王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
Entries
「ありがとうございます。それで、どうして香蘭は彼の命令で動くんですか?」
上司から冷たい水を受け取ったさくらは、軽く会釈をしてからペットボトルのキャップを開封した。彼女はボトルの底を斜めに持ち上げて、冷たい水を無造作に喉奥へと流し込んでいく。
「香蘭自身も自分の判断で動くことはある。でも、彼女は基本的に十三君の命令しか受け付けない。彼はこの世界に香蘭を呼び寄せた人間の親族なんだ」
「その呼び出した人は誰なんですか?」
「十三君のお祖父さんだ。名前は団一。旧陸軍の将校だった」
「じゃあ、私たちの先輩?」
「ああ。そうでなければ、あんな事は不可能だったろうね」
「あんなことって?」
部下から質問を受けた寸楽は、飲みかけのペットボトルを片手に持ったまま、大股で部屋の隅から隅へと往来を開始した。やがて歩みを止めた1等陸尉は、大きく深呼吸をしてから、
「香蘭だけではなく、人外の力を持った存在をこの世界に召還するためには、短時間で大量の生贄を捧げる必要があるんだ」
と事情を打ち明ける。
「生贄って、要するに人を殺すってことですか?」
「そうだよ。それも、1人や2人じゃない。万単位で殺さないと駄目だ」
「だから、軍人でなければ難しかったんですね?」
「そうだよ。良いところに気が付いたね」
「でも、昔の日本って、原爆持ってませんでしたよね?」
小首を傾げるさくらを目にした寸楽は、微苦笑を浮かべながらペットボトルのキャップを締め直した。彼は封を施したプラスティック製のボトルを筒に見立てて両手で掴み、キャップ部分を3等陸尉に向ける。
「大量殺人はもっと簡単な武器でできる。ほら、こうやってバババババーッって感じでね」
「自動小銃ですか?」
「昔はそんな便利な武器はなかったよ。重機関銃だ」
「あぁ、重機ですか。でも、相手が隠れていたら撃てないじゃないですか」
「隠れてなければ撃てるさ」
「?」
「戦場で投降してきた捕虜を殺せばいい」
「それ……犯罪じゃないんですか?」
「ハーグ陸戦規定違反だね」
「その、団一さんは、どこでそんなことを?」
「日中戦争だ。団は第3師団の将校だった」
「そんな人に、捕虜を虐殺する命令が出せたんですか?」
初めて耳にした事実に生唾を飲み込んださくらは、ペットボトルの腹を指で圧迫した。押されたボトルが乾いた音を立てると、1等陸尉は軽くうなずいて、
「出せなければ、香蘭がこの世界にいるわけがない」
と断言する。
さくらは両手で頭を抱え、日中戦争について思いを巡らそうとしたが、一片の知識も浮かんでこなかった。彼女がかっと両眼を見開いて毛髪を掻きむしっていると、事情を察した寸楽はペットボトルを卓上に置き、部下の頭を手のひらで軽く叩く。
「日中戦争のこと、何も知らないんだな?」
「すいません! 私、馬鹿です!」
「でも、さくら君は一般大学卒業組だよね? 陸上自衛隊の女性一般幹部候補生の募集人員って、たったの15名じゃなかったっけ? 凄い狭き門だったような気が……」
「テストが5択のマークシートだったから、鉛筆転がして決めたら合格しました!」
「そ、それで、よく元の大学も受かったねぇ」
「国粋武道大学の試験は筆記で合格したかどうかは分からないです。実技で懸垂を1時間以上やったら、試験監督がもう良いって言って合格にしてくれました」
「君は大学時代からスポーツ万能で、ちょっとした有名人だったからね」
「あの頃は調子こいててすいません! WBC女子ボクシングフライ級チャンピオンと、女子ムエタイのチャンピオンを掛け持ちしてて、いい気になってました!」
「まあまあ。その君のおかげで、我が赤霧商会は武道グッズのショップとしてリアリティが出ているわけだし……」
「でも、2ちゃんねるのボクシング板で、私への誹謗中傷が酷いんです! 今でも『公衆便女王』とか言われてて……」
「は、はぁ。僕は2ちゃんねるは見ないから、事情が良く分からないんだけど……」
1等陸尉が目を白黒させながらお手上げのポーズを取ろうとすると、さくらは反射的にテーブルに駆け上がった。赤い超ミニのワンピースという、自衛官には似つかわしくない格好をした若い女性は、上司の太い首にしがみつくと、すがるような目つきで、
「確かに、あの頃は自分のことを女王様だと思ってました。チャンピオンは何でも許されると思ってました。だから、いろんなジムの会長さんを片っ端からつまんで喰ってました。でも、今はああいうのはいけないことだって、よく分かってます。信じて下さい」
と言わなくても良い過去を大声で告白し始める。
「ちょ、ちょっと、さくら君。落ち着くんだ」
「私、店長に嫌われたくないんです。『公衆便女王』なんてあだ名がばれて、サイテーの女だって思われたら生きていけません」
「大丈夫。大丈夫だよ、さくら君。君の性癖はよく知っている。何せ、市ヶ谷の1佐以上の階級で、君と関係しなかった将官はEDの人だけだったからね」
「酷いです、店長! ゲイの人とも関係してません!」
「あ……そうなんだ」
「はい! 信じて下さい。それなのに、みんな私の事を今度は『市ヶ谷のラプター』って非難し始めて……。私、誰彼構わずセックスしていたわけじゃないのに!」
「そうだね。そうだとも。分かってる。分かってるよ、さくら君。でもね、君が見境なく将官と関係を結んでしまったために、防衛省の人間関係が破壊されちゃってね。危うく我が国の国防が……」
「だから、見境がないなんて嘘です! 私、加齢臭のする人じゃないと興奮できません!」
さくらの口が弁解にならない弁解をしているうちに、彼女の腕はいつの間にかすうっと寸楽の首に吸い付き、少しずつ頸動脈を締め上げていた。視界が暗くなり、意識があやふやになったところで、部下が自分を眠らそうとしていることに気づいた1等陸尉は、すかさず片腕を彼女の股間に伸ばし、中指で下着の上から排泄器官を一撃する。
「あっ!」
肺から喉に息が漏れたような悲鳴を発した3等陸尉は、上司の首に巻き付けていた腕を緩め、テーブルの上にすとんと尻餅をつくと、右手の人差し指を歯の間に挟みつつ、
「あの……今日はアナルですか?」
と顔を赤らめて上目遣いになった。深いため息をついた寸楽は、苦虫を噛み潰したような面持ちになり、太い首を分厚い手で揉みながら、
「何を血迷っているんだ、さくら君。さっき説明した通りだ。これから僕たちは団家に行って、十三君と会って、書類にサインをしてもらう。アナルセックスはしない」
と駄々っ子をあやすような口調で部下に説明をする。
「そんな……せっかく盛り上がってきたところなのに」
「君は上司にスリーパーホールドをかけるのを盛り上がると言うのかい?」
「あの、太股で締めた方が良かったですか? そっちも得意なんですけど」
「僕にはそういう趣味はないし、これ以上プレイをしたがるようなら、EDの将官をけしかけて、君を広報担当に左遷した上で与那国島に派遣するよ。あそこは陸自の基地候補だから、地域住民との折衝が必要なんだ。ただし、人口は2000人に満たない南の小島だけどね。君のおいたも限界が……」
「すいません! もう、逆らいません! だから、いつまでも私を側において下さい! 命令は何でも聞きます! だから、その何とか島だけは勘弁して下さい!」
長い手足を縮こまらせたさくらは、テーブルの上で正座をすると、上司に向かって土下座をした。よれたネクタイを元に戻した寸楽は、右の手のひらを上に向けて部下に差し出すと、
「お手」
と一言だけ命令する。
3等陸尉は額をテーブルの板に押しつけたまま、恐る恐る左腕を1等陸尉に差し出した。寸楽はさくらの手首にはまっているデジタル表示式のランニングウォッチに触れると、素早くボタンを操作をしてタイマー機能が正常に作動するか動作を確認する。
「よし。顔を上げて」
時計を調べ終えた上司の言いつけを聞いたさくらは、恐る恐る面を上げた。両腕を胸元で組んだ寸楽は部下を見下ろしつつ、
「そろそろ、真面目にいこうか?」
と落ち着いてはいるが有無を言わさぬ声音で彼女に念を押しにかかる。
上司から冷たい水を受け取ったさくらは、軽く会釈をしてからペットボトルのキャップを開封した。彼女はボトルの底を斜めに持ち上げて、冷たい水を無造作に喉奥へと流し込んでいく。
「香蘭自身も自分の判断で動くことはある。でも、彼女は基本的に十三君の命令しか受け付けない。彼はこの世界に香蘭を呼び寄せた人間の親族なんだ」
「その呼び出した人は誰なんですか?」
「十三君のお祖父さんだ。名前は団一。旧陸軍の将校だった」
「じゃあ、私たちの先輩?」
「ああ。そうでなければ、あんな事は不可能だったろうね」
「あんなことって?」
部下から質問を受けた寸楽は、飲みかけのペットボトルを片手に持ったまま、大股で部屋の隅から隅へと往来を開始した。やがて歩みを止めた1等陸尉は、大きく深呼吸をしてから、
「香蘭だけではなく、人外の力を持った存在をこの世界に召還するためには、短時間で大量の生贄を捧げる必要があるんだ」
と事情を打ち明ける。
「生贄って、要するに人を殺すってことですか?」
「そうだよ。それも、1人や2人じゃない。万単位で殺さないと駄目だ」
「だから、軍人でなければ難しかったんですね?」
「そうだよ。良いところに気が付いたね」
「でも、昔の日本って、原爆持ってませんでしたよね?」
小首を傾げるさくらを目にした寸楽は、微苦笑を浮かべながらペットボトルのキャップを締め直した。彼は封を施したプラスティック製のボトルを筒に見立てて両手で掴み、キャップ部分を3等陸尉に向ける。
「大量殺人はもっと簡単な武器でできる。ほら、こうやってバババババーッって感じでね」
「自動小銃ですか?」
「昔はそんな便利な武器はなかったよ。重機関銃だ」
「あぁ、重機ですか。でも、相手が隠れていたら撃てないじゃないですか」
「隠れてなければ撃てるさ」
「?」
「戦場で投降してきた捕虜を殺せばいい」
「それ……犯罪じゃないんですか?」
「ハーグ陸戦規定違反だね」
「その、団一さんは、どこでそんなことを?」
「日中戦争だ。団は第3師団の将校だった」
「そんな人に、捕虜を虐殺する命令が出せたんですか?」
初めて耳にした事実に生唾を飲み込んださくらは、ペットボトルの腹を指で圧迫した。押されたボトルが乾いた音を立てると、1等陸尉は軽くうなずいて、
「出せなければ、香蘭がこの世界にいるわけがない」
と断言する。
さくらは両手で頭を抱え、日中戦争について思いを巡らそうとしたが、一片の知識も浮かんでこなかった。彼女がかっと両眼を見開いて毛髪を掻きむしっていると、事情を察した寸楽はペットボトルを卓上に置き、部下の頭を手のひらで軽く叩く。
「日中戦争のこと、何も知らないんだな?」
「すいません! 私、馬鹿です!」
「でも、さくら君は一般大学卒業組だよね? 陸上自衛隊の女性一般幹部候補生の募集人員って、たったの15名じゃなかったっけ? 凄い狭き門だったような気が……」
「テストが5択のマークシートだったから、鉛筆転がして決めたら合格しました!」
「そ、それで、よく元の大学も受かったねぇ」
「国粋武道大学の試験は筆記で合格したかどうかは分からないです。実技で懸垂を1時間以上やったら、試験監督がもう良いって言って合格にしてくれました」
「君は大学時代からスポーツ万能で、ちょっとした有名人だったからね」
「あの頃は調子こいててすいません! WBC女子ボクシングフライ級チャンピオンと、女子ムエタイのチャンピオンを掛け持ちしてて、いい気になってました!」
「まあまあ。その君のおかげで、我が赤霧商会は武道グッズのショップとしてリアリティが出ているわけだし……」
「でも、2ちゃんねるのボクシング板で、私への誹謗中傷が酷いんです! 今でも『公衆便女王』とか言われてて……」
「は、はぁ。僕は2ちゃんねるは見ないから、事情が良く分からないんだけど……」
1等陸尉が目を白黒させながらお手上げのポーズを取ろうとすると、さくらは反射的にテーブルに駆け上がった。赤い超ミニのワンピースという、自衛官には似つかわしくない格好をした若い女性は、上司の太い首にしがみつくと、すがるような目つきで、
「確かに、あの頃は自分のことを女王様だと思ってました。チャンピオンは何でも許されると思ってました。だから、いろんなジムの会長さんを片っ端からつまんで喰ってました。でも、今はああいうのはいけないことだって、よく分かってます。信じて下さい」
と言わなくても良い過去を大声で告白し始める。
「ちょ、ちょっと、さくら君。落ち着くんだ」
「私、店長に嫌われたくないんです。『公衆便女王』なんてあだ名がばれて、サイテーの女だって思われたら生きていけません」
「大丈夫。大丈夫だよ、さくら君。君の性癖はよく知っている。何せ、市ヶ谷の1佐以上の階級で、君と関係しなかった将官はEDの人だけだったからね」
「酷いです、店長! ゲイの人とも関係してません!」
「あ……そうなんだ」
「はい! 信じて下さい。それなのに、みんな私の事を今度は『市ヶ谷のラプター』って非難し始めて……。私、誰彼構わずセックスしていたわけじゃないのに!」
「そうだね。そうだとも。分かってる。分かってるよ、さくら君。でもね、君が見境なく将官と関係を結んでしまったために、防衛省の人間関係が破壊されちゃってね。危うく我が国の国防が……」
「だから、見境がないなんて嘘です! 私、加齢臭のする人じゃないと興奮できません!」
さくらの口が弁解にならない弁解をしているうちに、彼女の腕はいつの間にかすうっと寸楽の首に吸い付き、少しずつ頸動脈を締め上げていた。視界が暗くなり、意識があやふやになったところで、部下が自分を眠らそうとしていることに気づいた1等陸尉は、すかさず片腕を彼女の股間に伸ばし、中指で下着の上から排泄器官を一撃する。
「あっ!」
肺から喉に息が漏れたような悲鳴を発した3等陸尉は、上司の首に巻き付けていた腕を緩め、テーブルの上にすとんと尻餅をつくと、右手の人差し指を歯の間に挟みつつ、
「あの……今日はアナルですか?」
と顔を赤らめて上目遣いになった。深いため息をついた寸楽は、苦虫を噛み潰したような面持ちになり、太い首を分厚い手で揉みながら、
「何を血迷っているんだ、さくら君。さっき説明した通りだ。これから僕たちは団家に行って、十三君と会って、書類にサインをしてもらう。アナルセックスはしない」
と駄々っ子をあやすような口調で部下に説明をする。
「そんな……せっかく盛り上がってきたところなのに」
「君は上司にスリーパーホールドをかけるのを盛り上がると言うのかい?」
「あの、太股で締めた方が良かったですか? そっちも得意なんですけど」
「僕にはそういう趣味はないし、これ以上プレイをしたがるようなら、EDの将官をけしかけて、君を広報担当に左遷した上で与那国島に派遣するよ。あそこは陸自の基地候補だから、地域住民との折衝が必要なんだ。ただし、人口は2000人に満たない南の小島だけどね。君のおいたも限界が……」
「すいません! もう、逆らいません! だから、いつまでも私を側において下さい! 命令は何でも聞きます! だから、その何とか島だけは勘弁して下さい!」
長い手足を縮こまらせたさくらは、テーブルの上で正座をすると、上司に向かって土下座をした。よれたネクタイを元に戻した寸楽は、右の手のひらを上に向けて部下に差し出すと、
「お手」
と一言だけ命令する。
3等陸尉は額をテーブルの板に押しつけたまま、恐る恐る左腕を1等陸尉に差し出した。寸楽はさくらの手首にはまっているデジタル表示式のランニングウォッチに触れると、素早くボタンを操作をしてタイマー機能が正常に作動するか動作を確認する。
「よし。顔を上げて」
時計を調べ終えた上司の言いつけを聞いたさくらは、恐る恐る面を上げた。両腕を胸元で組んだ寸楽は部下を見下ろしつつ、
「そろそろ、真面目にいこうか?」
と落ち着いてはいるが有無を言わさぬ声音で彼女に念を押しにかかる。
26件のコメント
[C3922]
アイドルユニットに検閲の片棒を担がせるのは日本だけじゃないですかね。中国だってやらないんでは。あはは…。
7月からネットカフェで本人確認義務 AKB48が秋葉原で周知
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100627/tky1006271647000-n1.htm
7月からネットカフェで本人確認義務 AKB48が秋葉原で周知
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100627/tky1006271647000-n1.htm
- 2010-06-29
- 編集
[C3927] sugiさん
いやー、社会主義は子供を使った政治活動が大好きですよ。
ヒトラーユーゲント(ナチス)
ピオネール(ソ連)
紅衛兵(中国)
と、調べればわんさか出てきます。
文化大革命の江青は元女優ですし、子供や俳優を使ったプロパガンダは頻繁にやっていたはずです。
ただし、ミニスカはいなかったはずですが。
ヒトラーユーゲント(ナチス)
ピオネール(ソ連)
紅衛兵(中国)
と、調べればわんさか出てきます。
文化大革命の江青は元女優ですし、子供や俳優を使ったプロパガンダは頻繁にやっていたはずです。
ただし、ミニスカはいなかったはずですが。
- 2010-07-01
- 編集
[C3929] ストレートですなあ
さくらたんは(自分に)素直な良い子ですよ。自分からオケツいや墓穴を掘るタイプ結構好きです。もうちょっと年齢が上だとなお良かったんですけど、それはそれとして。
ここで日中戦争とか兵器の発達について何かあるかと思ったんですが、寄り道せずにサクサクいきますねえ。
ここで日中戦争とか兵器の発達について何かあるかと思ったんですが、寄り道せずにサクサクいきますねえ。
- 2010-07-01
- 編集
[C3931] ティーラ・ブラウンの作り方。
コレにはいろいろ異論あったんじゃないでしょーか。
でも、言うまでもなくアイデアの核は「幸運」という遺伝する超能力そのもので、ティーラの作り方自体はそれに説得力を与える言い訳でしかないですらねー。ニーヴン自身もココらがヨタなのは百も承知と思われ。
>もうちょっと年齢が上だとなお良かったんですけど
はげどー。
でも、ワシらにあわせるのは一般性つー観点で間違ってるとは思う、
でも、言うまでもなくアイデアの核は「幸運」という遺伝する超能力そのもので、ティーラの作り方自体はそれに説得力を与える言い訳でしかないですらねー。ニーヴン自身もココらがヨタなのは百も承知と思われ。
>もうちょっと年齢が上だとなお良かったんですけど
はげどー。
でも、ワシらにあわせるのは一般性つー観点で間違ってるとは思う、
- 2010-07-01
- 編集
[C3932] ららーらー
ら?どうも電気屋さんとは趣味がかぶりすぎてて怖いw
ティーラ・ブラウン=キリコ・キュービーという理解でOK?
ちなみに私は25択で鉛筆転がして合格したことがありますw(ああ、勉強の歌が聞こえてくるよ~)
ティーラ・ブラウン=キリコ・キュービーという理解でOK?
ちなみに私は25択で鉛筆転がして合格したことがありますw(ああ、勉強の歌が聞こえてくるよ~)
- 2010-07-01
- 編集
[C3933] 鳥山仁さん
>社会主義は子供を使った政治活動が大好きですよ。
AKB起用もその流れを汲むものだとすれば、やはり日本は世界一進んだ社会主義国といわれるだけのことはありますな。はっはっは……はぁ。
AKB起用もその流れを汲むものだとすれば、やはり日本は世界一進んだ社会主義国といわれるだけのことはありますな。はっはっは……はぁ。
- 2010-07-02
- 編集
[C3934] Anchangさん
ブログで読むものですし、サクサク逝った方が良いかなというのが一番の理由ですね。余談になりますが、日本の92式重機関銃を生産していた会社は、戦後にJUKIというミシン生産会社になっています。工業用ミシンの生産世界一の企業で、重機関銃の技術が生かされていたりします。名前を見ると、元々がどんな会社だったのかが一発で分かって面白いですよね。
- 2010-07-02
- 編集
[C3935] 電気屋さん
リングワールドと軌道エレベーターは、うちらの世代のSFマニアにとっては一種のアイコンですからね。その後にサイバーパンクが流行り、機械的ガジェットが廃れて電子工学に移行するわけですが、ここで日本SFの命運は尽きました。
作家・編集に対して言いたいことは色々あるんですが、読者を馬鹿にして自分たちが真面目に勉強せず、安易な方向に流れたツケで、背景には大学卒業者に占める理工系の割合が先進諸国に比べると低いという社会状況があります。
作家・編集に対して言いたいことは色々あるんですが、読者を馬鹿にして自分たちが真面目に勉強せず、安易な方向に流れたツケで、背景には大学卒業者に占める理工系の割合が先進諸国に比べると低いという社会状況があります。
- 2010-07-02
- 編集
[C3936] sugiさん
元々、社会主義と警察・軍隊の親和性は高く、社会主義体制を成立させた国は、ほぼ例外なくこれらの組織を取り込んでいるんですが、日本社会党・日本共産党は戦後に反米・反皇室に執心せざるを得ず、これらの組織と結託できなかった隙に、自民党左派がケインズ経済学を援用したばらまき理論で公共事業で国内の均衡発展を目指し、これが実質的な社会主義的な役割を果たしていました。
しかし、中国との貿易額増大によるデフレ発生が原因で、公共事業によるサイクルが破綻した段階で日本の社会主義は衰退し、残っているのは大量の公務員をどうするかです。地方公務員も合わせれば、四国の総人口を超える「税金で喰ってる人」をどうにかしない限り、消費税アップなんて寝言は誰も聞きませんよね。リストラしないで再建できる民間企業がありますか?
しかし、中国との貿易額増大によるデフレ発生が原因で、公共事業によるサイクルが破綻した段階で日本の社会主義は衰退し、残っているのは大量の公務員をどうするかです。地方公務員も合わせれば、四国の総人口を超える「税金で喰ってる人」をどうにかしない限り、消費税アップなんて寝言は誰も聞きませんよね。リストラしないで再建できる民間企業がありますか?
- 2010-07-02
- 編集
[C3939] ジューキって重機関銃のジューキだったのか。
勉強になりました。
日本のコアなSFは量的にはおさみしいですが、細々ながら高品質な作品が途絶えてるワケじゃないので、作家、編集者を強く攻める気にはならんですナ。
理科の、あるいはリクツの楽しさをわかる人が少なかったってのがガジェットを卒業できなかった理由かなー、て思う。
あと、Sciense-FictionがSukoshi-Fushigiに負けた、みたいなんもあるんでないかなー。
>ティーラ・ブラウン=キリコ・キュービーという理解でOK?
うん、外れてないと思う。作られた存在ってのも一緒だしね。
日本のコアなSFは量的にはおさみしいですが、細々ながら高品質な作品が途絶えてるワケじゃないので、作家、編集者を強く攻める気にはならんですナ。
理科の、あるいはリクツの楽しさをわかる人が少なかったってのがガジェットを卒業できなかった理由かなー、て思う。
あと、Sciense-FictionがSukoshi-Fushigiに負けた、みたいなんもあるんでないかなー。
>ティーラ・ブラウン=キリコ・キュービーという理解でOK?
うん、外れてないと思う。作られた存在ってのも一緒だしね。
- 2010-07-02
- 編集
[C3940] 鳥山仁さん
>地方公務員も合わせれば、四国の総人口を超える「税金で喰ってる人」をどうにかしない限り、消費税アップなんて寝言は誰も聞きませんよね。
同感です。しかし、菅がいきなり消費税増税を言い出だしたのはワケが分かりません。これはあれですか、「財務省に洗脳されちゃった」ってやつなんでしょうか。「無駄はまだ削れる。消費税増税の話はその後」という小沢のほうがずっとマシですよ。
日本の場合、正規雇用が3300万人で、公務員がそのうち540万人だそうです。
つまり、正規に雇用されている労働者6人のうち1人が公務員ということになります。
どう見ても公務員の割合が非常に高いように思えるのですが、世間では逆に少ないという意見もあるようですね。「欧米の公務員の数と比較すると日本の公務員の数は少ない、むしろ増員が必要」みたいな意見をしばしば見かけます。
これは、実は欧米こそが日本を上回る官僚主導国家ということなのか、それとも統計のカラクリで欧米が多く見えているだけなのか、どっちなんでしょうね。
同感です。しかし、菅がいきなり消費税増税を言い出だしたのはワケが分かりません。これはあれですか、「財務省に洗脳されちゃった」ってやつなんでしょうか。「無駄はまだ削れる。消費税増税の話はその後」という小沢のほうがずっとマシですよ。
日本の場合、正規雇用が3300万人で、公務員がそのうち540万人だそうです。
つまり、正規に雇用されている労働者6人のうち1人が公務員ということになります。
どう見ても公務員の割合が非常に高いように思えるのですが、世間では逆に少ないという意見もあるようですね。「欧米の公務員の数と比較すると日本の公務員の数は少ない、むしろ増員が必要」みたいな意見をしばしば見かけます。
これは、実は欧米こそが日本を上回る官僚主導国家ということなのか、それとも統計のカラクリで欧米が多く見えているだけなのか、どっちなんでしょうね。
- 2010-07-03
- 編集
[C3941] sugiさん
秘密は公務員の年収にあります。
日本の国家公務員の平均年収は662.7万円、地方公務員の平均年収は728.2万円、独立行政法人で732.6万円です。
ちなみに各国の公務員の平均収入は、
ドイツ 355万円
イギリス 410万円
カナダ 320万円
フランス 310万円
アメリカ340万円
です。
そして、日本人の上場企業の平均収入は589.3万円、
民間企業全体の平均収入は434.9万円になります。
収入換算すると、日本人は欧米諸国の2倍の負担を強いられていることになり、これに従い人口当たりの公務員数に単純に2を掛けると欧米の水準よりも高い数値が出ます。日本よりも高い数値の国は先進諸国ではフランスだけです。
典型的な「数字のマジック」ですね。
日本の国家公務員の平均年収は662.7万円、地方公務員の平均年収は728.2万円、独立行政法人で732.6万円です。
ちなみに各国の公務員の平均収入は、
ドイツ 355万円
イギリス 410万円
カナダ 320万円
フランス 310万円
アメリカ340万円
です。
そして、日本人の上場企業の平均収入は589.3万円、
民間企業全体の平均収入は434.9万円になります。
収入換算すると、日本人は欧米諸国の2倍の負担を強いられていることになり、これに従い人口当たりの公務員数に単純に2を掛けると欧米の水準よりも高い数値が出ます。日本よりも高い数値の国は先進諸国ではフランスだけです。
典型的な「数字のマジック」ですね。
- 2010-07-03
- 編集
[C3943] 役人はバカでも務まる
こんなんがあるから阿久根のキチガイが再選されるんだよなー。
彼は単に独裁と復讐がしたいだけじゃあるんだが、そのための「議員半減、職員減給」って政策の、特に市職員に関する部分自体はそれほど間違ってるワケじゃない。やり方は大間違いどころか違法だけど。
役人の仕事ってのは昨日と同じ今日、今日と同じ明日を目指すものであって、キホン前例踏襲ですから有能である必要はなく、単にマジメでありさえすればいい。
安定性はサイコーなんだし、収集なんて並以下であるべき。
ホントに有能な方には民間で存分に腕を振るってもらえば良いし、そーすべき。
ただマジメにコツコツ、愚直にやらせていただきます!な方にはお役所でジミにやっていただければいい。
ライフスタイルの志向としてもそのがなじむってもんじゃない?意欲的な野心家の役人なんて、ロクなもんじゃないと思うヨ。
そもそもデキる方に役人なんぞやらすのはもったいないとか思っちゃうんだけどなー。
高度成長期を支えたのは有能な官僚だったとかゆー伝説も、結局八割方は時代の趨勢によるもので、残り二割の半分は運。実際にすぐれた政策と呼べるモノはなかったし、八つ場ダムなんかみたいに当時計画された負の遺産なんていっぱいあるのにネ。
一体いつまでご維新気分が抜けないんだ…やでやで。
彼は単に独裁と復讐がしたいだけじゃあるんだが、そのための「議員半減、職員減給」って政策の、特に市職員に関する部分自体はそれほど間違ってるワケじゃない。やり方は大間違いどころか違法だけど。
役人の仕事ってのは昨日と同じ今日、今日と同じ明日を目指すものであって、キホン前例踏襲ですから有能である必要はなく、単にマジメでありさえすればいい。
安定性はサイコーなんだし、収集なんて並以下であるべき。
ホントに有能な方には民間で存分に腕を振るってもらえば良いし、そーすべき。
ただマジメにコツコツ、愚直にやらせていただきます!な方にはお役所でジミにやっていただければいい。
ライフスタイルの志向としてもそのがなじむってもんじゃない?意欲的な野心家の役人なんて、ロクなもんじゃないと思うヨ。
そもそもデキる方に役人なんぞやらすのはもったいないとか思っちゃうんだけどなー。
高度成長期を支えたのは有能な官僚だったとかゆー伝説も、結局八割方は時代の趨勢によるもので、残り二割の半分は運。実際にすぐれた政策と呼べるモノはなかったし、八つ場ダムなんかみたいに当時計画された負の遺産なんていっぱいあるのにネ。
一体いつまでご維新気分が抜けないんだ…やでやで。
- 2010-07-03
- 編集
[C3948] 反論のソースでしたら
「主要23カ国で日本の公務員人件費は最低 - 国家公務員数はフランスの10分の1以下」
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10483001253.html
「国家公務員の賃金は民間よりかなり低い」
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10295727803.html
高級官僚は全員クビにして、猟官制に切り替えて
全く問題ないと私も思ってます。
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10483001253.html
「国家公務員の賃金は民間よりかなり低い」
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10295727803.html
高級官僚は全員クビにして、猟官制に切り替えて
全く問題ないと私も思ってます。
- 2010-07-03
- 編集
[C3949] 3944さん 3948さん
は、早っ!
本当は Living Surveyの数値とかで適正化しなくちゃいけない所を申し訳ないです。
たとえば、日本とニューヨークでは生活維持費が1.5倍も違うのは何故か、という説明をすべきだったんですが、W杯で頭がいっぱいだったのですっ飛ばしてました。
で、結論から言ってしまうと3948さんが正解で、高級官僚は全て猟官制に切り替え、それでも歳出がオーバーするなら、その段階で消費税上げを検討でしょう。
国家公務員の4割は自衛官ですから、中国の軍事事情などを考えると簡単に削減できず、やっぱり切るなら上からって話になるんですよね。当たり前の話ですが。
本当は Living Surveyの数値とかで適正化しなくちゃいけない所を申し訳ないです。
たとえば、日本とニューヨークでは生活維持費が1.5倍も違うのは何故か、という説明をすべきだったんですが、W杯で頭がいっぱいだったのですっ飛ばしてました。
で、結論から言ってしまうと3948さんが正解で、高級官僚は全て猟官制に切り替え、それでも歳出がオーバーするなら、その段階で消費税上げを検討でしょう。
国家公務員の4割は自衛官ですから、中国の軍事事情などを考えると簡単に削減できず、やっぱり切るなら上からって話になるんですよね。当たり前の話ですが。
- 2010-07-03
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