王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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……などともの凄く遠回りをして書いてきたが、紙屋の問題点はこれまで私が批判してきた規制派とまったく同じである。一言で述べてしまうと、性愛に関する知識の欠如、ポルノに対する知識の欠如と、性愛へのネガティブで歪んだ価値観が融合して、ポルノ作品を批判的(悪い意味でね)に扱っているのだ。 このことは、前述の杉田の著書に対する評論と、蟹工船の漫画化に対する評論を読み比べると分かる。 『蟹工船』の書評に於いて...