王様を欲しがったカエル

　本日はハウトゥＳＭ＆ＳＥＸ本になってしまった例の「アレ」を執筆。いよいよ撮影が開始されることも決まったので、その日程に合わせて一本鞭の使い方を書き出したのだが、従来の力学的な説明がどうにも納得できず、かといってこのような複雑な力学を自力で解析する能力もないので知人に相談。案の定、従来説は物理的にあり得ないと注意される。

　既存の説明に科学的な根拠がない、というのはセックス関連の言説において頻繁に見られる現象で、今回の原稿執筆で何度も思い知らされていることなのだが、それでも気を抜くと疑似科学が流入してきて懊悩させられる。正直言って、現況では全ての疑似科学をブロッキングするだけの時間的、知的な余力があるかどうかが疑わしいのだが、それでもリチェックで可能な限りバグを潰していかねばならない。

　これはセックスが絡む表現規制問題も同様で、最近では５月１８日に開かれた東京都議会総務委員会で、赤枝六本木診療所の赤枝恒雄医師が大爆発。「頭が真っ白な子どもに過激な情報を入れると、犯罪につながる」という趣旨の主張をしてしまったらしい。まあ、やると思っていたけど、やっぱりやっちまったねぇ。

　赤枝氏を見ていると、劣悪な環境に置かれた未成年女子と向き合っているうちにバイアスがかかり、洗脳されていく過程が何となく理解できてしまって痛々しい。性的な被害に遭っている女子中高生が、関係している男性の大半が小児性愛者かそれに類する性的嗜好の男性である、という前提が完全に抜け落ちてしまっているのだ。

　私が典型だから断言できるが、ノーマルな男性は女子中高生などに性的な関心は持てない。その理由は単純で、子供とセックスしても詰まらないからだ。そして、恐ろしいことに赤枝氏はこの事実を知っている。いるにもかかわらず、問題が未成年女子に性的関心を持つ男性側にあるとは思わず、これをマンガのせいにしている。

　こうなるのは「何故に子供に勃起するのか」という医学的な知識が赤枝氏から欠落してしまっているからだ。医師ですらこの有様なんだから、いわんや一般人の性知識などたかがしれているに決まっている。

　余談になるが、一本鞭を使うときのコツは、目標・鞭の柄・鞭の先端が一直線に結ばれるような持ち方を心がけることにある。他の要素に関しては有料にするつもりなので秘密だ。