王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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化粧=悪が公的に喧伝されたのは、太平洋戦争勃発から終戦までの期間、特に敗戦が濃厚になった一九四三年以降で、物資の不足と反米教育の意味合いがありました。具体的には国民総進撃運動の時期を境に、まずお化粧をする余裕が国全体から消えていきます。これと平行してマスコミによる反米宣伝が盛んになっていき、ついには次のような文言が婦人雑誌に掲載されるようになります。毒獣アメリカ女 淫乱、酷薄、悪逆、非道、あらゆ...