王様を欲しがったカエル
作家・シナリオライター・編集者を兼任する鳥山仁の備忘録です。
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もちろん、石原が和平を唱えた時点では日中戦争は継続中であり、その結果は誰にも分からない。だが、中国軍から奇襲を受けたにもかかわらず、その中国軍との和平を唱える作戦部長がどうなるかは考えるまでもない。 上海で中国軍に攻撃を受けた、海軍陸戦隊の所轄である海軍は、中国軍の行動を黙認、奇襲を許した日本陸軍に激怒。身内の陸軍軍人からも批判は出る。石原を待ち受けていたのは左遷で、彼は1937年の9月に関東軍...