王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
Entries
それでは、日本の指導者層は、こうした実用に耐えうる社会主義システムを、どのようにして受け入れてきたのだろう? その過程については野口悠紀雄が書いた『1940年体制―さらば戦時経済』に詳しいので割愛する。 一応、キーパーソンとして満州国の建国で主導的な立場にあった陸軍軍人の石原莞爾、その満州国で満鉄統計課課長の要職にあり、ソ連経済の専門家と目されていた宮崎正義、思想家の北一輝、そしてこの3人から強い影...