王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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入稿作業が終了。ようやくゴールにたどり着いた。これで、すべての状況は私の手を離れ、後はほぼ自動的に事態が進行していくことになる。もう、止められませーん。
一番の懸念は、繰り返しになるが私のシミュレーションよりも遥かに事前発注が多いことだろう。予想よりも2割以上は多めで、市場へのだぶつきが懸念されるというか、あばばばば。まあ、それだけ営業が頑張ってくれた証拠なんだけど、何事も高望みはいけないよね。
作業終了後は脳へのダメージを回復することに努める。睡眠時間を削って仕事をしていると、自分があっという間に馬鹿になっていく様子が理解できて面白いことは面白いのだけれど、これが恒常化すると洒落にならない。
寝不足、もしくは寝過ぎは脳のシミュレーション能力、つまり「時間を先読みする能力」をてきめんに駄目にする。たとえば、私が道を歩いているとしよう。そこに、反対側から人が歩いてくるとしよう。脳が正常の場合は、「このままでは相手にぶつかってしまう」とシミュレーション能力=『時間の先読み能力』が作動して、相手が移動する方向とは逆の方向を予測して、自分の身体を移動させる。ところが、脳が正常に作動していない場合には、『時間の先読み能力』が作動しないので、そのまま相手に激突するか、相手に道を譲ってもらうしかないわけだ。
上記のような脳の状態を、私は「馬鹿」とか「駄目」と称している。しばしば勘違いされるが、頭が馬鹿になるのと、知識の有無にはそれほど大きな相関性はない。何故なら、頭が馬鹿になっていると、脳内に蓄えた知識を状況に応じて使っていくことができないからだ。逆に、たいした知識が無くても『時間の先読み能力』さえあれば、乏しい知識を応用して状況を打開することが可能である。だから、現実世界では「頭がよい(この場合は知識量の有無を指す)はずの人間が、現実に対応できない(この場合は時間の先読み能力を指す)ために四苦八苦する」という状況が往々にして発生する。どちらのアビリティが現実社会で重要かは、改めて検討する必要はないでしょ。
人間は知識が無くても生きていくことはできるが、先読み能力がなければ生きていくことは困難、あるいは常軌を逸した苦痛を伴うのは必定で、いくら「社会が悪い。お前らは何も分かっていない(この場合は知識の有無を指す)」と叫んでも周囲からせせら笑われるのが関の山である。先読み能力がないことが露呈した段階で足元を見られるのだ。
そして、現実社会でもっとも嫌がられるのは「相手の先読み能力をつぶしてしまう」、すなわち相手の意表を突いて行動するタイプの人間である。何をしてくるか分からないので、相手がパニック状態に陥ってしまうのだ。
………などと偉そうに能書きをたれているが、実はまだ頭が馬鹿になったままなので、推敲作業中に見つけたかつての知人編集者が作っている雑誌の内容に皆で激昂(もちろん、この人物に一片の過失もありません)し、「何が××じゃ。チャンスがあったら編集部に遊びに行ったろか」と気勢を上げている自分が怖い。相手の意表を突くテロ行為は、往々にしてこういった精神状況下で発生する。
皆様も寝不足にはご注意を。
一番の懸念は、繰り返しになるが私のシミュレーションよりも遥かに事前発注が多いことだろう。予想よりも2割以上は多めで、市場へのだぶつきが懸念されるというか、あばばばば。まあ、それだけ営業が頑張ってくれた証拠なんだけど、何事も高望みはいけないよね。
作業終了後は脳へのダメージを回復することに努める。睡眠時間を削って仕事をしていると、自分があっという間に馬鹿になっていく様子が理解できて面白いことは面白いのだけれど、これが恒常化すると洒落にならない。
寝不足、もしくは寝過ぎは脳のシミュレーション能力、つまり「時間を先読みする能力」をてきめんに駄目にする。たとえば、私が道を歩いているとしよう。そこに、反対側から人が歩いてくるとしよう。脳が正常の場合は、「このままでは相手にぶつかってしまう」とシミュレーション能力=『時間の先読み能力』が作動して、相手が移動する方向とは逆の方向を予測して、自分の身体を移動させる。ところが、脳が正常に作動していない場合には、『時間の先読み能力』が作動しないので、そのまま相手に激突するか、相手に道を譲ってもらうしかないわけだ。
上記のような脳の状態を、私は「馬鹿」とか「駄目」と称している。しばしば勘違いされるが、頭が馬鹿になるのと、知識の有無にはそれほど大きな相関性はない。何故なら、頭が馬鹿になっていると、脳内に蓄えた知識を状況に応じて使っていくことができないからだ。逆に、たいした知識が無くても『時間の先読み能力』さえあれば、乏しい知識を応用して状況を打開することが可能である。だから、現実世界では「頭がよい(この場合は知識量の有無を指す)はずの人間が、現実に対応できない(この場合は時間の先読み能力を指す)ために四苦八苦する」という状況が往々にして発生する。どちらのアビリティが現実社会で重要かは、改めて検討する必要はないでしょ。
人間は知識が無くても生きていくことはできるが、先読み能力がなければ生きていくことは困難、あるいは常軌を逸した苦痛を伴うのは必定で、いくら「社会が悪い。お前らは何も分かっていない(この場合は知識の有無を指す)」と叫んでも周囲からせせら笑われるのが関の山である。先読み能力がないことが露呈した段階で足元を見られるのだ。
そして、現実社会でもっとも嫌がられるのは「相手の先読み能力をつぶしてしまう」、すなわち相手の意表を突いて行動するタイプの人間である。何をしてくるか分からないので、相手がパニック状態に陥ってしまうのだ。
………などと偉そうに能書きをたれているが、実はまだ頭が馬鹿になったままなので、推敲作業中に見つけたかつての知人編集者が作っている雑誌の内容に皆で激昂(もちろん、この人物に一片の過失もありません)し、「何が××じゃ。チャンスがあったら編集部に遊びに行ったろか」と気勢を上げている自分が怖い。相手の意表を突くテロ行為は、往々にしてこういった精神状況下で発生する。
皆様も寝不足にはご注意を。
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