王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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若い頃のアクセル・ローズが表紙だったので、反射的に『ローリング・ストーン日本語版』の11月号を購入。「うわー、懐かしいっ!」と大喜びをしていたのもつかの間、誌面にあったThe New American WITCH HUNT(アメリカの新しい魔女狩り)という記事に目が釘付けに。NBCデイトラインで高視聴率をとった番組、『プレデターを捕まえて』(7月放送)の紹介と内幕暴露が主な内容だが、あまりの凄まじさに陰鬱な気分になる。
プレデター(捕食者)、あるいはセクシャルプレデター(性的な捕食者)とはアメリカで広まった小児性愛者の別称で、この番組はそのタイトル通り小児性愛者をおとり捜査でひっかけて、カメラのある場所まで誘導して取り押さえる、というもの。
違法捜査じゃないかって? その通り。ただし、それは警官が関わった場合の話。この番組を事実上指揮しているのは、パヴァーテッド・ジャスティス(Perverted Justice)というネット自警団。彼らは一般市民なので、警察の服務規程には縛られない。ので、おとり捜査はやり放題。酷い場合になると、接触を一度断った小児性愛者を説得してまでおびき出すこともあるそうだ。
この自警団は、実質的に警察の下請け的な役割を担っており、TVからの報酬で莫大な活動資金を得ている。なるほど、日本の警察が民間人にやらせている、インターネットホットラインセンターとかガーディアンエンジェルの元ネタはここだったのねん。
パヴァーテッド・ジャスティスの場合、ザビエル・ヴォン・アークという狂信的なロリコンハンターよって独裁的な運営がなされており、反対者は容赦なくつるし上げられる。これは、洋の東西を問わず表現規制推進派に共通のパターンで、極めて少数の狂信者がマスコミ、警察とつるんで組織を大きく見せることで、実力以上の威圧感を与えるというものだ。
しかし、記事でも指摘されているように、実際の性的虐待者の9割は、児童と以前からの顔見知り。性犯罪者の再犯率は低く、ネットで性犯罪に巻き込まれた未成年者の数は、アメリカ国内で1152人に過ぎない。しかも、その半数は警察のおとり捜査。つまり、実数は576人。
これに対して、NBCは日本のテレビ局と同様に「ネットには約5万人のプレデターが存在する」と虚偽報道。どこかのジャーナリスト(大谷昭宏のことですよ)や、どこかの宗教関係者(宮本潤子のことですよ)が辿った道のりと、あまりにもそっくりなので驚いたよ。せめて、日本オリジナルの詐欺テクニックはないのかいと思ってしまう。
しかし、これだけ両者のパターンが似ているということは、アメリカで起こったことが日本でも起こる可能性が高いことの証左に他ならない。いずれTV局、警察、自警団がつるんで同様の行為に出てくるかもしれない。小児性愛者に対する法律が厳しくなったアメリカでは、潜在的に逮捕される可能性がある小児性愛者の数は、多く見積もって60万人とされているそうだから、これは防犯警察にとって一大金脈だろう。
せめて、日本ではこのような事態が起こらないことを祈るのみだが、おとり捜査に引っかかり、子どもとファックする事で頭の中がいっぱいになって、のこのこ顔をさらす間抜けを擁護することは難しい。アメリカでは、まっとうな児童保護団体がNBCの行為に懸念を表明しているが、どうなることやら……って、実際に日本で同じことが起こったら、どうなるかはある程度見当はついてるんだけどね。2次元でも3次元でも大丈夫な小児性愛者なんて死ぬほどいるわけだし。
プレデター(捕食者)、あるいはセクシャルプレデター(性的な捕食者)とはアメリカで広まった小児性愛者の別称で、この番組はそのタイトル通り小児性愛者をおとり捜査でひっかけて、カメラのある場所まで誘導して取り押さえる、というもの。
違法捜査じゃないかって? その通り。ただし、それは警官が関わった場合の話。この番組を事実上指揮しているのは、パヴァーテッド・ジャスティス(Perverted Justice)というネット自警団。彼らは一般市民なので、警察の服務規程には縛られない。ので、おとり捜査はやり放題。酷い場合になると、接触を一度断った小児性愛者を説得してまでおびき出すこともあるそうだ。
この自警団は、実質的に警察の下請け的な役割を担っており、TVからの報酬で莫大な活動資金を得ている。なるほど、日本の警察が民間人にやらせている、インターネットホットラインセンターとかガーディアンエンジェルの元ネタはここだったのねん。
パヴァーテッド・ジャスティスの場合、ザビエル・ヴォン・アークという狂信的なロリコンハンターよって独裁的な運営がなされており、反対者は容赦なくつるし上げられる。これは、洋の東西を問わず表現規制推進派に共通のパターンで、極めて少数の狂信者がマスコミ、警察とつるんで組織を大きく見せることで、実力以上の威圧感を与えるというものだ。
しかし、記事でも指摘されているように、実際の性的虐待者の9割は、児童と以前からの顔見知り。性犯罪者の再犯率は低く、ネットで性犯罪に巻き込まれた未成年者の数は、アメリカ国内で1152人に過ぎない。しかも、その半数は警察のおとり捜査。つまり、実数は576人。
これに対して、NBCは日本のテレビ局と同様に「ネットには約5万人のプレデターが存在する」と虚偽報道。どこかのジャーナリスト(大谷昭宏のことですよ)や、どこかの宗教関係者(宮本潤子のことですよ)が辿った道のりと、あまりにもそっくりなので驚いたよ。せめて、日本オリジナルの詐欺テクニックはないのかいと思ってしまう。
しかし、これだけ両者のパターンが似ているということは、アメリカで起こったことが日本でも起こる可能性が高いことの証左に他ならない。いずれTV局、警察、自警団がつるんで同様の行為に出てくるかもしれない。小児性愛者に対する法律が厳しくなったアメリカでは、潜在的に逮捕される可能性がある小児性愛者の数は、多く見積もって60万人とされているそうだから、これは防犯警察にとって一大金脈だろう。
せめて、日本ではこのような事態が起こらないことを祈るのみだが、おとり捜査に引っかかり、子どもとファックする事で頭の中がいっぱいになって、のこのこ顔をさらす間抜けを擁護することは難しい。アメリカでは、まっとうな児童保護団体がNBCの行為に懸念を表明しているが、どうなることやら……って、実際に日本で同じことが起こったら、どうなるかはある程度見当はついてるんだけどね。2次元でも3次元でも大丈夫な小児性愛者なんて死ぬほどいるわけだし。
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