王様を欲しがったカエル

　風邪の次は扁桃腺炎でノックダウン。全身の関節が痛く、後頭部にざわざわ感があったので「鬱か？」と思ってメイラックスを服用したら、就寝直後に４０度近い高熱を発してのたうち回る羽目に陥った。もう、煮るなり焼くなり好きにしてくれよという投げやりな気持ちになる。

　で、その前後から右足の小指が腫れて痛かったので整形外科を訪れる。知らず知らずのうちに骨折をしている可能性もあったので、レントゲンを撮ってもらったが、骨は何ともない。おそらく、歩き方が原因で炎症を起こしているんだろうという結論に達し、リハビリ室でテーピングをしてもらう。すると、途端に足の痛みをそれほど感じなくなった。さすが専門家……と感心し、最初の受診日から数日してテープを取り替えてもらうべく医院を訪れたところ、リハビリ担当の方から驚くべき情報を教えてもらう。

リハビリ担当「そういえば、この前レントゲン写真を見せてもらったんですが……」
私「はい」
リハビリ担当「小指の骨は折れていないんですけれども……」
私「はい？」
リハビリ担当「実はですね、仁さんの小指、骨が１本足りないんですよ」
私「はいー？」
リハビリ担当「普通の指は、３つの骨で構成されていますよね？」
私「はい」
リハビリ担当「その骨が、仁さん場合は２本しかないんです」
私「それって、私が先天的な奇形だってことですか？」
リハビリ担当「そうです」
私「えーっ！」

　という次第で、４０近くにもなって初めて自分が奇形児だと知った私は、ちょっと嬉しくなって会う人会う人に「俺、奇形児だったよ！」とネタをふってはうざがられる。しかし、その後きちんとネットで調べたところ、足の指の奇形というのは割とある症例らしい事を知る。足の指に異常があっても、生命の危険がほとんど無いために、自然淘汰されずに残っているのだそうだ。

　ちなみに、扁桃腺炎の方は未だに完治せず、これで１ヶ月近く病気が継続していることになる。もう、そろそろ色んな意味でやばくないか？