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Can’t Stop

 相変わらず喘息の発作が止まらない。状況としては、かなりまずい。幸い、実写系のサポートは一段落したので、スローに作業をこなすことにする。今日はゲームの背景に使用する写真の撮影を済ませてから、腰痛治療の為に定期的に通っている接骨院へ行き、腰部をバキバキ伸ばして貰う。院長からは「仁さんの身体はデスクワーク向きじゃないから、机の前に座ってるのもほどほどにね」と忠告されたのだが、まあ、確かにそうだよなと思う反面、「俺がガテン系だと言いたいのか?」というプチインテリ願望的な反動形成も。

 ただ、これでもサッカーをやっていた時には、太もも周りは片方で60センチ弱はあったんですよ。それが今じゃ、計るのも憚られるほど細く……。老化というのはつくづく恐ろしい。喘息が治まったら、筋肉トレーニング再開だな。やっぱり、アレか?

 治療終了後は、ゲームに使用する効果音の選別。選別が終了したら、今度は実写系撮影用の事前準備。どんなシーンを撮るのかをラフで起こし、必要な資材をボストンバッグにかき集め、各所に電話をしてスケジュールの確認を行う。足りない物品に関しては、メモを作成して土曜日までに購入することに。

 これが済んだ後で、同人ゲームのレビューを1本作成。その後、サブディレクターと新規に入ってきた編集者氏と次回作のやりとり。事前資料を見せられて、「これは俺には書けないかも」と、かなり弱気になっていたのが、アイデアを頭の中でひねり回しているうちに、少しずつ肉付きが良くなってきた感じだろうか? 私は「閃き型」や「思いつき型」の創作は滅多にしないので、暇があったら次回作の資料集めと構想を組み立てておく必要がある。いわゆる「発酵型」だ。

 ところが、これが「閃き型」のクリエーターには理解できないので、しばしば衝突の原因になる。1つか2つの情報から妄想を膨らませて「これだ!」と閃いてしまうタイプの人間には、こっちが大量の資料を集めて「ああでもない、こうでもない」と情報をこねくり回す姿が奇異に映るというか、もっときつい言葉で表すなら凡庸に見えるらしいのだ。「発酵型」の創作は過程で劇的な変化がないんだから、ある意味で彼らの主張は正しいが、こっちにはこっちの言い分があるわけで、この辺は埋めがたい溝があるね。

 軽い打ち合わせが終わった後は、アルファ版の原型をプレイ。ようやくゲームらしくなってきたなぁ。ちょっと嬉しい。

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toriyamazine

Author:toriyamazine
東京都出身。
高校在学中にライターとしてデビュー。
以降は編集者・ライター・ゲームディレクター・実写アダルトDVDの監督、そして作家を兼任。
仕事はSMポルノ関係全般で、小説、ゲーム、実写etc、アニメーションを除くすべてのポルノ作品を平行して制作。年間発表数は約6作品前後がコンスタント。
一般作に関しては、別名義、もしくはアンカーマンとしてのみ参加中。

追記・最近になってメールで連絡が取れないという非難が多く聞かれるようになったので、仕事用のアドレスを公開しておきます。
jjnewzine★gmail.com
です。★マークを@に変えて使ってね。

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