王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
Entries
日本経済評論社・柴田敬の置きみやげ
- ジャンル : 政治・経済
- スレッドテーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
本日は児童ポルノ禁止法の容疑で逮捕された心交社の情報収集。わいせつ性が原因なら反対しなければならないし、撮影中の虐待であれば放置という方向で、周囲とも話がまとまる。正直に言うと、実写ロリ系の作品を擁護するのには抵抗がある。子どもはどうしても好きになれないし、子どもが性的に好きな人を擁護するのはもっと好きになれないからね。
私が聞き及んだ範囲では、現在のジュニアアイドル市場というのは供給過多で、モデルプロダクションが5万円程度のギャランティでも女の子の写真集を作りたいという状況なんだそうだ。もちろん、一部の女の子を除けば売り上げは低調で、100アンダーというのもザラ。その損失を、売れっ子の作品で補っているという状態らしい。
これじゃ、内容が過激になるのも当然だが、ロリコンにとって極めて重要な性的要素はモデルの顔(子どもは胸もなければ脚も長くないからね)なので、結果として一時的に売り上げが伸びても顔が好みじゃないと……ってことになるようだ。脚と胸が大事な私にとっては、あんまりぴんと来ない話だが、まあ、そういうもんなんでしょう。性的嗜好は人それぞれって事で。以下はその記事。
「少女過激水着はポルノ」出版社社員逮捕
17歳の女子高生が過激な水着姿で出演するわいせつなDVDを製造したとして、警視庁は16日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、出版社「心交社」(東京都)の社員ら4人を逮捕した。DVDには尻の割れ目などの画像があったが、全裸シーンがない映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。現在、同社などが小中学生らの「TバックDVD」を次々発売しているが、過激化する「ジュニアアイドル」市場にメスが入った格好だ。
警視庁少年育成課に逮捕されたのは、心交社のチーフプロデューサー有金慈青容疑者(34)、ビデオ制作会社の監督ら計4人。調べでは、有金容疑者らは今年2月1日から3日にかけ、インドネシア・バリ島で、当時17歳だった東京都板橋区内の女子高校生の過激な水着姿を撮影し、DVDを製造した疑い。4人は「児童ポルノには該当しない」と容疑を否認しているという。
全裸シーンがなく、水着などの一部着衣がある少女の映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。このDVDは、パッケージに少女の尻の割れ目や、Tバック下着を着用している写真を使用。股(こ)間などをアップで撮影しているほか、水着が陰部に食い込んでいるような映像もあるという。同課は撮影角度やポーズなどから「過激な水着姿もわいせつな映像にあたる」と判断した。
心交社や関係者によると、この少女は今年2月、逮捕された監督らとバリ島に行き、問題のDVDに出演。同DVDは4月に発売された。その後5月、再びバリ島へ行き2作目の撮影に参加。その間、家出したと思った家族が警視庁に相談し発覚したという。心交社側は1作目の販売を6月に打ち切り、2作目は発売中止にしたという。
このDVDは約5500枚製造し、定価3200円で販売した。少女のギャラは約5万円とみられ、同社は「1500枚程度が残っている」としている。同課は近く、心交社なども書類送検する方針。
「ジュニアアイドル」などと呼ばれる少女が、Tバックや小さな水着を着た映像が収録されているDVDは最近、東京・秋葉原などで人気となっている。心交社は、小中学生の過激「TバックDVD」を多種類発売するなど有名だった。
心交社では「これらのDVDが児童ポルノにあたるとは思っていない。(尻の割れ目映像は)ローライズジーンズのファッションのようなもので、Tバックは水着店でも売っているものだ」などと説明している。
[2007年10月17日7時48分 紙面から]
で、心交社の情報収集と平行して、ムックのキャプション書き、新雑誌のページ構成、イラストの確認など雑多な作業に従事。しかし、作業よりも心に引っかかっていたのが『赤いナポレオン』のための資料。いよいよ、鉄道敷設と政治の関係に踏み込んで話を展開させねばならないのだが、私はテッチャンじゃないので明治から昭和初期における鉄道関連の一次資料など持っていないのだ!
知人の鉄道マニアにも片端から電話をかけたが、誰も資料は持っていない。こうなったら、あれだ。最後の手段だよ。というわけで、図書館に行って日本経済評論社の書籍を総ざらい。あった、あった! 松下孝昭という研究者が、『.近代日本の鉄道政策1890~1922年』という本を出していた。この人、陸軍と鉄道敷設の研究もやっていて、こっちの資料もチェックすることを決意。さすが、日本経済評論社様。出版社としての格が違いますな。
ここ20年ぐらいの話だけど、この神保町のマスコット的出版社の書籍を読んでいるかいないかが、昭和史に興味のある本読みの分水嶺になっていて、読んでいないヤツは、にわかか半可通と断定して良いぐらい、質の良い本を出し続けている(もちろん、箸にも棒にも引っかからない本もありますけど)。日本経済評論社の小史にもかいてあるが、これは「忘れられた大経済学者」として知られる柴田敬の置きみやげだそうだ。
虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残すと言うけれども、河上肇に師事し、近衛内閣のブレーンの一人でもあった変則マルキストは、良質な書籍の系譜を残した。学術研究者としては、理想的な人生の退場方法なのかもしれない。ただ、あれだけ頭の良い人物が絡んでも、政府主導の経済計画はどうしようもなかったのだから、現実というのは恐ろしい。
変則マルキストといえば、今年に入って亡くなった今村仁司も面白い著作を多数残していたが、児ポ法反対運動に関わるようになってから、新左翼系の政治関係者とあってちまちま話をしていても、この手の本の話題がまったく出てこなかったので慄然とした記憶がある。一体、これまでどんな本を読んでたんだ? やつらの人生そのものが理解できない。現実というのは恐ろしいね。まったく。
私が聞き及んだ範囲では、現在のジュニアアイドル市場というのは供給過多で、モデルプロダクションが5万円程度のギャランティでも女の子の写真集を作りたいという状況なんだそうだ。もちろん、一部の女の子を除けば売り上げは低調で、100アンダーというのもザラ。その損失を、売れっ子の作品で補っているという状態らしい。
これじゃ、内容が過激になるのも当然だが、ロリコンにとって極めて重要な性的要素はモデルの顔(子どもは胸もなければ脚も長くないからね)なので、結果として一時的に売り上げが伸びても顔が好みじゃないと……ってことになるようだ。脚と胸が大事な私にとっては、あんまりぴんと来ない話だが、まあ、そういうもんなんでしょう。性的嗜好は人それぞれって事で。以下はその記事。
「少女過激水着はポルノ」出版社社員逮捕
17歳の女子高生が過激な水着姿で出演するわいせつなDVDを製造したとして、警視庁は16日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、出版社「心交社」(東京都)の社員ら4人を逮捕した。DVDには尻の割れ目などの画像があったが、全裸シーンがない映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。現在、同社などが小中学生らの「TバックDVD」を次々発売しているが、過激化する「ジュニアアイドル」市場にメスが入った格好だ。
警視庁少年育成課に逮捕されたのは、心交社のチーフプロデューサー有金慈青容疑者(34)、ビデオ制作会社の監督ら計4人。調べでは、有金容疑者らは今年2月1日から3日にかけ、インドネシア・バリ島で、当時17歳だった東京都板橋区内の女子高校生の過激な水着姿を撮影し、DVDを製造した疑い。4人は「児童ポルノには該当しない」と容疑を否認しているという。
全裸シーンがなく、水着などの一部着衣がある少女の映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。このDVDは、パッケージに少女の尻の割れ目や、Tバック下着を着用している写真を使用。股(こ)間などをアップで撮影しているほか、水着が陰部に食い込んでいるような映像もあるという。同課は撮影角度やポーズなどから「過激な水着姿もわいせつな映像にあたる」と判断した。
心交社や関係者によると、この少女は今年2月、逮捕された監督らとバリ島に行き、問題のDVDに出演。同DVDは4月に発売された。その後5月、再びバリ島へ行き2作目の撮影に参加。その間、家出したと思った家族が警視庁に相談し発覚したという。心交社側は1作目の販売を6月に打ち切り、2作目は発売中止にしたという。
このDVDは約5500枚製造し、定価3200円で販売した。少女のギャラは約5万円とみられ、同社は「1500枚程度が残っている」としている。同課は近く、心交社なども書類送検する方針。
「ジュニアアイドル」などと呼ばれる少女が、Tバックや小さな水着を着た映像が収録されているDVDは最近、東京・秋葉原などで人気となっている。心交社は、小中学生の過激「TバックDVD」を多種類発売するなど有名だった。
心交社では「これらのDVDが児童ポルノにあたるとは思っていない。(尻の割れ目映像は)ローライズジーンズのファッションのようなもので、Tバックは水着店でも売っているものだ」などと説明している。
[2007年10月17日7時48分 紙面から]
で、心交社の情報収集と平行して、ムックのキャプション書き、新雑誌のページ構成、イラストの確認など雑多な作業に従事。しかし、作業よりも心に引っかかっていたのが『赤いナポレオン』のための資料。いよいよ、鉄道敷設と政治の関係に踏み込んで話を展開させねばならないのだが、私はテッチャンじゃないので明治から昭和初期における鉄道関連の一次資料など持っていないのだ!
知人の鉄道マニアにも片端から電話をかけたが、誰も資料は持っていない。こうなったら、あれだ。最後の手段だよ。というわけで、図書館に行って日本経済評論社の書籍を総ざらい。あった、あった! 松下孝昭という研究者が、『.近代日本の鉄道政策1890~1922年』という本を出していた。この人、陸軍と鉄道敷設の研究もやっていて、こっちの資料もチェックすることを決意。さすが、日本経済評論社様。出版社としての格が違いますな。
ここ20年ぐらいの話だけど、この神保町のマスコット的出版社の書籍を読んでいるかいないかが、昭和史に興味のある本読みの分水嶺になっていて、読んでいないヤツは、にわかか半可通と断定して良いぐらい、質の良い本を出し続けている(もちろん、箸にも棒にも引っかからない本もありますけど)。日本経済評論社の小史にもかいてあるが、これは「忘れられた大経済学者」として知られる柴田敬の置きみやげだそうだ。
虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残すと言うけれども、河上肇に師事し、近衛内閣のブレーンの一人でもあった変則マルキストは、良質な書籍の系譜を残した。学術研究者としては、理想的な人生の退場方法なのかもしれない。ただ、あれだけ頭の良い人物が絡んでも、政府主導の経済計画はどうしようもなかったのだから、現実というのは恐ろしい。
変則マルキストといえば、今年に入って亡くなった今村仁司も面白い著作を多数残していたが、児ポ法反対運動に関わるようになってから、新左翼系の政治関係者とあってちまちま話をしていても、この手の本の話題がまったく出てこなかったので慄然とした記憶がある。一体、これまでどんな本を読んでたんだ? やつらの人生そのものが理解できない。現実というのは恐ろしいね。まったく。
1件のコメント
[C4376] 拝見しました。
- 2011-09-02
- 編集
コメントの投稿
3件のトラックバック
- トラックバックURL
- http://toriyamazine.blog.2nt.com/tb.php/87-abbe5920
- この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
鉄道狂いなのですか。これもたのしい。