王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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ようやっと仕事が一段落。撮影を1本済ませれば、今月のスケジュールが消化できる目処が立った。もちろん、今後は撮影した素材物を延々と編集する作業が残っており、編集としてはこっちの方が本番なんだけど、とりあえず写真を撮り終えたというだけでも安心感が違う。
この間に起こった出来事は色々あって、瀬島龍三の死亡や福田首相の誕生にも言及したかったのだが、個人的に一番気にかかっていたのは、京都で起きた巡査部長の殺人事件。以下がその記事。
[京都・父殺害]16歳少女、手おので首切る「嫌いだった」2007年09月17日20時33分
18日午前4時40分ごろ、京都府京田辺市、京都府警南署交通課の男性巡査部長(45)宅から女性の声で「家族が首を切られた」と119番通報があった。
府警田辺署員が、2階寝室のベッドで巡査部長が首を切られて死亡しているのを発見、屋内で血の付いた手おの(刃渡り11センチ、柄約30センチ)が見つかった。
同居している専門学校生の次女(16)が「私が切りつけた。父が嫌いだった」
と供述したため、殺人容疑で緊急逮捕した。
で、案の定というかこの事件をマスコミがアニメやゲームの悪影響だと無茶な難癖をつけはじめ、その犠牲になったのが『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』の2本。どちらも、ゲームを原作にアニメ化された作品で、なおかつ少女とゴア(gore=流血事件、殺人、暴力)を扱っていたために狙われたようだ。このあおりを受けて、奇しくも『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』の、それぞれ第12話は放映中止に追い込まれたが、どちらも事件とは無関係なことは明白である。事件と作品の類似点がないんだから、これを関連づけるのには無理があるのだ。ファンは迷惑千万だったろう。
実はこの一件に関して、私は他人事じゃなかった。理由は簡単で、今回の事件と要素「だけ」はばっちり被っている作品を発表したばかりだったからだ。『Furtive Mind』がそうだ。この作品と事件の類似点は、
1)主人公の父親が警官で、幼少期の主人公に虐待を繰り返していた。
2)ゴスロリの少女が登場し、刃物で危害を加える。
で、やり玉に挙げられる可能性があったのだ。Зонаに書き込んで下さった方によると、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』ではゴスロリ少女が斧で兵士の頭を次々とたたき割るシーンがあり、『クレイモア』では少女が妖魔と化した父親の首を斧ではねるシーンがあったそうで、知名度の高さからいっても、この2作品は攻撃される危険性が私の作品よりも何万倍も高かったはずだ。
にも関わらず、放送自粛の憂き目にあったのは、『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』。これは、2ちゃんねるのニュー速+の書き込みを、マスコミが参考にしたからではないかと類推されているが、仮にこれが事実だとしたら、あってなきがごとしの理由でアニメやゲームの悪影響を語っていたことになる上に、ニュース板が参考にしているはずのマスコミが、そのニュース板の書き込みを参考にして記事を書いているという、まさしくメタフィクション的な状況が発生していたことになる。
いや、メタフィクションはフィクションの世界だけで十分ですから。
というか、ニュースをフィクションにするなよ。
この間に起こった出来事は色々あって、瀬島龍三の死亡や福田首相の誕生にも言及したかったのだが、個人的に一番気にかかっていたのは、京都で起きた巡査部長の殺人事件。以下がその記事。
[京都・父殺害]16歳少女、手おので首切る「嫌いだった」2007年09月17日20時33分
18日午前4時40分ごろ、京都府京田辺市、京都府警南署交通課の男性巡査部長(45)宅から女性の声で「家族が首を切られた」と119番通報があった。
府警田辺署員が、2階寝室のベッドで巡査部長が首を切られて死亡しているのを発見、屋内で血の付いた手おの(刃渡り11センチ、柄約30センチ)が見つかった。
同居している専門学校生の次女(16)が「私が切りつけた。父が嫌いだった」
と供述したため、殺人容疑で緊急逮捕した。
で、案の定というかこの事件をマスコミがアニメやゲームの悪影響だと無茶な難癖をつけはじめ、その犠牲になったのが『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』の2本。どちらも、ゲームを原作にアニメ化された作品で、なおかつ少女とゴア(gore=流血事件、殺人、暴力)を扱っていたために狙われたようだ。このあおりを受けて、奇しくも『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』の、それぞれ第12話は放映中止に追い込まれたが、どちらも事件とは無関係なことは明白である。事件と作品の類似点がないんだから、これを関連づけるのには無理があるのだ。ファンは迷惑千万だったろう。
実はこの一件に関して、私は他人事じゃなかった。理由は簡単で、今回の事件と要素「だけ」はばっちり被っている作品を発表したばかりだったからだ。『Furtive Mind』がそうだ。この作品と事件の類似点は、
1)主人公の父親が警官で、幼少期の主人公に虐待を繰り返していた。
2)ゴスロリの少女が登場し、刃物で危害を加える。
で、やり玉に挙げられる可能性があったのだ。Зонаに書き込んで下さった方によると、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』ではゴスロリ少女が斧で兵士の頭を次々とたたき割るシーンがあり、『クレイモア』では少女が妖魔と化した父親の首を斧ではねるシーンがあったそうで、知名度の高さからいっても、この2作品は攻撃される危険性が私の作品よりも何万倍も高かったはずだ。
にも関わらず、放送自粛の憂き目にあったのは、『School Days』と『ひぐらしのなく頃に解』。これは、2ちゃんねるのニュー速+の書き込みを、マスコミが参考にしたからではないかと類推されているが、仮にこれが事実だとしたら、あってなきがごとしの理由でアニメやゲームの悪影響を語っていたことになる上に、ニュース板が参考にしているはずのマスコミが、そのニュース板の書き込みを参考にして記事を書いているという、まさしくメタフィクション的な状況が発生していたことになる。
いや、メタフィクションはフィクションの世界だけで十分ですから。
というか、ニュースをフィクションにするなよ。
2件のコメント
[C49]
- 2007-09-29
- 編集
[C50]
きはらんさん
え? 何で? 生首愛は普通だから。
誠は修羅場慣れしていないから、あんなことになっちゃったけど、まあ、何ていうか自分のポジショニングは台所と女の子の間っていうのは基本中の基本だよね。後は、包丁を先端の丸いものに変えておくこと。これも基本。基本がなってないね。
え? 何で? 生首愛は普通だから。
誠は修羅場慣れしていないから、あんなことになっちゃったけど、まあ、何ていうか自分のポジショニングは台所と女の子の間っていうのは基本中の基本だよね。後は、包丁を先端の丸いものに変えておくこと。これも基本。基本がなってないね。
- 2007-09-29
- 編集
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これは事件との関連云々以前に
地上波では放映できないと思います…。
っつーかしなくてよかったかも…。(´Д`;)