その原因もはっきりしていて、自分たちの性的な経験値が絶対的に足りていないのに、性についてあれこれ言ってる事実を眼前に突きつけられるのが怖いだけ。現実と整合性のない理論って、要するにただの妄想じゃん。キャサリン・マッキノンと、そのシンパの首根っこを掴んで、奥歯をガタガタ言わせてやりたいわい……と思っていたら、１６日の撮影で面白い話が。

　撮影に来てくれた女の子が典型的な誘い受け系のマゾで、わざと相手を怒らせることを言って、キレた相手に虐めてもらうのが好きという因果な性癖だったんだけど、この「苛つかせ芸」のネタが何と（ラディカル）フェミニズム。たとえば、彼女を全裸で縛って撮影の準備が出来たとしましょう。そこで男優が彼女に近づいていくと、「いや、止めて下さい！　セクハラですっ！」と叫ぶわけですよ。本人は全裸で縛られてるのに。

　この段階で、現場は静かなる苦笑の渦。さすがにカメラマン氏は「むかつく！」とイラついていたけど、男優の方は慣れたもので、「いや、裸で××見せてる貴女の方がセクハラですから」と軽くいなしてました。

　すると、彼女が次に繰り出してきたネタがジェンダーフリー。今度はいわゆるハズし芸の類で、またしても縛られた状態で「あのー、ジェンダーフリーなんで、一本鞭をお願いします」ときた。これには、さすがの私も爆笑。お望み通り、一本鞭でしばき倒してあげました。

　でも、これが商品として流通する際には、「性的な虐待」とか「性的な搾取」ってことになるんだよね。まあ、ラディカルフェミニズム好きの人って、想像力が遺伝子レベルで欠損している場合が多いから、性の多様性に対する理解力が無いのは仕方ないんだけど、最低でもマゾヒズムぐらいは単語として覚えておいて下さいな、とは思う。

　この辺に関しては、いずれ「高機能自閉症と虐待」という形で取り上げたいけど、いつになることやら。今日も、もう少ししたら撮影ですよ。